インフルエンザの予防投与について
インフルエンザ季節到来
インフルエンザワクチンの効果
インフルエンザワクチンを打ったからと言って、インフルエンザにかからないという訳ではありません。3年前、私自身が経験したことですが、10月に早めにインフルザワクチンを打ったのにも関わらず、12月にインフルエンザにかかってしまいました。
最初はインフルエンザと気付かず、というのも熱もなく、ただ鼻水がダラダラと出て、妙にしんどいなあ~という感じだけだったからです。ワクチンを受けているので、もちろんインフルエンザなどとは露とも思わず、鼻水があまりに出るので最初は、耳鼻咽喉科を受診し、抗アレルギー剤をもらって帰ってきました。しかし全身の関節痛が治まらず、熱も少し上がってきたので、2日してから、内科を受診したところ、インフルエンザでした。ワクチンを打っていたせいか、熱もなく、却って気が付かなかったようです。
もっと早めに気付いていれば、インフルエンザ薬も効いたのでしょうが、発症から3日を過ぎていたので自然治癒を待つのみとなってしまいました。
その経験以降は、ワクチンを過信することなく、予防に努めていますが・・・まあ、かかるときはかかりますよね。勤めているところがインフルエンザ患者が沢山来る病院なんですから、ある程度は仕方ありませんよね。
インフルエンザ予防投与は保険適用か?
毎年決まってインフルエンザにかかられた家族さんから、こんな質問を受けます。
「インフルエンザの予防投与は出来ますか?」と。
もちろん、家族にインフルエンザが発症した場合などは、予防的にインフルエンザ薬を投与することは出来ます。
インフルエンザ薬が「予防」で使われる場合は、目的が「治療」ではありません。よって保険診療外となり、自由診療(全額自費で医療費を負担)となります。
通常、インフルエンザ薬は医療機関へ受診し感染が確認された後で処方される薬だからです。
保険で予防投与が許されている注射は?
インフルエンザ薬は、予防投与が保険で認められていませんが、一部予防投与が保険で許されているものもあります。
早見表を確認してみると・・・
- 麻疹の予防注射:麻疹に対する血液注射は単に予防的に行うことは給付外であるが、家庭内に麻疹患者発生せる場合他の小児に対して医学的に特に発病を防止する必要がある場合は給付として認められる。点数は皮下筋肉内注射の点数による。
- 破傷風の予防注射:破傷風血清については特に感染の危険があると認められる場合は、発病前と雖も注射を行って差し支えない。
- 肺炎球菌ワクチン:本製剤は「2歳以上の脾摘患者における肺炎球菌による感染症の発症予防」に限り保険給付の対象とする。
まとめ
寒くなりましたよね。九州の北部では、1月上旬の寒さで初雪もみられているようですね。私も慌ててスタッドレスタイヤに履き替えたところです。
冬が本格化して、病院がにぎやかになるこのシーズン、忙しさと寒さで皆様、風邪などめされませんように。