初夢みましたか?
あけましておめでとうございます。皆さんは、初夢はみましたか?私の今年最初の初夢は仕事の夢でした。
なんと仕事を辞める前日の夢!気がつくと(たいてい夢ってこんなもんですけど)明日仕事を辞めることになっていて、職場のみんなが私に内緒のつもりであれこれ送別会の準備をしてくれているんです。その気配を察知した私が、お世話になった皆さまに送別の品を買いに走り回っている夢でした。何故か気持ちは清々しく、さわやかに目が覚めました。
夢って自分の不安だったり、望みだったり、予知夢だったりするらしく、「う~む、今年はどんな年になるのかな?仕事を辞めるのかなあ~」と期待半分不安半分です。
悪夢
私は幼少の頃、いつも同じ悪夢をみて寝ぼける子供でした。今でもあの恐怖を覚えているのですが、いつも同じ時間に同じ怖い夢を見て、ねぼけて家の中を泣きながら歩き回るらしいです。当の本人も今でもなんとなく覚えているのは、とてつもなく大きなものにおびえる夢でした。父母から何度も「なっちゃん、なっちゃん!」と大きな声で体をゆすられてようやく現実に戻ったのを覚えています。
大人になるにつれ、いつの頃からか、その夢をみなくなりましたが、今の勤め先の診療所にも、大人でも悪夢で熟睡できない患者様が結構来られるのには驚いています。更に驚くのは、悪夢には普通に薬が処方されること。リボトリールや抑肝散など、医師が風邪薬を処方するように、悪夢の薬を処方するのには正直驚きました。
「なんだ、私の子供の頃の悪夢もこんな薬があれば長引かなくて済んだのに・・・」
リボトリールは、神経系に作用する薬剤で、ベンゾジアゼピン系といわれる薬のひとつで、不安をやわらげたり、筋肉のこりをほぐす、いらいらを鎮める、眠気を起こすといった効果を発揮します。適応病名は、小型(運動)発作、精神運動発作、自律神経発作などです。
抑肝散の適応病名は、神経症、不眠症、小児夜泣きなど。いずれも神経に作用し、不安を取り除いてくれる処方です。このような薬が処方された場合には、「不安神経症」「不眠症」などの病名が必要ですので、お忘れなく。
抗不安薬の処方せん料
- 3種類異常の抗不安薬
- 3種類以上の睡眠薬
- 3種類以上の抗うつ薬
- 3種類以上の抗精神病薬(臨時処方及び3種類の抗うつ薬又は抗精神病薬をやむを得ず投与うするものを除く)
上記の場合、処方料、処方せん料が通常の場合と異なります。
電子カルテやレセコンを使用していると、何も考えなくてもパソコンが勝手に処方料や処方せん料を算定してくれるので、「この薬剤の場合はどうだろう?」などと考えることが無くなってしまいがちですが、基本を押さえておくことが大切です。
減算除外の場合
しかし、向精神薬多剤投与の場合は、減算除外になる場合もあります。こういう場合はパソコンに頼るわけにはいきません。自分で操作して、処方料、処方せん料を計算する必要が出てきます。
他院で既に多剤投与があり、当院を初診の場合、6か月間は多剤投与の減算から除外されます。その場合レセプトに初診日を記載する必要があります。
薬剤の切り替えのために、一時的に薬の併用が行われることがあります。その併用期間が3か月(年2回限度)は減算除外になります。この場合もレセプトに①薬剤の切り替えの開始日②切り替え対象となる薬剤名③新たに導入する薬剤名が必要です。
①連続する投与期間が2週間以内または14回以内②1回の投与量が1日の上限を超えない③投与中止期間が1週間以内の場合 も多剤投与の減算から除外されます。レセプトには臨時投与の開始日が必要です。
精神科の診療に係わる経験医師(地方厚生局に届出した医師)がやむを得ず投与が必要と認めた場合
まとめ
お正月休みは早いですね。あと残り数日となってしまいました。遠方に住む子供達も明日から順番に帰っていってしまいます。楽しいことはあっという間。お正月生活も、食事もだんだんと日常へとシフトしていかなくてはいけませんね。今年もぼちぼちとブログを続けていきますので、よろしくお付き合い下さいね。