診療所のレセプト業務
- 医師事務作業補助者として日々の診療の算定
- 事務員として、日々のカルテチェック
- レセプト ①紙レセプト出力②レセプト点検③レセプト送信④レセプト返戻、査定
- レセプトからみる経営の見直し
どうです。おもしろそうでしょう。自分で医師として、経営者として擬似体験が出来る感じなんです。規模は小さくても診療所勤務は結構そこが醍醐味です。
レセプト業務の流れ
- 15日頃〔前回レセプトミーティング終了時〕次回のレセプトスケジュール打ち合わせ
- 月末最終日 紙レセプト出力
- 1~7日頃 レセプト点検
- 同時期にレセプト返戻、再審査検討
- 7~10日頃 レセプト送信
- 同時期、レセプト返戻、再審査送付
- 送信後 レセプト整理
- 15日頃 レセプトミーティング
以上のことを、通常業務と並行して行うので、結構タイトなスケジュールです。おまけに各種請求事務もあるので、事務員4名で、業務を振り分けて毎月乗り越えていきます。
レセプト送信について
私がこれは楽しい!と思ったレセプト業務は、この送信業務です。病院勤めをしていた頃は、レセプト出力点検に関われたものの、送信に関しては、専門のレセプト担当者がいました。経営に大きく関わることなので、勿論送信ミスなど起きてはいけないことなので。しかし、現院長は、レセプト送信まで関わらせてくださるので、責任は重大ですが、やりがいもあります。
紙レセプトの時代は、紙のレセプトを国保、社保に10日までに持ち込んでいました。それが、時代は様変わりし、CDなどの電子媒体に変わり、今は電子レセプトを送信します。
〔一連の流れ〕
- 電子カルテで、レセプトデータをまとめる
- 今月のレセプトデータに返戻、月送り、月遅れ分を上乗せする
- ネットで国保、社保の電子レセプトサイトに繋ぎ、送信する
- 送信データを保存する
- 福祉分、返戻、再審査分を紙媒体で郵送する
簡単な流れをを書きましたが、現実には色々と問題点もありまして。すんなりレセプトデータをまとめれた場合はよいのですが、もし、途中でレセプト上、何らかの不備があったら、電子カルテにデータをまとめる段階でエラーが発生します。そうなると、一から、エラーデータを解析し、原因をつきとめ、修正しなければなりません。大半は自費レセとの混同だったり、算定時の入力方法のミスであったりですが、時に、すぐに解析出来ないものもあります。その時は、電子レセプト会社に連絡をとり、電話で、相談なのですが、これがまた大変!レセプト送信時期はどこの病院さんもレセプト送信時期。当たり前ですが、このため、電話自体が混み合って、担当者に電話が繋がるまで、30分から1時間待たなくてはいけません。電話が繋がって、原因が分かったら、また再度データを作り変え、やっと送信になるのです。
そうして、ようやくデータがまとめ上がり、国保社保に電子データを飛ばす際も、エラーが発生し、送信出来ないこともあります。国保社保の送信の際、何らかのチェックが入るようで、よく引っかかるのが、保険番号の桁数違い!えっ!この段階で!って思いますが、例えば後期高齢者の桁数が8桁なかったりなど、些細なミスがここでチェックされるのです。そうなると、またまた保険証のコピーから紐解いて、保険番号を入れ直すことになるのです。
こうして、やっと無事送信が済むと、バンザーイといった気分になります。
法人化になって
実はこの四月から当院は、法人になりました。そのことで、業務に差し障りになることはほとんどなかったのですが、このレセプト送信だけは大きく影響を受けました。
なんと、医療機関コードが変わったのです
そのため、3月までの分の返戻、再審査等は旧コードで、4月以降は新コードで送ります。電子レセプトもその都度、旧、新コードを切り替えなくてはならないですし、同時に2つの病院のレセプト処理をするイメージ。
新コード分に、旧コードのデータを当然載せることは出来ないので、二重で事務処理が発生するということ。旧コードでの返戻再審査が戻ってくる間はしばらくこの状況がつづきそうです。
まとめ
今日から、7月。レセプト時期スタートと同時に、国保など、保険証の切り替えが行われる時期です。8月には限度額認定証の切り替えも行われます。医療事務も繁忙を極める頃、みなさま、甘いものでも食べて、血糖値を上げてこの時期を乗り越えましょうね。