今年の目標決めましたか?

今年の目標

先日、クリニックの新年会があり、日帰り旅行が行われました。太っ腹な院長の計らいと、企画上手な師長のおかげで楽しいバス旅行となりました。
行きのバスの中で、スタッフ全員で「今年の目標」を発表することになりまして、突然の質問にちょっと面食らった私です。以下が事務から出た目標でした。
  • 患者様に優しく接する
  • 診療報酬改定を頑張る
  • クラークの仕事をしっかり覚える
後輩たちが頼もしい答えをしてくれた中、私はというと、つい本音が出てしまい、
  • クラークとして、診察時間がより一層早く終わるように院長の手助けをし、昼休みをしっかりとる
なんて、答えてしまいました。
実は私はマラソンを趣味としていて、今月もフルマラソンを予定していて、5時間切りを目標にしています。昼休みが長くとれるときは、近所の公園にジョギングに行けるので、私にとっては昼休みが貴重なんですね。突然の質問につい本音が出てしまいました。
しかし、同じクリニックで4年目、医療事務も10年を超えますと、段々とフレッシュさが薄れてきて、自分なりの目標が、なくなってくるのも事実。スタッフメンバーも変わりませんし、大きく業務も変わらないので、成長もなく、やる気が出てこないのかもしれません。

仕事のモチベーションの保ち方

  • 業務も変わらない
  • スタッフメンバーも変わらない
  • 給料も変わらない
ないないづくしになりますと、仕事のモチベーションを持ち続けることは、難しくなります。今年の春は幸いにも診療報酬改定がありますので、大変ですが、仕事のモチベーションという意味では、楽しみな出来事です。
夫に「最近、仕事あんまり楽しくないんだよね。」と告げたところ、「なにか資格を目指したらどう?」と言われました。
私は、医療事務に就職するにあたって、ニチイ学館のメディカルクラーク2級を取得し、その後医師事務作業補助者の資格を取得しました。しかし、今はもうクリニック勤務になったこともあり、資格はそれほど意味を持ちません。「今更、それ以上の医療事務関係の資格を取ったところでなあ~。」というのも本音。しかし、このままでは、ズルズルとモチベーションのないまま日々を過ごしてしまいそうで、危機感を感じています。

ベトナムからの研修生に学ぶ

実は、私はボランティアで日本語教師をしています。週に1回、2時間程度、日本語を教えています。

今は、ベトナムからの研修生の息子と同年齢の男の子に、日本語を教えています。

彼は、地元の企業に2年間研修生として派遣され、会社の技術を日本で覚えて、その後ベトナムに帰国し、同会社のベトナム支社で日本人とベトナム人就労者との橋渡しとなるよう、技術と日本語の勉強中なのです。

彼の目標は、「日本語検定2級」に合格することです。残念なが昨年の12月に行われた試験では、点数が僅かに足りず、不合格になってしまいました。不合格の知らせを聞いたときは、私の力も及ばずで申し訳ないことをしたなあ~と、反省。今年の夏の試験には必ず合格出来るよう、二人で「絶対合格!」の目標を立てました。仕事の傍ら、日本語の教え方の勉強もしっかり頑張りたいなと思います。

次の文面は彼が立てた目標です。あまりにしっかりとした目標で頭が下がる思いになったので、ここで紹介したいと思います。(彼からは、ブログに掲載する許可を得ています)



まとめ

資格取得。モチベーションを保つには何か目指すものがやはり必要ですよね。

クリニック勤務でも大いに役にたち、かつ自分を高めてくれる資格。何かおすすめのもの、ありましたら、どなかたご意見下さるとうれしいです。

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中医協の情報をどう読むか

診療報酬改定について具体的な情報あり


中医協のホームページをチェックしていると、そろそろ具体的な事案が発表されました。点数こそ、まだ〇点と明らかにされていませんが、ほぼ変更事項は見据えていけそうです。

