FC2ブログ

介護施設と診療所

医療機関と介護保険


40歳になった時、突然、給与明細から介護保険料が引かれ始めました。その時は「あ~。私も40歳になったんだ。中年の仲間入りだな。」と少しショックでした。

医療機関で働き始めたのも丁度その時期。窓口で受付業務をしていると、保険証提示を求めると、保険証と一緒に介護保険証を提示されることの多いこと。多いこと。後期高齢者証と大きさも同じですし、間違うのは当然ですが、内容の違いを把握している人も少ないのかもしれません。

今日は、医療現場における介護保険について少し勉強してみたいと思います




介護保険の概要


難しいことは省きます。

介護保険とは40歳以上になったらみんなでお金を出し合って、そのお金で介護の必要な65歳以上の人(特定疾病の方で40歳以上65歳未満の方も含む)を支える介護の仕組みです。

介護の必要な方には段階があって、それを要介護度で7つの段階に分けています。要支援1、2、要介護1、2、3、4、5と介護度が上に上がれば上がるほど、自分で出来ることが減って(自立度)、介護が必要になるということです。

介護度が上がれば、それに伴って利用できるサービスが増えたり、入所できる施設も変わってきます。その時にかかる費用を医療保険のように介護保険で負担しましょう。という制度です。

基本的に医療と介護は違い、医療には医療保険、介護には介護保険が使われるということです。ですので、当然ですが医療機関で介護保険証は必要ありません。




介護施設からの受診者


「なんだ、介護保険のことは、医療事務には関係ないな。じゃあ知らなくてもいいや。」そんな風に私も最初は思っていました。しかし、医療事務に係っていると、どうも介護保険のことが理解出来ていないと、困ることもあるんです。




例えば、患者様が持って来られる主治医意見書。

これは介護保険の審査の際に必要になる、主治医が記載する書類です。医療事務でも必ず目にする書類ですよね。中身を代理記載したり、点検したり、請求したり、送付したり。これを基に介護認定審査会が開かれ、介護度が決まります。

こちらにも主治医意見書について書いてあります。ご覧ください→医師事務作業補助者(主治医意見書の書き方) 主治医意見書 主治医意見書作成料




最近は様々な介護施設が出来て、自宅からではなく、介護施設から受診に訪れる人も増えてきました。介護が必要な方は、ご家族が連れて来られる場合もありますが、最近では施設の方が一緒に同伴される場合も多くなってきて患者様の様子は施設の方から伺う方がよくわかるぐらいです。施設によっては医療保険を使えない場合もあり(医師が常駐しているような介護老人保健施設等)、注意が必要です。介護老人保健施設によっては、一旦一時退所扱いで、医療保険で受診なんてこともあります。




(新設)在医総管 包括的支援加算(150点)
これは、診療報酬改定で定められた新設の加算ですが、「月2回以上訪問診療を行っている場合(別に定める状態の患者を除く)」「月1回訪問診療を行っている場合」を算定する場合において、要介護2以上に該当する等一定の状態の患者に対して、所定点数に加算する。

このように要介護状態で取れる医療点数が違ってくる場合もあります。

その他にも以前、小規模多機能施設入所者の方からの訪問診療の依頼があり、「これは訪問診療?往診?」と悩んだことも。詳しくはこちら→小規模多機能型居宅介護入居者への往診について




このように様々な医療事務で、介護の知識は必要になってくるのです。


近隣の介護施設について


近隣の市町村の介護施設について、どういうサービスを行っている施設なのか、知っておくことをお勧めします。

  • 介護老人福祉施設(「老人保健法」に基づく、要介護3以上の方)

  • 介護老人保健施設(介護保険法」に基づく 病状安定期で医療機関と家庭の中間)

  • 介護療養型医療施設(医療法」に基づく、急性疾患の回復期)

  • 小規模多機能型居宅介護(通所、訪問、宿泊など1つの事業所が行う)などなど。


よく診察に来られる患者様の施設について、知っておくと必ず医療事務にも役立つと思います。自分の家族に介護が必要になった時も、参考になりますしね。



まとめ


私には91歳になる父がいます。幸か不幸か未だ介護保険を受けることが出来ず(健康なので)、母亡き後、サービス付き高齢者向け住宅で独り暮らしをしています。嫁ぎ先の同居の義父母も二人とも後期高齢者です。私の家族にも、介護保険は、すぐにもで必要となる課題。介護の知識は、しっかり勉強しておく必要がありそうです。



診療所に医師事務作業補助体制加算を!

