中医協29.8.9より

平成30年度診療報酬改定に向けた議論(第一ラウンド)の概要が発表されました。いつもよりは、読みやすい資料でしたのでポイントだけをまとめてみました。

中医協29.8.9☜詳しくはこちらをどうぞ

はじめに

(基本認識の共有)
2025年には、団塊の世代が75歳以上となる。
医療・介護ニーズが増大、多様化。その反面、労働人口(若い人)は減少。
少ない若者で多くの老人を支えられるか、どんなサービスを提供できるかが重要。

(医療と介護の同時改定)
平成30年度の診療報酬改定は介護報酬との同時改定。その中で大切なポイントが4つ。
  1. 看取り
  2. 訪問看護
  3. リハビリテーション
  4. 関係者間の連携・調整

議論と論点


【入院医療】

65歳以上の入院患者が70%を超えて、高齢者向けの医療ニーズが高まる。その反面、支える側の若者が減少。質の高い入院サービスを提供するために、効果的・効率的な入院医療を議論。

(一般病棟入院基本料)7対1の届出が最も多い中で、10対1でも7対1と同基準を満たす病棟が多数存在している現実がある。入院基本料の元にある「看護配置等の要件」だけでは、いかがなものか。もっと詳細に分析を行い、整合性に見合った基本的要件そのものを見直した方がいいのでは。という議論。

(医療機関の連携)
医療機関間の機能分化・連携が極めて重要。
複数の医療機関が連携を進めやすくするような方向へと。

(地域包括ケア病棟入院料)
急性期治療を経過した患者や在宅において療養を行っている患者を受け入れ、在宅復帰支援を行う機能づくり。

(回復期リハビリテーション病棟入院料)
患者のADL向上による寝たきりの防止と在宅復帰を目的としたリハビリテーションを効果的に提供できるよう、早期から集中的なリハビリテーションの実施を推進する。提供量だけでなくアウトカムにも注目した評価が必要。

(療養病棟入院基本料)
高齢者の機能維持に係わるリハビリテーション、患者家族の意思を尊重した看取りを支援する機能確保。

(認知症治療病棟入院料)
高齢者の増加が見込まれる中、認知症に伴う行動・心理症状への対応の在り方。


【在宅医療】

訪問診療、訪問看護、歯科訪問診療、訪問薬学管理などの在宅医療のニーズの増加。
各々のサービスの連携の重要性
地域ケアシステムの構築の推進。質と量と効率性の確保
在宅医療のニーズの多様化で、看取りを含めた課題の多様化をふまえ、かかりつけ医の在宅医療提供体制、救急応需体制、複数の診療科による協働体制の必要性

【外来医療】

高血圧・糖尿病・高脂血症といった生活習慣病の患者が約3割強。
効果的・効率的な服薬管理、医学管理の必要性
薬剤の伸び率が高いことへの問題。
かかりつけ医、主治医機能の評価、向精神薬の適切な処方の推進、紹介状なしの大病院受診時の定額負担の導入等。
画像転送による診断に加え、在宅における療養指導、慢性病の健康指導管理の多様なサービス提供モデルの検討。現在の対面診療だけでなく、ICTを活用して、サービスを提供する医療を議論。
重症化予防のために、健診などの予防事業に医療機関の関与が重要。
重症化予防のためにより質の高い医学管理が求められる

【横断的事項】

かかりつけ医機能の充実。複数の医師・医療機関等による連携、ICTを活用できるようにすること。
地域包括ケアシステムの構築
診療報酬の様々の報告・届出が負担となっていること。
レセプト情報のデータを活用

【歯科医療】

かかりつけ医歯科医機能、チーム医療の推進、医科歯科連携等の視点での議論

【調剤報酬】

特定の保険医療機関からの処方せんの集中により、機能を十分に果たしていない薬局があることを指摘。かかりつけ薬剤師の服薬管理の構築。医薬分業を実現していないので、なんとか抜本的見直しをし、薬局の評価の在り方を視点に議論。

主な検討項目

(1)医療機能の分化・連携・地域包括ケアシステムの構築の推進
  ①入院医療、②外来医療、③在宅医療、④医療と介護の連携
(2)患者の価値中心の安心・安全で質の高い医療の実現
(3)重点分野、個別分野に係わる質の高い医療提供の推進
  ・緩和ケアを含むがん、認知症、精神医療、リハビリテーション、
  ・口腔疾患の重症化予防、薬剤管理業務
(4)持続可能性を高める効果的・効率的な医療への対応
  ①医療品・医療機器等の適切な評価
  ②次世代の医療を担うサービスイノベーションの推進(バイオテクノロジー、ICT,AI等)


まとめ


医療介護ニーズ、効果的効率的、機能分化・連携、アウトカム、意思尊重、各々のサービスの連携の重要性、質と量と効率性の確保、協働体制の必要性、医学管理の必要性、ICT、AI、予防事業に医療機関の関与、地域包括ケアシステムの構築、レセプト情報のデータを活用、かかりつけ
何度も繰り返し出てくる言葉が上の赤い文字。難しい議論はわかりませんが、次の狙いがどこにあるかはこれで何となくわかるかなと思います。興味深かったのはは次世代の医療を見据えていること。私たちが老人になる頃には、次世代AIが主治医だったりするかもしれませんね。
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なつこ

Author:なつこ
某クリニックの医療事務をしております「なつこ」と申します。
全国の医療事務員の皆さま。診療報酬でつまずいた時、どうされてますか?

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国保・社保に問い合わせる
(((uдu*)ゥンゥン
よくわからないまま算定する
(゚Д゚;)

特にクリニック勤務の場合、病院勤務に比べ、相談する相手がいなくて困っていませんか?
かく言う私がその一人。
平成30年度診療報酬に向けて日々学習していきますね。

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