早速みなさもチェックしてみてください。

中医協2018.1.26より




変更事項のチェック


中医協のホームページを見て頂けたでしょうか。「500ページほどにも及ぶ資料、見ていられないよ。」って感じでしたよね。私もまずパソコン画面では見にくいのでプリントアウトしようと思ったものの、膨大な資料のページ数に躊躇してしまいました。

家庭用のプリンターでは、インク切れの連続になりそうです。

さて、どうやって作業していけばよいか。


  1. まずは自分のところに関係ありそうなところをピックアップするところから始めましょう。目次をみると、大体必要な部分が見えてくるはずです。

  2. 必要なページ番号をメモに取り、印刷します。

  3. あとは、ななめよみ



今はそれだけで十分です。1月の段階でこれだけの情報が把握できていれば、クリニックレベルでは何とかなります。

大切なことは、変更になる点数の現在の算定を確認すること。どういう風に現在算定しているのか、理解は出来ていたか、そのチェックが重要になります。それが出来たら、変更になる部分の説明書きの頭に必ず基本的な考え方が、書いてあります。













ここが関係ありそうです


ここからは当院に必要になりそうなところをピックアップしてみました。


  • 医科歯科連携 診療情報提供料の新設→診療情報連携共有料

  • 複数医療機関による訪問診療可能→在宅患者訪問診療料(他の医療機関の依頼を受けて訪問診療を行った場合)

  • 往診料(緊急往診加算)の対象患者追加、および夜間休日加算の取り扱い適正化→往診料

  • 入院時の診療情報提供料(訪問看護ステーションからの情報も添付する場合)→診療情報提供料(Ⅰ)療養情報提供加算

  • 在宅ターミナルケア加算の評価、および酸素療法加算の新設

  • 情報通信機器を活用した診療に対する評価→オンライン診療料

  • 電話再診料の要件見直し

  • 在宅持続陽圧呼吸療法指導管理料 遠隔モニタリング加算新設

  • 在宅酸素療法指導管理料 遠隔モニタリング加算新設

  • 情報通信機器を用いた死亡診断の要件明記

  • 明細書無料発行完全義務化

  • 一般名処方加算の見直し→処方箋料

  • 向精神薬処方料の見直し

  • 分割処方の見直し→処方箋の見直し

  • 血糖事故測定器加算の見直し→月30回以上新設

  • ヘパリンナトリウム(ヒルドイド)保険給付の見直し、明確化




まとめ


診療報酬改定は、色々と面倒なことではありますが、院内の算定を見直すチャンスでもあります。特にクリニックなどの場合、周りが見えない分、現算定が正しいと思い込んでいて、今まで見過ごしてきた算定も出てくるかもしれません。
中医協の資料は診療報酬早見表同様、読みにくく、理解しにくく、面倒な文章ですが、慣れてしまえば言い回しが同じです。わかりにくい場合は、一文一文、声に出して読むとよりわかりやすいものです。私はいつも小学生の読み聞かせの宿題のように、ゆっくりと声に出して繰り返し読むようにしています。

01/27のツイートまとめ

queseraserapan

#ムーミンバレンタイン 何と言ってもクールで淋しげな横顔のスナフキンにチョコをあげたいと思います♥ https://t.co/iOeS6u5RFG
01-27 15:58

診療所の仕事について

診療所と病院業務の違い


今日、仕事の帰りに、偶然昔の職場(市民病院)で一緒に仕事をしていた友人と出会い、立ち話に話が咲きました。

私は3年前にその病院を辞めて、今の診療所に勤務していますが、ちょうど同じ頃、その友人ももっと大きな規模の病院に異動があり、出会うのは実に3年ぶりでした。今、どんな業務をしているのか聞いたところ、外来の受付の主任をしているとのこと。「出世したねえ~。」と笑っていうと、「受付を束ねる仕事なので、算定やレセプトとは全く縁遠くなってしまってねえ。」と少し残念そうに見えました。やはり大きな病院になればなるほど、仕事が細分化してしまうのかもしれません。