医師事務作業補助者としての始まり


私が医師事務作業補助者になったのは、平成23年。もう7年も前のことです。医師事務作業補助者の前は、近隣の市民病院に某医療事務派遣会社からの委託業務として、入院担当をしていました。

医師事務作業補助者の命が下ったのは、その病院に電子カルテが導入されることになったこと。高齢の医師が多かったこともあり、医師のパソコン業務のお手伝いをする人材を求めていたのがきっかけでした。

電子カルテに移行するということは、イコールパソコン入力が素早く出来なくてはなりません。パソコン世代ではない医師たちにとって、電子カルテはストレスになることもあります。その手伝いをするために、医師事務作業補助者を置きたいというのが病院側からの要望でした。

詳しくは、カテゴリー【医師事務作業補助者】をご覧ください。→医師事務作業補助者の仕事その1  医師事務作業補助者の仕事その2  




診療所での医師事務作業補助者の仕事


今は、診療所で医師事務作業補助者兼、医療事務として仕事をしています。

詳しくはこちらをご覧ください。→医師事務作業補助者の仕事その3  

病院の医師事務作業補助者と違って、診療所の医師事務作業補助者の大きく違うところは、そこに保険点数が発生しないことです。

勤務医の業務が多忙化していて、その医師業務を補助する目的で、医師事務作業補助者が誕生しました。そのため、今は病院でしか、医師事務作業補助体制加算もありません。4月からの診療報酬改定でも医師事務作業補助体制加算がアップしています。それについてはこちらの記事をご覧ください。→医師事務作業補助者の皆さん、朗報です。




開業医も超多忙な現実


かかりつけ医制度が前面に押し出されてきた昨今。開業医にも多忙の嵐が押し寄せています

病院は敷居が高くなって、まずは開業医にかかってから紹介状を持ってしかかかることが出来ません。そのため、最初の診察は当然、町医者が行うことになります。精査が必要になれば、紹介状を持って病院受診をしていただきますが、そこである程度診断がつくと、また診療所に戻ってくることになります。また悪くなったら、病院へ。退院後は診療所へ。その後は在宅へ。そして看取りという経緯をたどっていくのです。

診療所医師は、以前より、病院や施設などとのやりとりも増えてきています。その都度取り交わされる文書の補助。それも診療所の医療事務の大事な仕事の一つです。




診療所の事務員たちの現実


診療所の事務と病院の事務と大きく違うのは、診療所では診療時間内に同時に文書処理もする必要があることです。
病院では、受付、会計、レセプト、文書業務が同一人物が同一時間内に行うことはまずないと思いますが、診療所では、普通に診察の受付、会計、レセプトをしながらその傍らで文書の処理をするといったことが行われています。
受付をしながら、主治医意見書の請求書を作成し、紹介状の内容をチェックし、郵送するといった感じです。その合間に電話も取りますし、患者さんの世間話にも付き合って、時には薬局まで処方箋を持って走ります、1時間おきにトイレ掃除だってしなくてはいけないのです。
開業医が多忙化すればするほど、事務の多忙化も極まっていく。
かかりつけ医制度が普及すればするほど、患者数も増え、開業医の多忙化につながり、事務処理も増える。医師事務作業補助者の加算があれば、もっと事務員を増やして、医師の文書業務を代行したり出来るのにと思うのですが。


まとめ


最近、近隣の開業医さんが次々と閉院になりました。事情は様々ですが、医師の病気も大きくかかわっているようです。
医者の不養生とはよく言ったもの。勤務医は労災が適用されますが、開業医は経営者ですので、自分で規制しろといったとこでしょうか。
診療所にも医師事務作業補助体制加算がつくべきだなと、私は思います。


04/12のツイートまとめ

queseraserapan

要チェック!知らない誰かの水曜日の手紙が届く。「鮫ヶ浦水曜日郵便局」を宮城県東松島市で実現したい! @motiongallery https://t.co/A6EED5ZApW
04-12 07:49

(新設点数)算定しましたか?

