初診料・再診料の値上げについて
10月1日から消費税が上がります!
医療費に消費税はかかるのか?
- では質問です。「医療費には消費税がかかっているのでしょうか?」
- 正解は、YES & NOです。
健康保険適用なら医療費も薬代も非課税。患者様が医療機関で保険を使って治療を受ける場合は、3割(高齢者など一部の人は1割)を負担しますが、そのお金には消費税は加算されていません。
また医療費の残りの部分は保険者が負担しますが、もちろんそれにも消費税は加算されていません。
ただし自由診療(保険適用外診療)、例えば、インフルエンザワクチン接種、健康診断、美容整形などには課税されます。
10月1日からの値上げについて
- 「となると、10月1日から消費税が上がっても一般の医療費には値上がりしないってことですよね?」
- 正解は、残念ながら、値上がりします。
- 「えーなんで?医療費にはもともと消費税がかからないってことなのに?便乗値上げ?ってこと?」
こんな質問が明日から早速聞こえてきそうですよね。そんな質問にすんなり答えられるようにおさらいしておきましょう。
初診料・再診料5.5%、入院料4.8%値上がり等
まずは中医協のお知らせを確認しましょう。ここに詳しく書いてあります。→中医協
内容をざっくり説明すると、もともと社会保険診療は非課税取引で、患者から消費税を受け取ることはありませんが、医療機関が医薬品や設備等を入れる際に、消費税を支払っているため、その負担を考えて、消費税をもらえない代わりに点数を上乗せすることで対応するもの。という説明が書いてあります。
再診料などはわずか1点の値上げですが、毎月決まって来院される患者様は、意外とその日の支払い額が変わると敏感なものです。
「今日、高いよね~?」なんて聞かれたらすんなり理由を答えられるようにしておきたいですね。
まとめ
明日から10月。レセプト業務も始まります。受付会計では保険診療だけでなく、自費の部分もしっかり間違いなく算定でき、説明もできるよう、皆さん頑張りましょうね。