日曜劇場「ドラゴン桜」
15年前に放送された「ドラゴン桜」が帰ってきました。今回も桜木先生の喋りは絶品で「なるほど」「さすが」と頷くことばかり。時が戻せるなら私も東大専科に入りたかったなあ~と毎週楽しみに見ています。
先週のドラゴン桜で水野先生が生徒たちになぞなぞを出すっていうくだりがありましたよね。「かぼちゃの産地はどこ?→北海道、メキシコ、ニュージーランド」→「え?なんでそんなにバラバラなところで出来るの?→共通点はなに?→あ!かぼちゃって夏から秋にできるんだって。→そうかみんな暑い時にできるんだ。世界の場所に関係なく気候によって左右されてるってことか」
生徒たちに「なぜ?どうして?」そういう視線で物事をとらえることの重要性を実感させるためのなぞなぞでした。
物事に取り組むときには「どうしてなんだろう。」と疑問を持って考え、その意味を考えること。なるほど、人間ってそうやって物事に取り組むと成長していくんですね。
算定も意味を考えると覚えやすいか?
さて、上記のドラゴン桜じゃないですが、先日同じようなことが当院でも起きました。ある一人のスタッフがこんな疑問を他のスタッフに投げかけました。
スタッフ1「スタッフ2さん、どうして、骨塩を測ると、外来管理加算が取れないんですか?」
スタッフ2「それ、講座で習ったでしょ。処置とかリハビリとか検査とかしたときには同時算定できないんだよ。」
スタッフ1「でも、骨塩ってレントゲンですよね。レントゲンって外来管理加算とは関係ないんじゃないですか?」
スタッフ2「え、まあそうだよね。でも電子カルテに入力しても点数出てこないじゃない。だから取れないんだと思うよ。」
スタッフ1「そうですよね。電子カルテは正しいですもんね。」
おっと、これではいけませんよね。何の解決にもなっていません。確かに電子カルテは万能ですので、ほぼほぼ間違いはありませんが、これじゃあ完全に機械に使われているだけですね。でもどうして外来管理加算が取れたり取れなかったりするんでしょう。
外来管理加算の意味を考える
まず、外来管理加算とは何かを考えましょう。
①外来②管理③加算 って具合ですので①外来を受診したときに②患者を診察してその病状ついて医師が管理をし(病状説明をしたりアドバイスをすること)③それを初再診料に加えるもの
なるほど、しっかり患者さんを診察しましたよ。っていう時に取れる点数なんですね。
では、「どうして処置や、リハビリ、生体検査のときには取れないの?」それは診療報酬の本のどこを探しても書いていません。ただ算定できないと書いてあるだけでね。
ちなみに外来管理加算を算定できないのは、
- 慢性疼痛疾患管理
- 一部の検査
- リハビリテーション
- 精神科専門療法
- 処置
- 手術
- 麻酔
- 放射線治療
をおこなったときです。一部の検査とは厚生労働大臣が定めるものを指し、
- 超音波検査等
- 脳波検査等
- 神経・筋検査
- 耳鼻咽喉科学的検査
- 眼科学的検査
- 負荷試験等
- 内視鏡検査
これを丸暗記すれば業務は出来ますが、それでは結局頭に入らないんですよね。どうして処置やリハビリ、生体検査などをしたら算定できないのか?そこが分かれば理解しやすいと思いませんか?
そこで私の勝手な解釈!検査やリハビリ処置のときはそれだけで時間もかかり、お金もかかり、丁寧に診察したのと同じなので、外来管理加算は算定できない!
★ちなみに最初の当院のスタッフ間の会話での骨塩検査は、当院では骨塩を測るのにレントゲンで検査をしているのですが、あくまでも骨塩定量検査は画像ではなく、検査(生体検査)なので、外来管理加算は算定できないことになります。
まとめ
受験や勉強も暗記!仕事も暗記だあ~なんて感じで、意味もわからずに仕事をしているとどこかで躓いてしまいます。何事も意味を考えて自分の脳に落とし込むと理解度も深まり、楽しくなってくるかもしれません。自分なりの解釈で間違っていてもいいので、まずはどうして?と考えることから始めてみましょう。
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