一方私はというと、「どんな仕事してるの?」と聞かれ、「一応、メインは医師事務作業補助者だけど、事務の主任っていう肩書なんで、なんでもやるよ。」と答えました。実際問題、診療所の仕事は多種多様に渡っているので、「何をしているのか?」と聞かれると返答に困ってしまうのです。




診療所のお仕事


診療所で私が携わっている仕事を挙げてみます。


  • 外来受付

  • 算定

  • 会計

  • 患者電話応対

  • レセプト出力

  • レセプトチェック


    • レセプト送信

    • レセプト(返戻・再審査)

    • レセプトデータ管理

    • 紹介状整理、発送

    • 診断書整理・発送

    • 生活保護患者事務

    • 在宅酸素関係事務

    • 予防接種関連事務

    • 特定健診関連事務

    • 院内施錠


  • 院内外清掃

  • 院内植物、生け花世話

  • 事務用品管理

  • ゴミ出し

  • 訪問客応対

  • 院長スケジュール管理

  • 院長御子弟様遊び相手


数え上げていくと、実にいろいろな業務をしています。電球が切れたら脚立に乗って替えますし、町内の回覧板だって持っていきます。診療所の仕事は、「これは私たちの仕事じゃないわ。」なんて言っていてはやっていけないのです。




診察時間内に書類の整理までする過酷さ


実は一番困っているのが、診察時間内にすべての書類整理をしなくてはいけないことです。病院と違って、午前のみ診察があって、午後は事務整理。なんてことはあり得ません。

その日の受付・算定・会計をしながらその合間に、主治医意見書の書類のチェックをしながら、レセプトチェックをし、合間に患者様のトイレの掃除。なんてことはざらに起きうることです。

午前と午後の合間の休み時間はもちろんあるし、病院よりも長い休憩ですが、その昼休みまでも仕事に費やしてしまうと、1日軽く10時間労働ってことになりかねませんので、院長命令で「休み時間はしっかり休んで下さい。」ってことになっていますしね。

「他の診療所さんはどういう風に仕事をこなしているんだろう?」いつも疑問に思っています。



まとめ



診療所と病院。医療事務とはいえ、所変われば、内容も変わります。どっちが大変でどっちがいいか。なんてことは比べようがありません。ただ、縁あって勤めている医療機関です。その医療機関にあった仕事を自分なりに一生懸命することが大切なのかな。と思います。

薬のみ診察?について

薬のみ診察も診察なの?


みなさんの医療機関では、薬だけ出すことってありますか?

診察室で医師と対面することなく、薬を処方してもらうことって、本来、どうなんでしょうか。患者様本人が何かの事情で来れなくて、家族が来院して、診察室で医師と話をして薬をもらうこともありますよね。

そんなとき、こんなとき、一体診察料はどう算定したらいいのでしょうか。




初診料+薬


初診料の原則は、「患者本人の診察を対面で行うこと。」とあります。例えば、家族の方のみが、相談のために診察に来られた場合も、家族診察として初診料を算定できません。この場合は、医療機関任意での自費料(家族相談料等)として、徴収する場合もあります。

私の勤めているクリニックでも、家族のみが相談に来られる場合もありますが、そういうときは一律5000円として自費で頂いています。

相談料として家族が来院され、相談料は発生することがあっても、薬が出ることはありません。もしそういうケースが生じたとしたら、薬に関する費用全てが自費になるということです。


再診料+薬(家族受診)


何らかの理由で、患者本人が診察を受けることができず、家族が診察をして薬を出してもらうこと

は、時々あります。

そういう場合は、再診料を算定することができます。場合によっては、特定疾患療養管理料などの医学管理料も算定できます。当然、病気の指導をしているのでね。

ただし、外来管理加算は算定できません。



外来管理加算の原則


外来管理加算を算定する場合は、医師は丁寧な問診と詳細な身体診察(視診・聴診・打診及び触診等)を行い、それらの結果を踏まえて、患者に対して症状の再確認を行いつつ病状や療養上の注意点等を懇切丁寧に説明すると共に、患者の療養上の疑問や不安を解消するために取り組むこととあります。

投薬は、本来直接本人を診察した上で適切な薬剤を投与すべきであるが、やむを得ない事情で看護にあたっている者から症状等を聞いて、薬剤を投与した場合は、再診料は算定できるが、外来管理加算は算定できません。



再診料+薬はOK?


