ヨガ教室
1年前から週に1回、近所の市民ホールでヨガを習っています。ゆっくりと1時間かけて体を伸ばしていくのは、とても気持ちよく、終わった後はそのままトロトロと眠ってしまうほどの心地よさです。木曜日の休診日がちょうどレッスン日と重なっているので、毎週欠かさず通うことが出来るのも魅力の一つです。趣味でマラソンをしているので、ヨガで体幹を鍛えることも出来、ランニングにも相乗効果があります。
ヨガを教えて下さるのは、インド人の先生でなんと20年以上前から私の住んでいる町の近隣、数十か所でヨガを教えていらっしゃいます。
先日、このヨガの先生に、相談を受けました。私の働いている市のどこかで、新しいヨガ教室を開きたいので、場所探しを手伝ってくれないかとのことでした。
早速、市のスポーツ振興会に相談に行ったところ、外国人ではあるが、日本語は上手だし、20年も前から近隣でヨガ教室を開いているという実績を買われ、すぐにでも契約したいとのことでした。
先生の要望は、出来るだけ多くの人に通ってもらいたい。とのこと。
スポーツ振興会の方が、チラシ作り、配布、広告から人集めまで全て引き受けてくれて、場所代もなし。月ぎめで人数が何人であっても、先生に月謝の7割が支払われるというもの。
決して悪くない条件でした。
しかし、どういうわけか、先生はあまり良い顔をされません。理由を聞いてみると、月謝が高いというのです。月謝は一か月(週1回1時間×4~5回)3500円とのこと。これはスポーツ振興会で決まっている額だそうです。それが高いというのです。
安いと言って不満に思うならまだわかりますが、安いといって不満に思われるなんて、こちらの方が困惑してしまいました。
更に理由を聞いていくうちに、ようやく先生の意図することが見えてきました。
先生は、お金儲けをしたいわけではないのです。ただヨガを一人でも多くの人に伝えたい。ただそれだけだったのです。だから、ヨガに通ってくる方の月謝が高いと長く続かないので、意味がないと。出来るだけ月謝を安くして、一人でも多くの人に集まってもらい、ヨガの楽しさを伝えたい。それが先生の目的だったのです。
仕事の目的
自分なりの目的を持って祖国から遠い日本で、ヨガを教えていらっしゃる先生はとても崇高な方だなあと感心しましたが、では、私は何のために医療事務をしているのでしょう。
簡単に言うと、お金のためです。誰でも一番の理由はそうですよね。私の場合は、自分の空き時間、器、家庭のことなどを考えると、バランスよく出来るのがこの医療事務だったというわけです。(こちらに詳しく経緯を書いています。ご覧ください。➡医療事務を目指す方へ)
しかし、今はこの医療事務そのものが面白くなって、深く追求するために仕事をしています。ある意味、お金以外に仕事の目的を見いだせたことは幸せなのかなと思います。
医療事務の目的
医療事務の本来の目的は、医師の業務を事務面でフォローすることです。
「医は仁術なり」という言葉があります。「医は人命を救う博愛の道である」という意味です。医師の業務は「患者を救うこと」私たちも普通の事務ではなく、人の命を救う一介を担っている事務であることを誇りに、業務をすることが肝要です。
とはいうものの、現実には成金主義?権力争い?と思わせるような医師にも遭遇しますよね。そんな医師のために事務をするのが嫌になることもありますよね。しかし、そこはぐっとこらえて、人命を救うため、患者様を第一に考え、仕事が出来る事務員になりたいものです。
まとめ
実はこのネタをブログにしようと思ったのは、息子からの一本のメールでした。どうも仕事がうまくいっていないようで、彼なりに思い悩んでいるようでした。「もう何の目的でこの仕事をしているのかわからなくなったよ」と。
子供はいくつになっても、子供です。母は子供が落ち込んでいる時、心臓をわしづかみにされているような気分になるものです。それは昔も今も同じです。母としてどうメールを返信してやればいいものか、励ますのがよいのか、突き放すのがよいのか。夫からは未だに子離れが出来ていないと怒られますが・・・皆さんの仕事をする目的は何ですか?
私の息子への精一杯の返信は「明日は明日の風が吹くよ。」
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