初算定!妊婦加算

診療報酬改定が4月から始まって、10日目。初めて、妊婦さんが来られました!
「やったー!妊婦さんだ!」思わずワクワク。
準備していた算定事項を確認して、いざ算定
  • 妊婦さんであることを医師が確認
  • 妊婦である旨をカルテに記載
  • 病名に妊娠していることのわかる病名も入力
「よしよし」準備通りです。さて、それらを踏まえて電子カルテマニュアルの入力方法通りに丁寧に入力してみると・・・
「あれ?算定できない!」焦りました。「マニュアル通りに妊婦加算の番号を入力しているのに???」
だめですね~緊張しすぎて大切なことを一つ忘れていましたね。当院の電子カルテの数字や記号は半角で入力しないと駄目だったんですね。
一息いれて半角入力し直すと、あこがれの妊婦加算が算定できました。めでたしめでたしです。


認知症サポート指導料

こちらも新設点数。当院の医師は認知症サポート医でもあるので、こちらも4月から算定するぞ~!と準備万端のはずでしたが・・・
  • 他の医療機関からの紹介で来院
  • 認知症の療養上の指導も無事終了
  • 紹介元の医療機関に対し、助言を行う文書も作成
  • 診療情報提供書Ⅰとの併算定不可
  • 助言を行う文書に認知症サポート指導料を算定したことも記載
「ここまでは、よしよし、完璧!」だったのですが・・・
大事なことを一つ忘れてました。
(留意事項)認知症サポート指導料は、認知症サポート医が他の保険医療機関から紹介された認知症の患者に対して、患者又は家族等の同意を得た上で、患者又は家族等に文書を用いて療養上の指導を行うとともに今後の療養方針について、紹介を受けた他の保険医療機関に対して文書にて助言を行った場合に、1人につき6月に1回に限り算定する。なお、患者及び紹介を受けた他の医療機関に交付した文書の写しを診療録に貼付する。
そう、助言は患者様にも文書でお渡しする必要があったのです。口頭だけではダメなんですね。まずは文書の準備が必要でした。慌てて文書作成を始めた次第です・・・というわけでまだ初算定は出来ておりません。トホホ・・・。


一般名処方加算

従来の一般名処方加算1が3点→6点に、一般名処方加算2が2点→4点へ。

これ案外侮れません。ただ一般名で薬を処方するだけで、何もなかったところから+6点の加算。イコール60円の儲けです。今までまだ一般名にしていない医療機関があるとしたら、是非するべきですね。いくらこちらが先発薬で処方したって、薬局では積極的にジェネリックを勧めているのですから。多分もうジェネリックに替わってるよって患者様の方が多いかもしれません。知らぬは医師ばかり。なんせ医療機関としては、患者様がどこの薬局に行って、そのあとジェネリックになっているかどうかなんて、わからないものですからね。

  • 一日に100人外来患者のある医療機関なら、1日で、60円×100人=6,000円
  • それを週5日診療するとしたら、1週間で、6000円×5日=30,000円
  • 一月いくらかを計算すると、1か月で、30000円×4週=120,000円
  • さらに一年それを続けると、1年で、120000円×12か月=1,440,000円
驚くべき数字です。
もちろん、先発薬じゃないと調子が悪いという患者様もいらっしゃいますし、全てを機械的に一般名にするわけにはいきません。


まとめ

実は2日前から些細な事で、久しぶりに夫と喧嘩をして口をきいておりません。喧嘩は、1年ぶりぐらいでしょうか、どうしようもなく腹立たしいのは更年期のせいかもなと思ったり。

ふと、ブログに向かおうと部屋にこもってパソコンを開けてみると、くしゃくしゃのメモの切れ端が挟んでありました。



先手を打たれてしまいました。

薬剤の査定について

プラバスタチンの査定


今月のレセプトでショッキングなことがありました。

高脂血症の患者様に使われる、結構オーソドックスな薬メバロチン(一般名:プラバスタチン)の査定です。

それも直接薬価そのものを査定されたのではなく、特定疾患処方管理加算(長期65点)→(特処18点)への減点でした。

【*ちなみに2018/4からは、皆様ご存知のように、呼び方が変わりました。長期(旧 65点)→特定疾患処方管理加算2(66点)、特処(18点)→特定疾患処方管理加算1(18点 点数に変更なし)】

詳しくはこちらをご覧ください→特定疾患処方管理加算1.2の誕生


査定の訳を考える


レセプト請求の内容はこれです。


  • (投薬内容)メバロチン 28日分処方

  • (病名)脂質異常症

  • (処方箋料 特処)65点


減点内容


  • 特処(65点)→(18点)



減点の訳がわからなかったので直接審査機関に電話で問い合わせをしました。

聞くと、メバロチンの適応病名が脂質異常症ではなく、高脂血症もしくは家族性コレステロール血症であるということ。

思わず「えーーー!」と声がもれてしまったほどです。そんなことって!


