難しい言葉
これって、日常語?
お医者さんって、何故か難しい言葉使うなあ~って思いませんか?
当院のドクターも同じ。一度、担当医師に言ってみたことがあります。
「先生の言葉って、難しいですよね。」
「えっ?そう。普通だよ。」とバッサリ切り捨てられました。
私としては、診察中に「そんな難しい言葉で、患者様に話をしてもわかってないよ。」ってことが言いたかったのですが、伝わらなかったようです。確かに医学用語は分かりにくいだろうと、なるべく一般的な言葉で話されてますものね。頭頂葉を「頭の上の部分」とか拡張期血圧を「下の血圧」とかって言い換えたりしてね。先生にしてみれば、なるべく平易に患者様に説明しようとされてるのもよくわかってるんです。
その上で、全体的に言葉自体が難しいよって言いたかったんですけどね。先生にしてみれば、本当に極々普通の会話言葉だから、理解出来ないことが理解出来ないのでしょう。
みなさんは、この言葉分かりますか?
例題
耳できいたとして、すぐに意味を理解出来ますか?
- 「血糖値がぜんぞうしていますよ。」
- 「こうあつやくを出しときますね。」
- 「症状がとんざしています。」
- 「前回の薬がちょこうしていますね。」
- 「まだ、りだつするのは、厳しいですね。」
- 「症状がさいねんしたら、来て下さい。」
- 「よかったですね。この薬がそうこうしていますね。継続しましょう。」
解答
- 漸増 (段々と、増えること。反対語は漸減。)
- 降圧薬(血圧を下げる薬のこと。普通、血圧の薬と言うと、血圧を下げる為のものです。時に血圧が下がり過ぎないようにする薬もあります。)
- 頓挫(勢いが急に弱まること)
- 著効(優れた効きめ)
- 離脱(ある状態から抜け出すこと)
- 再燃(再発すること、再び燃え上がること)
- 奏功(目標どおりの成果が上がること)
まとめ
いかがでしたか?文字で書いてあればわかる言葉も、耳で聞くとかなり難しく感じる言葉ってありますよね。患者様の中には、耳の遠い方もいらっしゃいますし、その方々に応じた会話を心がけたいものです。でもドクターが難しい言葉を使うのは、一種ステータスのようなところもありますよね。立派な人に立派な言葉をかけて頂いたと感じ、かえって有り難く感じることもあります。ドクターが難しい言葉で話された内容を理解出来ていない様子が見られたら、周りのスタッフがさり気なくフォローをしてあげられる心遣いが大切ですね。