一昨日から電子カルテがバージョンアップしました。本来使いやすくなるはずでしたが、苦労しております。処理能力が速くなり、用量が増えたとの説明でしたが、どうも使い勝手が悪い。長年慣れ親しんで使い込んだものを少し修正が加えられるだけでも、その流れを習得するまでには時間がかかるものです。人間がコンピューターを使いこなすのではなく、コンピューターが決めたものに人間が合わせていかなくてはいけないのが実情です。
そうはいっても、毎日の診療は粛々と進めていかなくてはいけないので、習うより慣れろといったところでしょうか。
領収書の再計算
医事(受付)で一番戸惑っているのは、領収書の再計算の仕方が変わったこと。今までですと例えば前回未収金があり、本日診察ありで、前回の分と合わせて領収書を発行する場合、一旦前回の領収書の差し替えを行い、その後本日の領収書を発行していたのですが、今回からは、前回の分が本日の領収書の中で相殺されて一枚のみ発行するようになりました。しかしながら明細書に関しては、本日の分しか発行されないので、前回の分は再度発行しなおす手間がかかります。そもそも領収書と明細書は両方必要なのでしょうか。
領収書と明細書
領収書とは、点数表の各部単位で金額の内訳のわかるもの
明細書とは、算定項目を具体的に記載したもの
「領収書」は無償で交付し。レセプトオンラインシステムを導入している医療機関は「明細書」も無償で発行する必要があります。様式や用紙の大きさは定められていません。
(領収書の見本)
領収書のルールについて
- 領収日付:領収書発行の日を書く(必ず発行する日の日付が必要です)
- 患者様の氏名:領収書を受け取る患者様の名前を正式に記載する
- 金額:¥1,350など3桁ごとに「,」で区切りましょう
- 点数表の各部単位で金額の内訳がわかるように記載する
- 収入印紙:金額が5万円以上の場合は必要。割り印も必要です
- 医療機関の住所と名称:医療機関の正式名称と住所を記載したら、認印も必要です
明細書のルールについて
算定項目を具体的に記載したものが必要で、検査料ではなく、(創傷処置、心電図、診断書等)のように具体的な内容が必要です。
まとめ

そもそも領収書・明細書などは元々電子カルテを利用している場合、業者が作り上げてくれているので、詳しく記載内容のルールなど気にも留めていませんでしたが、改めて調べてみると細かく決められています。診療点数早見表の一番最初(通則)にとても詳しく載っていますので、一度読んでみることをお勧めします。
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