薬価本を確認する







確かに、メバロチンの適応病名は、高脂血症、家族性高コレステロール血症となっています。

しかし、下の部分の目次を見て下さい。脂質異常症治療薬と書いてありますよね。

ドクターにお伝えしたところ、どうにもこの減点は納得がいかないとのことで、後日再審査請求をすることになりました。


まとめ


レセプト病名は難しいです。沢山無用につけすぎてもいけませんし、今回のように細かく忠実に病名をつけるべきなのか。糖尿病でも2型糖尿病だけの薬もありますし、どこまで細かくチェックをしていけばいいのか、医療事務としても難しい判断です。

審査機関によっては、かなり月数が経ってから戻ってくることもあるので、対応に困ることもあります。レセプトをどこまで細かくチェックしていくべきか、ドクターの考え方もありますので、院内で統一しておく必要がありますね。


マラソンで、こけました(転倒)

マラソン中の転倒


実は昨日の日曜日、八重桜の綺麗な海岸沿いのマラソン大会に出場しました。

種目はハーフ。

診療報酬改定とレセプト処理の超多忙なこともあり?、大して練習も積まずに、大会に出場することに。いつもだったら、マラソン前の練習では1か月100K以上、走りこむのが当たり前。

「今回はハーフだしなあ~」「診療報酬改定、忙しかったしなあ~」「2月にフルマラソン走ったし、まあ大丈夫かなあ~」等々理由をつけて、明らかな練習不足のままで、本番当日。

スタートからわずか4k地点ぐらいの石畳まじりの遊歩道で、見事転倒してしまいました。




左手を最初について、そのあと右膝から落下。ついで左膝も殴打。

転倒するときって、何故だかスローモーションのように、自分が倒れていくのがわかるんですんよね。「あっ!やばい!転ける!」

その瞬間に痛みが走り、恥ずかしさがこみ上げてきて、周囲のボランティアの方に「大丈夫ですか?」と駆け寄られるや否や、恥ずかしさのあまり「大丈夫です!」と言ってそのまま、また走り始めたのですが・・・次の給水所でよーくみると、おろしたての新しいジョギングパンツの両膝が見事に破れ、流血状態。

その後、なぜだか赤い血をみたせいか、妙にハイになり、そのまま21K完走しました。

終わってみるとあちこち痛くて痛くて。特に最初に地面についた左手が、痛くて力が入らず、困っています。

見た目には何の負傷もないのですが、少しひねるように親指の下あたりを打ったようで、ひねるような動作に痛みがあり、ペットボトルも開けられない、車の運転(特にカーブやバック)時に痛みがあり、鍵も回せない、よいしょと起き上がるときに左手で体を支えられない、等々、不便な日々を過ごしています。

みなさんも年甲斐もない、転倒には十分気を付けて下さいね。

ちなみに私の住んでいる地域では転倒することを「こける」といいますが、皆さんのところでは何といいますか?





医療事務の仕事


転倒して1日目の今日、仕事に行きましたが、医療事務って意外と手足を使うんですね。
患者様の応対に意外と何度も立ち上がっているんです。立ち上がって挨拶をして、座って保険入力をして、また立ち上がって保険証を返して・・・とずっと立ったり座ったりを繰り返している仕事なんですね。改めて医療事務には丈夫な手足が必要なことを実感した次第です。
左手を打ったとはいえ、あいにくパソコンは打てるので、本当に助かりました。これで電カル入力も出来ないようでは、全く仕事になりませんので。


まとめ


今日は全く私のプライベートな話ですみません。一つ一つの動作が遅いもので、普段の生活全体に時間がかかってしまい、ブログの時間が取れませんでした。
診療報酬も新しい疑義解釈が出たようなので、また後日調べてお知らせしたいと思います。

