インスリンと管理料について

在宅自己注射指導管理料


今日、他院から紹介になった患者様。在宅自己注射を算定している方でした。在宅自己注射って薬の種類によって注入器加算が取れたり、針加算が取れたり、単位数によってインスリンの本数を計算したり、結構複雑ですよね。初めての患者様は尚更。色々管理料が複雑です。

医師事務作業補助者として、医療事務として在宅自己注射の患者様が来られた時、何を気をつけたらいいのか、ポイントを押さえてみました。以前のブログでは在宅自己注射指導管理用について詳しく書いています。こちらもご覧下さい。➡在宅自己注射指導管理料



ポイント1 病名


糖尿病の方で、在宅自己注射指導管理料を算定するとき、病名が1型糖尿病か2型糖尿病かが重要になってきます。

1型糖尿病とは、子供や若い人に多く、急激に発症し、症状の悪化も急速です。インスリンでの治療が必要になります。

2型糖尿病とは、中高年に多く、緩やかに発病し、進行もゆっくりです。運動食事療法を中心に改善なき場合は飲み薬やインスリンでの治療になります。

なぜ、1型か2型かが大切かというと、在宅自己注射指導管理料の血糖自己測定器加算を算定する時に、どちらかによってコストが変わってくるからです


血糖自己測定器加算(月1回)

1.月20回以上測定 400点

2.月40回以上測定 580点

3.月60回以上測定 860点

4.月80回以上測定1型糖尿病のみ) 1140点

5.月100回以上算定1型糖尿病のみ1320点

6.月120回以上算定1型糖尿病のみ1500点





注入器用注射針加算(処方した月1回)

1.1型糖尿病もしくは血友病の患者又はこれに準ずる疾患にある患者 200点

2.1以外の患者 130点



ポイント2 単位数


インスリンは、単位によって処方する本数が変わってきます。
例:「ノボリン30R注100フレックスペン 300単位」を1回4単位(1日2回)打つ場合、1か月(30日)で何単位必要になるでしょうか。
考え方:1回4単位ですが、1回空打ちをその都度1単位分足すとして考える(1回5単位)

    1日分は、(1回5単位×2回)で10単位。
    1か月(30日分)は(10単位×30日)で300単位
答え:1か月1本 針も同様に1日2本の計算最低限60本は必要になります。打ち損じ等を考えて、多めに処方していることと思います。


ポイント3 インスリンの種類




インスリンの種類によって様々な加算の可否が違ってきます。基本は下の表を参考にして下さい。










注入器加算、針加算を算定出来る時は忘れずに算定しましょう。院内処方、院外処方によってもちがう


こともあるので気を付けましょう。こちらを参考にどうぞ。➡在宅自己注射指導管理料


ポイント4 血糖自己測定器加算


血糖コントロールのために、自宅で血糖を測定してもらうことがあります。そのときの機械は病院からの貸与が基本。貸出後は、毎月の診察時に血糖自己測定器に使うチップや針は病院からの持ち出しです。その分を血糖自己測定器加算として患者様から頂くわけです。患者様が1日に何回血糖を測るのか、それによってコストが変わってきます。(ポイント1参照)
在宅自己注射指導管理料を算定するときに同時に血糖自己測定器加算が取れているか、チップや針を何箱、何本渡したのかカルテに記載します。



ポイント5 インスリンの変更


初回の指導を行った日から3か月まで導入初期加算580点が算定できますが、同様にインスリンの種類が変わった場合もさらに1か月を限度として1回に限り導入初期加算を算定できます。但し、過去1年以内に使用した一般名が同じ薬剤に変更したとしても算定できません。


まとめ


在宅自己注射指導管理料は色々と細かいルールがあります。点数改定の度に少しづつ変化するので、覚えにくい算定の一つです。私も最初、インスリンそのものも普段目にしないもので、どういう仕組みになっているのかわかりにくく、血糖自己測定器も一体何なのか、単位数が何なのか、全くわかりませんでした。薬剤部に行って実物を見せて頂き、インスリンの指導をされているところをのぞかせてもらったりして、ようやく理解できるようになりました。上のポイントの他にも他の在宅点数との併用不可(加算はOK)とか、難病との併算定OKとか、算定上のルールもまだまだあります。まずは、実物をみてイメージを膨らませてから算定の勉強をすることをお勧めします。







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