今までの流れから行くと、患者様が「今日は忙しいから、診察なしで薬だけ出してほしい。」というケースにはどう対応したらいいでしょうか。

もちろん初診の場合は・・・×ですが、再診の場合はどうでしょうか。

「多忙等を理由に、診療行為を行わずに、簡単な症状の確認等を行ったのみで継続処方を行った場合においては、再診料は算定できるが、外来管理加算は算定できない。」とあります。

受付や看護師等と、薬の内容の確認だけで、医師と出会わずに薬を出す場合には、外来管理加算のない再診料しか算定できないということです。もちろん特定疾患療養管理料のような医学管理料も指導をしていないので算定できません。



薬だけ処方の実態は・・・


正直、薬だけ出してほしいという患者は大勢います。安定している患者様でしたら、医療機関の方も薬だけ出している場合も多いようです。一体どの頻度で、薬のみ診察がなされているかは、正直わかりませんが、察するに多くの医療機関で行われているように思います。以前、私が受診したクリニックでは、堂々と受付の診察入れケースに、「診察」「薬のみ」と明記してあったところも。

カルテには、薬だけ処方したことをそのまま記載してあるのでしょうかね。もしかしたら診察をしたように記載してあるかもしれません。ひどいところでは、薬だけなのに、医学管理料まで算定されているところも。

一回の診察で90日処方するところもまだありますし、患者の状態管理という面で、本来の診療はどういものか。事務として正しく把握することは大切だと思います。

もちろん医院の方針を決めるのは、院長ですので、従業員である事務員にあれこれ言う権利はありませんが、「この診察、この算定おかしくない?」と思えるアンテナと知識は持っていたいものです。




目は口ほどに物をいう

医師事務作業補助者はしゃべらない

私は、普段は医師事務作業補助者をしています。診察中はドクターの隣に机を並べ、電子カルテに患者様の主訴(訴え)を入力したり、検査オーダーを入力したり、診察状況を入力したり、次の予約を入れたり。とにかくドクターが対面で出来るだけ患者様と診察できるよう、余計な事務手間を省くのが仕事です。

机の配置はこんな感じ。


私の現在の診察室での机の位置はこんな感じです。医師と隣同士に机が並んでいて、パソコンはそれぞれ一台づつ使用していて、この二台のパソコンは、実は一つのパソコンでして、常に同じ動きをするようになっています。つまり医師が診察している間に、私が入力するというわけです。

基本的に私はほとんどしゃべりません。医師と意思疎通をするときも敢えて小声でささやくようにしています。というのも私がしゃべると、患者様の関心がふと私の方にうつるので、診察が中断されてしまうからです。

基本的には私は貝。自分を医師の手だと思っていますので、入力に熱中し、あえてしゃべらないことにしています。


マスクは必需品(笑いたくなる時、どうしてる?)

そうは言っても、やはり私も人間ですので、可笑しくて笑いたくなる場面もあります。先生と患者様のやりとりが滑稽だったり、ドクターの打ち込んだ文字が文字化けして、変な文章になったりしたときなんかは、おかしくておかしくて。でもここで笑うと患者様に不快な思いをさせてしまう可能性もあるので、とにかく笑いを堪えるのに必死です。幸いにもマスクをしていますので、可笑しくなったら、さりげなく横を向いて気付かないようにしています。


患者様は目で訴えてくる

時々困るのが、ふと入力中に患者様の方を向くと、目線が医師を飛び越えて、私の方を向いていること。医師に何かを伝えようとしているのに、医師がうまく理解できなくて会話がそれて患者様の意図しない方向へいってしまいそうな雰囲気の時に、必死で私の方に視線を向けてくるのです。