04/04のツイートまとめ

queseraserapan

「74%の医療機関でオンライン診療が算定可能に」 https://t.co/2UoSrXGVRC
04-04 22:49

(新設)CPAP 遠隔モニタリング加算

遠隔モニタリング加算とは


在宅酸素療法指導管理料と在宅持続陽圧呼吸療法指導管理料に遠隔モニタリング加算が新設されました。それぞれ150点の加算です。

これらは(要届出)でしたので、当院の院長にも届出をするのか尋ねてみたところ、最初はオンライン診療料と同じく、まだ「必要ないよ。」との返答でした。

理由は単純にオンラインの診察なんて何かと運用を考えるのも面倒だし、手間ばかりかかるし、まだ様子をみたいとのこと。

まあ確かに、オンラインの方々を普通の外来とは別に時間を定める必要もありそうですし、その通信機器を揃えるのも何かと面倒そう。おまけに30分以内で来院出来る距離というのも、制限が厳しすぎ、そのくせ診療料も安いしね~等々の理由でした。




「当院ではオンライン診療を届出しないなら、モニタリング加算もなしだな。まあその辺のところは端折っておこう。」と自分には関係ないと、私の頭の片隅に追いやっていた事項でしたが・・・事情は突然変わりました。




酸素会社さん来院


今日、いつもお世話になっているCPAPの会社の方が面談に来られました。新設の遠隔モニタリング加算の説明に来られたのです。
この度の診療報酬改定で在宅持続陽圧呼吸療用治療器加算 CPAPを使用した場合が、1000点になり、従来より100点減点になったのはご存知でしょうか。無呼吸症候群の方の治療に使うための機器使用の管理料のことです。
詳しくはこちらをどうぞ→在宅持続陽圧呼吸療法指導管理料についてASVとCPAPについて
従来から、患者様から頂くこの管理料が高いとはいえ、医療機関が酸素会社に支払う代金もかなり大きな金額で、実際のところ医療機関の利益はそれほどありません。それなのに、更に100点の減点とは!医療機関にとってはかなりの痛手なので、その説明に来られたのです。
酸素会社としては、保険点数が下がったので、契約金も下げます。というのではなく、将来を見越して、現在のCPAPの機器をモニタリング仕様に交換していっているとのことで、是非とも遠隔モニタリング加算の届出をして欲しいとの話だったのです。
マイナスになった点数をモニタリング加算で埋め合わする。なるほど理にかなった話ですね。
モニタリング機能のついたCPAPですと、外来を受診することなく、患者様の状況も把握できます。世の中全体の仕組みが、オンラインの方向へと動き始めているのですかね。


留意事項


遠隔モニタリング可算は以下の全てを実施する場合に算定する。


  • ア 在宅持続陽圧呼吸療法指導管理料2の対象で、且つ持続陽圧呼吸療法(CPAP)を実施している入院外の患者について、前回受診月の翌月から今回受診月の前月までの期間、使用時間等の着用状況、無呼吸低呼吸指数等がモニタリング可能な情報通信機器を活用して、定期的なモニタリングを行った上で適切な指導・管理を行い、状況に応じ、療養上必要な指導を行った場合に、2月を限度として来院時に算定することができる。

  • イ 患者の同意を得た上で、対面による診療とモニタリングを組み合わせた診療計画を作成する。当該計画の中には、患者の急変時における対応等も記載し、当該計画に沿ってモニタリングを行った上で、状況に応じて、適宜患者に来院を促す等の対応を行う。

  • ウ 当該加算を算定する月にあっては、モニタリングにより得られた臨床所見等を診療録に記載しており、また、必要な指導を行った際には、当該指導内容を診療録に記載している。

  • エ 厚生労働省の定める情報通信機器を用いた診療に係る指針に沿ってモニタリングを行う。

  • オ 遠隔モニタリングによる指導・管理に関する内容についてオンライン診療を行った場合、当該診察に関する費用は当該加算の所定点数に含まれており、A003オンライン診療料を算定することはできない。











まとめ


診療報酬改定が始まったこの1週間。レセプト時期も重なって、少々疲れ気味です。いつもより脳も気も使っているのか甘いものが無償に食べたくなる今日この頃です。気が付くと桜も葉桜に変わっていて、今年の春は早く終わってしまいそう。診療報酬改定は大変ですが、上手に息抜きをいれて、ほどほどに頑張ろうと思っています。皆様もお疲れ出ませんように。


