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在宅療養指導管理料について

在宅療養指導管理料について


今日、来院された患者様です。

いつもは在宅酸素療法指導管理料を算定しています。先々月から今月の初旬まで、近隣の病院に入院していらっしゃって、退院後、久しぶりに当院の外来に来られました。

当然、今月から在宅酸素療法指導管理料を算定したいところでしたが、入院していた病院から連絡が来て、今月までの在宅酸素療法指導管理料は算定しているとのこと。

「こちらで取っているから、あなたのところでは取らないでね。」と言わんばかりの連絡でした。

そこで私のスイッチが???と入った訳です。

確か、他院退院後に同月内であっても、在宅療養指導管理料は取れるはず・・・早速調べてみることにしました。


在宅療養指導管理の種類


まず、在宅療養指導管理料として定められているものは、次の24種類です。


  1. 退院前在宅療養指導管理料

  2. 在宅自己注射指導管理料

  3. 在宅小児低血糖症管理指導管理料

  4. 在宅妊娠糖尿病患者指導管理料

  5. 在宅自己腹膜灌流指導管理料

  6. 在宅血液透析指導管理料

  7. 在宅酸素療養指導管理料

  8. 在宅中心静脈栄養法指導管理料

  9. 在宅成分栄養経管栄養法指導管理料

  10. 在宅小児経管栄養法指導管理料

  11. 在宅自己導尿指導管理料

  12. 在宅人工呼吸指導管理料

  13. 在宅持続陽圧呼吸療法指導管理料

  14. 在宅悪性腫瘍等患者指導管理料

  15. 在宅悪性腫瘍患者共同指導管理料

  16. 在宅寝たきり患者処置指導管理料

  17. 在宅自己疼痛管理指導管理料

  18. 在宅振戦等刺激装置治療指導管理料

  19. 在宅迷走神経電気刺激治療指導管理料

  20. 在宅仙骨神経刺激電気刺激治療指導管理料

  21. 在宅肺高血圧症患者指導管理料

  22. 在宅気管切開患者指導管理料

  23. 在宅難治性皮膚疾患処置指導管理料

  24. 在宅埋込型補助人工心臓(非拍動流計)指導管理料



算定の原則


月1回に限り算定
2つ以上の指導管理を行っている場合は、主たる指導管理の所定点数のみにより算定
こちらも併せてご覧ください。➡在宅酸素療法指導管理料



退院月の算定は?


まずは、  診療点数早見表でチェック!














をしてあるところをご覧下さい。

退院時に入院医療機関が在宅療養指導管理料を算定していても、退院月にその他のかかりつけ医が在宅療養指導管理を行った場合、その費用は算定できるとあります。

但し、レセプト(診療報酬明細書)の摘要欄に算定理由を記載すること。とありますね。

やはり、2つの医療機関で算定出来るということです。

当院に連絡をくれた入院病院も、レセプト時に当院が理由を摘要欄に書く必要があろうと、わざわざ連絡してきてくれたということです。


レセプトの書き方



*摘要欄に記載すること


上記のように他院退院後である旨と、算定理由を書くべし!

まとめ


在宅関係の管理費用はどれも高価な管理料です。算定をミスするととても大きな損失になります。迷った時は、まずは診療報酬早見表をチェックし、それでもわからない時は、保険医協会等に問い合わせるのも一つの手です。またこのように酸素が係わる場合は、酸素供給会社に直接聞いてみるのもいいかもしれません。私も念のため、明日酸素供給会社に再度確認してみようと思っています。もし、算定せずに、酸素供給会社の請求だけが一方的に来るようでは、大損になりますからね。







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Re: No title

わんこさん、コメントありがとうございます。次々に担当者が辞められて大変ですよね。ましてや、入院もあるなら尚更ご苦労お察し致します。最初私も退院後の管理料が取れるか自信が無かったのですが、早見表で見つけて思わずブログにアップしました。摘要欄に記載さえすれば大丈夫ですよ。これからも私の失敗例も交えて、ブログをアップしていくので、見てくれたら嬉しいです。レセプト時期で忙しいですが、お互い頑張りましょうね。
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