例えば、高血圧の患者様に医師が「今日から投薬しましょうね。」と話をしているとします。患者様としては、今の段階ではまだ薬を飲みたくないなあ~という気持ちの場合、なんとか飲みたくないという意思を伝えようとしているのですが、薬の話を積極的にしている医師には通じそうもありません。そんな時、私に目で訴えてくるのです。

「私はまだ薬を飲みたくないの。なんとかならないかしら。」と心の声で。

そんな時は、目をそらすわけにもいかず、医師にこっそり「まだ薬をのみたくないのでは・・・・」と伝えるようにしています。

また、数か月にわたって糖尿病の検査をしている患者様が、その日もデータが悪くて、医師に少し怒られ気味に注意されていました。その患者様は確かに食事制限や運動をあまりしていないようです。

「食べるものちゃんと気を付けている?前も言ったでしょう。運動もしないとねえ~。データ悪くなる一方だよ。このままだとインスリンだよ。」と少し強めに言われるような時も、私の方に視線を向けてくるのです。

患者様としては自分なりに努力をしたのに、悲しいなあという目をして。そういう時は、あえて私は患者様にしっかりと目を合わせて、大きく首を縦に振るようにしています。マスクの下でにっこり笑って。

「わかりますよ。大変ですよね。」という気持ちをこめて。何もしゃべらなくても目で患者様に相槌を打ってあげると、なぜか患者様の気持ちが和らいで、ほっとした顔になり、「先生、少し運動も頑張ってみます。食事も気を付けてみます。」と答えてくれたりするのです。


まとめ

「目は口ほどに物をいう」これは本当です。私は医師でも看護師でもないので、医療のことをあれこれ言う権利も技術も持ち合わせていません。ただ事務として医療現場にいるだけですので。そんな私でも人の話を聞くことは出来ます。答える立場になくても、目で相槌をうってあげることが出来ます。誰かに認められた、わかってもらえた。そう思うだけで人間は変わるのです。

あくまでも医師事務作業補助者は医師の補助として、そこにいる物言わぬ人間です。しかし、目だけで、その場の雰囲気を変える大きな力も持っているのです。

「おらおらでひとりでいぐも」を読んで

芥川賞作家 若竹千佐子さんに感動する

読書感想文のようなタイトルですが、つい先日発表された芥川賞作家、若竹千佐子さんの本です。
芥川賞発表のニュースの中で、初めて若竹千佐子さんを知りました。ニュースの中のインタビューで、若竹千佐子さんは、55歳で夫を亡くし、悲しみに暮れていた頃に息子さんの助言もあり、小説教室に通い始めたそうです。そして63歳にして、処女作にして芥川賞受賞というすごいことをやってのけたのです。

若竹さんがインタビューの時に話していたことは、同年代の人々に多くの勇気を与えたと思います。「人はいくつになってからも、新しいことを始められる。」と。

年寄りの孤独

「おらおらでひとりでいぐも」の中の主人公、桃子さんは74歳女性です。夫に先立たれ、子供たちも独立し、独居となった孤独を東北弁で語っている小説です。
東北弁が音楽みたいに心地よく、不思議とその世界に入りこんでしまいます。年を取っていく孤独は当事者にならないとわからない。けれど、必ず自分にもいつか訪れる孤独なのです。
クリニックにも多くの高齢者がやってきます。特に独居の高齢者は、取るに足りない症状でも焦って診察に来ることがあります。
  • 「朝、起きたらフッとしたから、心配になって。」
  • 「最近、夜眠れないのよ。」
  • 「時々、心臓がドクドクする気がするから。」
などなど、病気とはいいがたい程度の事でも、大慌てで飛び込んでくるのです。ご家族と同居していたとしても、精神的に孤独を感じている高齢者はいつも不安をかかえて受診されます。
私の父親も90代独居ですが、今までは元気だったのですが、最近眠れないと、近所に住む私の姉(長女)に何度も訴えてくるようになったようです。医療機関で診察してもらったところ、実際、血圧も上昇していて、父のいう不安は的中していました。それからは不安感からか何度も娘たちに連絡をしてくるようになりました。
元気な時は、「俺は一人で生活する。」と同居をあんなにも拒んだ父が見せた初めての不安でした。


