まとめ
(新設)認知症サポート指導料
新点数、続々登場
認知症サポート指導料 450点
認知症療養指導料
- 認知症専門診断管理料を算定した患者の場合 350点(従来からあり)
- (新設)認知症サポート指導料を算定した患者の場合 300点
- (新設)認知症サポート医自らが療養計画に基づく治療を行う場合 300点
認知症サポート医とは
まとめ

中医協の情報をどう読むか
診療報酬改定について具体的な情報あり
変更事項のチェック
- まずは自分のところに関係ありそうなところをピックアップするところから始めましょう。目次をみると、大体必要な部分が見えてくるはずです。
- 必要なページ番号をメモに取り、印刷します。
- あとは、ななめよみ

ここが関係ありそうです
- 医科歯科連携 診療情報提供料の新設→診療情報連携共有料
- 複数医療機関による訪問診療可能→在宅患者訪問診療料(他の医療機関の依頼を受けて訪問診療を行った場合)
- 往診料(緊急往診加算)の対象患者追加、および夜間休日加算の取り扱い適正化→往診料
- 入院時の診療情報提供料(訪問看護ステーションからの情報も添付する場合)→診療情報提供料(Ⅰ)療養情報提供加算
- 在宅ターミナルケア加算の評価、および酸素療法加算の新設
- 情報通信機器を活用した診療に対する評価→オンライン診療料
- 電話再診料の要件見直し
- 在宅持続陽圧呼吸療法指導管理料 遠隔モニタリング加算新設
- 在宅酸素療法指導管理料 遠隔モニタリング加算新設
- 情報通信機器を用いた死亡診断の要件明記
- 明細書無料発行完全義務化
- 一般名処方加算の見直し→処方箋料
- 向精神薬処方料の見直し
- 分割処方の見直し→処方箋の見直し
- 血糖事故測定器加算の見直し→月30回以上新設
- ヘパリンナトリウム(ヒルドイド)保険給付の見直し、明確化
まとめ

診療報酬改定は、色々と面倒なことではありますが、院内の算定を見直すチャンスでもあります。特にクリニックなどの場合、周りが見えない分、現算定が正しいと思い込んでいて、今まで見過ごしてきた算定も出てくるかもしれません。
中医協の資料は診療報酬早見表同様、読みにくく、理解しにくく、面倒な文章ですが、慣れてしまえば言い回しが同じです。わかりにくい場合は、一文一文、声に出して読むとよりわかりやすいものです。私はいつも小学生の読み聞かせの宿題のように、ゆっくりと声に出して繰り返し読むようにしています。
情報通信機器診療について
情報通信機器診療?
遠隔診療
- 情報通信機器診療とは遠隔診療のこと
- 直接の対面診療を行うことが困難である場合
- 離島、へき地の患者
- 症状が安定している患者に対し、患者の病状急変時等の連絡・対応体制を確保した上で、実施することによって患者の療養環境の向上が認められる遠隔診療を実施する場合として在宅酸素療法患者を対象とする
- 当事者が医師及び患者本人と確認できる場合、テレビ電話や電子メール、ソーシャルネットワーキングサービス等の情報通信機器を組み合わせた遠隔診療
遠隔診療を商売にする
情報通信機器診療について院内で話をしていたところ、タイミングよく、「遠隔診療をお手伝いします!」というタイトルのファックスが流れてきました。さすがですね~。時代は遠隔診療にスイッチしているのを既に商売にしている業者があるのですね。というより、既に始めている病院もあるのだということにも驚きました。
初診時には、対面診療が基本のようですが、あとはパソコンやスマホでの遠隔診療も可能。診察、予約、支払いまでパソコン、スマホで出来てしまうのです。現代のように情報通信機器がいきわたっている世の中。保険診療まで認められていくなんて、時代は確実に変わってきています。
最初、電子カルテが出た時は、「こんなの使いこなせないし、便利そうだけど、普及するかなあ~。パソコンを使えない先生もいるのだし。」と思っていましたが、あっという間に電子カルテは普及し、今では電子カルテのない仕事は考えられません。
遠隔診療も「医療機関側が使えたとしても、ご高齢の患者様は使いこなせないでしょう。」なんていう心配は無用なのかもしれません。今やスマホだって高齢者が自由自在に使いこなせる時代。最初の使い方さえ、丁寧に教えてくれる業者が仲立ちしてくれれば、遠隔診療はあっという間に広がることと思います。
まとめ
本当に便利なものは、すぐに世の中に広まっていきます。携帯電話などが、一番いい例で、あっという間に世界中を占拠しました。私の学生時代には公衆電話が当たり前のように世間にあふれていたものです。今や、公衆電話さえ探すのも難しくなってきました。誰もが携帯やスマホを当然のように持つ時代ですものね。
私の学生時代は、友人や恋人と待ち合わせをして、相手が中々待合時間に現れなくても辛抱強く待ったもの。「途中で何かトラブルがあったのかなあ?・「待ち合わせ場所間違えたかなあ?」「もしかして、時間も間違えたかも?」など確かめるすべもなくひたすら待ったものです。
それに比べて、私の子供たち世代は、待ち合わせ場所も待ち合わせ時間も、なんとなく決めるだけでOK。あとは現場で「今どこどこだから、ここに何時頃着くから。」なんて簡単に連絡が取れるのですから。
医療にも、世の中の変化に敏感に反応していける柔軟さが求められています。
速報!中医協総会で具体的案、示される
課題1 診療報酬事務の合理化
- 施設基準届出手続きの合理化
- 入院診療計画書等の様式の見直し
- レセプト摘要欄の見直し
課題1の対応方針
- 内容を必要最小限にする
- 定型的なものに選択肢を設ける
- 重複している項目は省略する
課題1の対応案(具体例)レセプトの摘要欄の記載方法の見直し






課題2 診療報酬情報の利活用
- レセプト患者の住所情報
- 診療コードを実臨床に即したコード体系
- 傷病名、診療行為を国際化に標準化されたマスター整備
- 診療実績データ分析を容易に
課題2の対応方針
- レセプトに患者の住所地の郵便番号(7桁)及び氏名のカタカナ記載
- 手術コード(Kコード)にSTEM7を併記する欄を設け、データを収集する
課題2の対応案(具体例)手術コード STEM7の体系
例:K529、K657-2

まとめ
大分具体案が示されるようになりました。平成30年度の改正では電子カルテの内容もかなり見直されることになりそうです。住所の郵便番号記載やカタカナ表記など、保険証には記載されていないもの。入力の際に確認していく必要がありそうです。春先に慌てないように、情報収集に努め、改定へのイメージを持っておく事が大切です。