セカンドオピニオン
転院について
最近、他院に通院中の患者様が、当院に替わりたいと主治医の了承も得ず、勝手に来院することが多くなりました。
「友達の誰々に聞いたら、ここがいいって聞いた。」とか「〇〇先生は、ちゃんと話を聞いてくれない。薬も同じままだし、ここの医者の方が評判いいし。」など。患者様には患者様なりの理由があってのことのようです。
しかし、病気によっては、前医の診療状況がわからないと、継続診療出来ない場合も多いので、そういう場合は、患者様に理解してもらうために、敢えて、診察室で医師から直接、紹介状の必要性を説明してもらうことにしています。
私たちのような事務員または、看護師から、「紹介状がないと診察がスムーズにいかないんです。」と説明しても、「とにかくとりあえず診てくれ。」と中々ご理解頂けないからです。
当院は、診療所ですので、「紹介状がないからダメだよ。」などと、無下に断ることはできません。大病院のように、紹介状がない場合の特別加算もありません。それでもより小さな診療所だからこそ、的確な医療を提供するために、是非紹介状を持参してもらいたいものです。
セカンドオピニオン
反対に現在通院中の方から、「他の病院に替わりたい。」と言われる場合もあります。そのような時は、必ず紹介状を書いて持っていって頂くようにしています。
また、病院を替わりたい訳ではないが、「他の先生の話も聞いてみたい。知り合いの〇〇病院の〇〇先生にこのデータを持っていきたい。」などと、言われる場合もあります。
そういう場合は、セカンドオピニオンです。診療所では少ない事例ですが、【診療所の場合は、そのまま紹介となるパターンが多いですが。】少なからず、生じることもあります。
その場合には、診療情報提供書〔II〕500点を算定します。

セカンドオピニオンの流れ
①患者→主治医 他院受診の了解を求める
②患者→セカンドオピニオン医療機関 セカンドオピニオンを申し込む
〔カルテに、患者様またはその家族からの希望があった旨を記載します〕
〔主治医宛に診療情報提供書を返送 セカンドオピニオン病院は、診療情報提供書I 250点を算定〕
⑤患者→主治医 主治医と治療方針を相談
まとめ
セカンドオピニオンは、患者様が自ら納得して治療を選ぶための手段で、よりよい治療につなげるための方法です。
セカンドオピニオンは主治医を替えることを目的としたものではなく、他の医師の意見を聞いて、より患者様が納得して治療を受けるためのものです。
治療に迷いが生じた場合、主治医を怒らせてしまうのではないかと、勝手に病院を替わるのではなく、正々堂々と患者としての思いを話し、セカンドオピニオンを受けることが1番の治療法です。