医療事務のできること

医療機関は、高齢者にとって、大切な場所です。病気を改善してくれるだけでなく、友達と出会ったり、誰かと話をしたり、何かの情報を仕入れたり、大切な社会とつながる場所といってもいいかもしれません。

そこで接遇する医療事務に大切なことは一体何か。

常に患者様の目線に立ち、声掛けができるようにしなくてはと思います。

  • ゆっくりと話す
  • 目を見て話す
  • 相槌をうつ

間違っても、スタッフ同士とのおしゃべりに興じて、患者様と機械的に会話したりなどないように、自ら気を付けていきましょう。

医療事務能力アップを図るには・・・

医療事務業務の大きな柱


医療事務には二つの大きな柱となる仕事があります。それは接遇と算定です。


  • 接遇


受付や会計時など、患者様への対応、接し方を常に意識し、プロとして、技術を磨いていく必要があります。具体的には、患者様との話し方等の訓練が必要です。


  • 算定


医療事務のほとんどは、これに尽きるといっても過言ではありません。算定を勉強し、会計、レセプトに生かしていく必要があります。算定はとても細かく、どういう医療行為をするとどういう点数が取れるか、点数まで細かく覚える必要はありませんが、どういう理屈で点数が成り立っているか理解する必要があります。




医療事務能力をアップする


まずは当たり前ですが、診療報酬を勉強しましょう。これは説明するまでもありませんね。




それでは、診療報酬を学んで、尚一層の能力アップを図るのに必要な技術は何でしょう。

それは「薬の名前と効能」です。最近は、一般名処方が当たり前になってきましたので、先発薬と後発薬も覚えると便利です。

中医協から発表された、2018年の診療報酬改定にも「後発医薬品の使用促進」が盛り込まれていたので、益々、一般名処方が増えることも予想されます。

「医者や薬剤師でもないのに、そんなの覚える必要ある?必要ならその都度調べればいいじゃない。」って思われるかもしれませんが、覚えているか覚えていないかで、技術の差は歴然としてきます。


  • 「アムロジン」→(一般名)アムロジピン→高血圧

  • 「リピトール」→(一般名)アトルバスタチン→脂質異常症

  • 「ベイスン」→(一般名)ボグリボース→糖尿病


というように、よく出てくる薬剤の効能と一般名、病名がすぐに思い浮かべるようになると、各段に医療事務能力がアップします。

医師は、診察をし、検査や画像で診断し、薬を処方するのが主な仕事です。ですので医療事務としては、薬の内容が分かれば、その医療行為が予想できるというわけです。




薬を勉強するのに便利な書籍


薬を知るためには、薬の本を手元に置いておくと便利です。以下に私のおすすめ本を紹介します。どちらも甲乙つけがたいほどの便利で引きやすい本です。ちなみに私は家では「今日の治療薬」を、仕事場では「治療薬ハンドブック」を使っています。医師や薬剤師向けに作られている書籍ですが、医療事務員でも、わかりやすく、どちらも持ち運ぶにも便利なサイズです。2018年版も発売されましたので、私もまた買おうと思っています。




 



まとめ


薬の名前ってカタカナの羅列で覚えにくいから、嫌いという人も多いかもしれません。特に後発医薬品まで覚えるとなると、膨大な数になりますからね。でも自分の診療所で使用する薬はそれほど多くないはずです。小さな子供がすぐに妖怪ウォッチの名前やポケモンの名前を覚えるように、楽しんで覚えてみましょう。受験勉強の英単語に比べると数は格段に少ないですし、その気になれば結構覚えられるものです。薬の名前がわかってくると、自分の医療事務能力が格段に上がるのが実感できると思います。ぜひ騙されたと思って、やってみてくださいね。

