インスリンと管理料について
在宅自己注射指導管理料
ポイント1 病名
ポイント2 単位数
インスリンは、単位によって処方する本数が変わってきます。
例:「ノボリン30R注100フレックスペン 300単位」を1回4単位(1日2回)打つ場合、1か月(30日)で何単位必要になるでしょうか。
1日分は、(1回5単位×2回)で10単位。
1か月(30日分)は(10単位×30日)で300単位
答え:1か月1本 針も同様に1日2本の計算最低限60本は必要になります。打ち損じ等を考えて、多めに処方していることと思います。
ポイント3 インスリンの種類
インスリンの種類によって様々な加算の可否が違ってきます。基本は下の表を参考にして下さい。

ポイント4 血糖自己測定器加算
血糖コントロールのために、自宅で血糖を測定してもらうことがあります。そのときの機械は病院からの貸与が基本。貸出後は、毎月の診察時に血糖自己測定器に使うチップや針は病院からの持ち出しです。その分を血糖自己測定器加算として患者様から頂くわけです。患者様が1日に何回血糖を測るのか、それによってコストが変わってきます。(ポイント1参照)
在宅自己注射指導管理料を算定するときに同時に血糖自己測定器加算が取れているか、チップや針を何箱、何本渡したのかカルテに記載します。
ポイント5 インスリンの変更
まとめ
在宅自己注射指導管理料は色々と細かいルールがあります。点数改定の度に少しづつ変化するので、覚えにくい算定の一つです。私も最初、インスリンそのものも普段目にしないもので、どういう仕組みになっているのかわかりにくく、血糖自己測定器も一体何なのか、単位数が何なのか、全くわかりませんでした。薬剤部に行って実物を見せて頂き、インスリンの指導をされているところをのぞかせてもらったりして、ようやく理解できるようになりました。上のポイントの他にも他の在宅点数との併用不可(加算はOK)とか、難病との併算定OKとか、算定上のルールもまだまだあります。まずは、実物をみてイメージを膨らませてから算定の勉強をすることをお勧めします。