(新設)処方料 処方箋料 向精神薬調整連携加算 12点

向精神薬調整連携加算とは


2018年の診療報酬改定の投薬で、向精神薬調整連携加算が新設されました。




処方料・処方箋料に向精神薬調整連携加算が新設された。向精神薬の多剤投与、又はベンゾジアゼピン系の抗不安薬・睡眠薬等を長期継続処方した患者について、減薬の上、処方料算定時又は薬剤師、看護師又は准看護師に、処方箋料算定時は薬剤師に症状の確認の指示を行っている場合、月1回に限り12点を加算する。ただし、同一月に薬剤総合評価調整加算及び薬剤総合調整評価管理料は算定できない。




要するに、向精神薬を減薬した際に、薬剤師や看護師等に患者さんの状態を確認するように指示した場合に12点取れますよ。ということ。具体的にはこんな感じでしょうか。





  • 処方料の場合:ドクター「○○さん(看護師)。Aさんの睡眠薬をいつもの半分に減らしたので、体調に変化がないか、睡眠に変化がないか確認しておいて下さい。」

  • 処方箋料の場合:ドクターが処方箋等に記載して薬剤師に指示「睡眠薬の減薬に伴う心身の状態変化の確認をお願いします。」と処方箋に記載し指示をする。



思い切って算定してみました


実は今日、向精神薬(デパス)を減薬した患者様の診察に居合わせたので、思い切ってドクターに向精神薬調整連携加算を取りませんか?と提案してみました。

正直、疑義解釈もまだない状態で、具体的にどういう風に指示するのかわからない状態にも関わらず算定するのには、少し勇気がいりましたが、ここが診療所の良いところ!


ドクターとの距離が近いこともあり、気軽に初めての算定を試みてみたのです。当院は院外処方ですので、処方箋に薬剤師さんあてのコメント「減薬に伴う心身の状態変化の確認をお願いします。」と記載し、カルテにその状況を記載してもらった上で、算定してみたのですが・・・結果はどうなるかわかりませんが、無事に通過してくれることを祈るばかりです。


向精神薬とは


向精神薬とは、抗不安薬、睡眠薬、抗うつ剤などを指します。具体的には、以下のような薬が挙げられます。

  • (抗不安薬)セレナール、セパゾン、ワイパックス、メイラックス、コンスタン、グランダキシン、エリスパン、レスミット、デパス、リーゼ、アタラックス、セルシン等

  • (睡眠薬)サイレース、ユーロジン、レンドルミン、ドラール、ハルシオン、アモバン、マイスリー、ロゼレム、ベルソムラ、ラボナ、リスミー、ベンザリン等

  • (抗うつ剤)ジェイゾロフト、リフレックス、サインバルタカプセル、パキシル、ルジオミール、デジレル等



精神科でなくてもよく処方される薬ばかりです。減薬の際には注意しておくといいですね。



まとめ


病院の医療事務と違って、診療所の医療事務の面白いところは、ドクターとの距離が近く、算定のことも含めて自分の意見が採用されやすいこと。こういう新設の算定は、中々ドクターも一歩を踏み出せない時もあって、共に考え、思い切って算定しよう~とチャレンジが出来るところは、実に面白いところです。
今までも、初めて算定してみて、レセプトの摘要欄のコメントに不備があって、返戻されたり、減点されたり。失敗を繰り返しながら今日に至っているのも事実。
『事実は小説よりも奇なり』『当たって砕けろ』『失敗は成功の母』
トライ&エラーを繰り返しながら日々過ごしている私を雇い続けてくださっている院長にこの場を借りて深く感謝致します。





特定疾患処方管理加算1.2(旧:長期と特処)誕生

診療報酬改定1日目


とうとう診療報酬改定の日が来ましたね。

「電子カルテは順調に動くかなあ?」

「妊婦さんが来たら、妊婦加算だよね。」

「分割処方の処方箋がうまく出るかなあ?」

などなど、色々と心配した一日でしたが、電子カルテトラブルもなく、妊婦さんも来ず、分割処方もなくと、大した混乱もなく無事に1日目が過ぎていきました。

ほっと一息ついている所です。




特定疾患処方管理加算1、2


この度の診療報酬改定で、名称が変わったものもあります。

従来、短縮形の呼び方で馴染みが深かった「特処」「長期」の特定疾患処方管理加算の名称が変更になりました。


  • (従来の特処)診療所又は許可病床数200床未満の病院である保険医療機関において、入院中の患者以外の患者(別に厚生労働大臣が定める疾患を主病とするものに限る)に対して処方を行った場合は、特定疾患処方管理加算1として、月2回に限り、1処方につき18点を加算する。