受付たるもの

受付事務の服装


皆さんの、診療所、病院ではどういう制服を着ていますか?最初に患者様の応対をするのは、受付です。受付の対応で50%、その医療機関の印象が決まってきますよね。

私の勤めるクリニックでは、看護師さんらと同じ白衣を着ています。看護師さんとの違いは、襟のラインの色だけ。看護師さんがピンクで、事務が青です。

(白衣のいいところ)


  • 動きやすい(下がスカートではなく、パンツスタイルのものを着用)

  • 医療機関でクリーニングをしてくれる

  • 清潔感がある

  • 医療機関に勤めているという気持ちになる

  • ポケットがたくさんある





(白衣のよくないところ)


  • 看護師さんと間違えられる

  • 汚れが目立つ





以前勤めていた病院では、事務は普通の事務服を着用していたので(スカートでした)、動きにくいし、クリーニングも自前だし、あまり好きではありませんでした。それと比べると白衣はすごく機能的で気に入っています。特にお気に入りなのは、ポケットが沢山あるところ。胸ポケットにボールペン、左のポケットにメモ帳、右のポケットに付箋や指サックなど。いろいろと詰め込んでも気にならないのが一番です。

その反面、やはり襟の色が違うだけなので、事務とは思われず、「ちょっと看護師さん」と声をかけられることも多いもの。それも特にすごく困ったこともないので、私は白衣大賛成です。




受付事務の髪型、化粧


受付事務の制服の次に大切なのは、髪型や、化粧です。病院勤務の時は、結構細かいことまで指定されていました。

  • 髪の色は黒かまたはそれに近い茶色

  • 肩にかかる長髪の場合は、一つにまとめる

  • ポニーテールは禁止

  • 髪の毛のシュシュ等は、黒を使用する

  • 化粧は薄く、口紅も薄いピンクか赤

  • マスカラは厳禁

  • 爪は短く切り、マニキュアは禁止

  • ピアスも禁止





しかし、クリニックに勤めるようになってからは従業員の自主性に任されているので、もう少し緩和されている感じになりました。


髪の色も若干明るめでもOKになりましたし、シュシュぐらいは多少色付きのものでもOK。お互いがお互いを見ながら、この程度ならいいかなあ~という程度の髪型化粧をしています。常識の範囲で考えると、マニキュアの爪や厚化粧が医療機関としてはよくないことぐらいわかりますしね。


受付の言葉遣い


受付の言葉遣いで、患者様の最初の印象は大きく変わってきます。具合が悪くて来られる方への対応ですので、常に優しく、気遣いをもって対応することが大切なのは当然の基本。
営業をしている娘に言われたことがあります。
「病院の受付の人には私絶対になれないよ。あんなしゃべり方出来ないから。」
「そう?そんなに特殊?」
「結構特殊だよ。他の社会ではあんな言葉遣いしないもんだよ。敬語って訳でもなく、友達言葉って訳でもないんだけど、なんだかおばあさんとかに話しかけるときの言葉遣いが特に難しそう。」
へえ~そんなに特殊に感じるなんて!普通に話かけているつもりなんだけどと、結構衝撃な意見でした。思い返してみるといつもこんな風に話をしています。

  • 新しい患者様には、「おはようございます。今日はどうされましたか。」という感じ。

  • よく来られる患者様には「入院しとったったんですよね。久しぶりですね~。お元気にされてましたか?」「ほんま~それはえらいことやったですね~。」などと方言を交えてお話をしています。確かに少し親し気な感じを出すために、くだけたしゃべり方をしているようです。


硬すぎるしゃべり方より患者様受けは、いいように感じます。


まとめ


受付けたるもの。受付は診療所、病院の顔です。まず最初に患者様が接するところ。そしてお帰りになるときに必ず通るところ。
「こんにちは、どうなさいましたか?」
「お大事に」
このふたつを笑顔で心をこめて、優しく言える受付を目指しましょう。

情報通信機器診療について

情報通信機器診療?