  • (従来の長期)診療所又は許可病床数200床未満の病院である保険医療機関において、入院中の患者以外の患者(別に厚生労働大臣が定める疾患を主病とするものに限る)に対して薬剤の処方期間が28日以上の処方を行った場合は、特定疾患処方管理加算2として月1回に限り、1処方につき66点を所定点数に加算する。ただし、この場合において同一月に特定疾患処方管理加算1は算定できない。


要するに


  • 特定疾患処方管理加算(特処)→特定疾患処方管理加算1      18点(従来通り)

  • 28日以上の長期投薬加算(長期)→特定疾患処方管理加算2 66点(+1点)


になったということです。


以前のブログで、長期と特処についても書いていますのでご覧ください→①長期と特処について難病、てんかん管理料+特定疾患処方管理加算


まとめ


単純な名称変更ですが、正直、なんだかわかりにくくなりました。明確化、合理化を図る観点とはいえ、長年、「特処」、「長期」と慣れ親しんだ名前だったので、少し慣れるのに時間がかかりそうです。
ちなみに処方箋の「箋」の字が漢字になったのにはお気づきになりましたか?処方せん→処方箋へ。処方箋の「箋」が常用漢字に書き加えられたのが2010年。その後しばらくは「処方せん」でも差し支えないとなっていたようですが、今回の改正で処方箋になっていましたね。


処方箋の「箋」正しく書けますか?案外難しい字ですね。


読み方: セン ふだ








たけかんむりに、「戈」「戈」で 
このような言葉がありますよ。
「処方箋(ショホウセン)」「便箋(ビンセン)」「付箋(フセン)」






スポンサーリンク
最新コメント
訪問有難うございます
プロフィール

なつこ

Author:なつこ
某クリニックの医療事務をしております「なつこ」と申します。
現在、医療事務と医師事務作業補助者の二束のわらじで勤務中。
全国の医療事務員の皆さま。診療報酬でつまずいた時、どうされてますか?
医師事務作業補助者の皆さま。あなたのドクターに不満はありませんか?

診療報酬早見表を調べる
(((uдu*)ゥンゥン
国保・社保に問い合わせる
(((uдu*)ゥンゥン
よくわからないまま算定する
(゚Д゚;)
医師事務作業補助者にもっと光を
✨✨
特にクリニック勤務の場合、病院勤務に比べ、相談する相手がいなくて困っていませんか?
かく言う私がその一人。診療報酬に携わる皆さん、医師事務作業補助者の皆さんへの応援ブログです。

(ちなみに、当ブログで掲載された診療点数の内容に関しては私個人の見解ですので、内容に関してのトラブルには一切責任を負いません。)
Google AdSense

当サイトは第三者配信の広告サービス「Google Adsense グーグルアドセンス」を利用しています。

広告配信事業者は、ユーザーの興味に応じた広告を表示するためにCookie(クッキー)を使用することがあります。

Cookie(クッキー)を無効にする設定およびGoogleアドセンスに関する詳細は「広告 – ポリシーと規約 – Google」をご覧ください。



Google アナリティクス

当サイトではアクセス解析のためにGoogle アナリティクスを使用しております。

データ収集のためにCookieを使用します。

データが収集、処理される仕組みについては、ユーザーが Google パートナーのサイトやアプリを使用する際の Google によるデータ使用をご覧ください。



Amazon.co.jpアソシエイト

当サイトは、Amazon.co.jpを宣伝しリンクすることによってサイトが紹介料を獲得できる手段を提供することを目的に設定されたアフィリエイト宣伝プログラムである、Amazonアソシエイト・プログラムの参加者です。

第三者がコンテンツおよび宣伝を提供し、訪問者から直接情報を収集し、訪問者のブラウザにクッキーを設定したりこれを認識したりする場合があります。

最新記事
月別アーカイブ
カテゴリ
ブログ内の記事から探す
入力した語句が含まれる記事を探せます!
『最後までお読み頂きありがとうございました。』
『励みにします』
これが無ければ始まらない。是非とも一人一冊お勧めします
医療事務初心者にはお勧め!わかりやすさNo1
薬のことならこの1冊で全て解決。持ち歩くのにも最適なサイズ感。絶対おすすめです。
メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

リンク
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR
.posi { margin:5px 0px 20px 5px; }