1月に発表された中医協の資料を見てみると、段々とその概要が見え始めてきました。診療所に関して言えば、かかりつけ医制度がより充実されるように点数構成されているようです。その中で私が面白いと思ったのは、資料の中を見ると、何度となく「情報通信機器を活用した医学管理の評価を新設する。」という文面が見られること。
難病外来指導管理料、在宅酸素療法指導管理料など情報通信機器診療の対象となっています。
まだその資料をご覧になっていない方はこちらをどうぞ。→中医協30.1.12より
一体、情報通信機器診療って何なんでしょうか?

遠隔診療

平成29年7月に厚労省から出された通達を見てみると・・・
  • 情報通信機器診療とは遠隔診療のこと
  • 直接の対面診療を行うことが困難である場合
  • 離島、へき地の患者
  • 症状が安定している患者に対し、患者の病状急変時等の連絡・対応体制を確保した上で、実施することによって患者の療養環境の向上が認められる遠隔診療を実施する場合として在宅酸素療法患者を対象とする
  • 当事者が医師及び患者本人と確認できる場合、テレビ電話や電子メール、ソーシャルネットワーキングサービス等の情報通信機器を組み合わせた遠隔診療
こういった場合を遠隔診療対象とするようです。実際にはどういう風に行われるものを、保険診療と認めるのか、楽しみなところですが、当院の医師に尋ねたところ、
「そんなのは、まだ無理だよ~。よほど安定した患者さんならいいけど、結局、話をしたら具合が悪いからということで、検査が必要になりそうだよね。実際に実現するのはどうかな。」との意見でした。


遠隔診療を商売にする

情報通信機器診療について院内で話をしていたところ、タイミングよく、「遠隔診療をお手伝いします!」というタイトルのファックスが流れてきました。さすがですね~。時代は遠隔診療にスイッチしているのを既に商売にしている業者があるのですね。というより、既に始めている病院もあるのだということにも驚きました。

初診時には、対面診療が基本のようですが、あとはパソコンやスマホでの遠隔診療も可能。診察、予約、支払いまでパソコン、スマホで出来てしまうのです。現代のように情報通信機器がいきわたっている世の中。保険診療まで認められていくなんて、時代は確実に変わってきています。

最初、電子カルテが出た時は、「こんなの使いこなせないし、便利そうだけど、普及するかなあ~。パソコンを使えない先生もいるのだし。」と思っていましたが、あっという間に電子カルテは普及し、今では電子カルテのない仕事は考えられません。

遠隔診療も「医療機関側が使えたとしても、ご高齢の患者様は使いこなせないでしょう。」なんていう心配は無用なのかもしれません。今やスマホだって高齢者が自由自在に使いこなせる時代。最初の使い方さえ、丁寧に教えてくれる業者が仲立ちしてくれれば、遠隔診療はあっという間に広がることと思います。


まとめfc2blog_2017091400050254a.jpg

本当に便利なものは、すぐに世の中に広まっていきます。携帯電話などが、一番いい例で、あっという間に世界中を占拠しました。私の学生時代には公衆電話が当たり前のように世間にあふれていたものです。今や、公衆電話さえ探すのも難しくなってきました。誰もが携帯やスマホを当然のように持つ時代ですものね。

私の学生時代は、友人や恋人と待ち合わせをして、相手が中々待合時間に現れなくても辛抱強く待ったもの。「途中で何かトラブルがあったのかなあ?・「待ち合わせ場所間違えたかなあ?」「もしかして、時間も間違えたかも?」など確かめるすべもなくひたすら待ったものです。

それに比べて、私の子供たち世代は、待ち合わせ場所も待ち合わせ時間も、なんとなく決めるだけでOK。あとは現場で「今どこどこだから、ここに何時頃着くから。」なんて簡単に連絡が取れるのですから。

医療にも、世の中の変化に敏感に反応していける柔軟さが求められています。


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なつこ

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某クリニックの医療事務をしております「なつこ」と申します。
現在、医療事務と医師事務作業補助者の二束のわらじで勤務中。
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(ちなみに、当ブログで掲載された診療点数の内容に関しては私個人の見解ですので、内容に関してのトラブルには一切責任を負いません。)
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