9月も秋分の日を迎える頃、最近めっきり涼しくなってきましたね。急な寒暖さのせいか、クリニックにも風邪で来院される方が増えてきました。私も稲のアレルギーがあるので(周りは田んぼだらけです)、稲穂が実り、稲刈りが終わるまでのシーズンは、鼻アレルギーやら喘息様症状やら。秋風は嬉しいもののちょっと辛い季節です。今年は小青竜湯を連日服用して乗り切ろうと思っています。
インフルエンザワクチン始まります
例年のようにインフルエンザワクチンの接種時期が近付いてきました。昨年度は10月の第二週からスタート。例年10月から12月までの約3か月間、通常業務とインフルエンザ業務との兼ね合いで忙しくなります。今月の院内スタッフミーティングでも今年のインフルエンザワクチン対策について話し合いをもちました。昨年度の反省も踏まえ、今年度は予約の段階から見直すことに。昨日、ようやく近隣の市町村の高齢者ワクチン接種補助額も決まり、いよいよ準備開始です。
準備すること
- インフルエンザワクチン接種日を決める(当院では、インフルエンザワクチン特別外来を週2日午前のみ、通常外来とは別に、応援医師を依頼します。当院通院患者様は予約診察日に同時にインフルエンザ接種をします。)
- 予約枠を設ける(インフルエンザを希望する方には、問診票を手渡すと同時に接種日を決めてもらいます。インフルエンザを希望した方には、予約を取って頂き、予約票を配布すると同時に院内でのインフルエンザワクチン本数を把握します。予約本数をみながら、インフルエンザワクチンの発注をします。今年は近隣のMRさんの情報では発注が間に合っていないとのことで、まとめて購入するのではなく、細目にワクチン本数を確保することになりそうです。)
- 問診票、説明書を準備する(市町村からインフルエンザ問診票、説明書が届くのは毎年接種日直前です。届いたと同時に、全員で問診票、説明書、接種シールをセットします。)
- 電子カルテの自費項目に今年のインフルエンザ費用を追加する(電子カルテに入力するための自費項目をセット項目にする作業です。)
- インフルエンザ予約要領を決める(電話受付と来院受付の両方で対応します。予約時に氏名、生年月日、住所、電話番号を確認します。高齢者でも住所によっては、当院では無料にならない場合もあります。毎年数名、住所が遠方にもかかわらず、事情で近隣に住んでいる高齢者が来院し、ワクチンを接種した後、現住所と住民票住所が違うことに気付き、自費で頂く事例が発生しています。)
- ワクチン接種時の対応の流れをスタッフ全員でシュミレーションする(受付➡問診票記載➡体温測定➡診察➡接種➡会計)診察とは別室で行われるバージョン、診察中に同時に打つバージョン、2パターンでシュミレーションします。
- 接種後、市町村への請求事務方法の確認
前年度の失敗を活かす
昨年度の失敗例として、1回接種したにも関わらず、同じ人にインフルエンザを2回接種したことがありました。その方は、施設でも接種していたようですが、家族が気付かずに、診察中に接種を希望したことにより2回接種することになった結末。幸い、接種時期が離れていたので、インフルエンザワクチンを大人でも2回接種することもあるので、身体的影響はなかったのですが、インフルエンザ補助は1回しか受けられないので、その方には接種料金を自費で頂きなおしたことがあります。
その他、他府県の国保の保険証をお持ちの高齢患者様でしたので、(現在のお住まいは近隣でした)、無料ではなく自費で頂いてしまったこともあります。(あとで市役所に確認すると、保険証の保険者の場所ではなく、住民票を基準に補助を実施しているとのこと。あとで無料と分かり、返金致しました。)
どちらも確認をしっかり取れていれば防げたことですので、今年はそのようなことがないようにと、スタッフ全員で確認事項を増やしています。
まとめ
各医院、病院さんによってやり方は色々あると思いますが、その病院の都合にあったベストな方法見つけることが大切ですね。今年のインフルエンザワクチンは
A型株
- A/シンガポール/GP1908/2015 (IVR-180) (H1N1)pdm09
- A/香港/4801/2014 (X-263) (H3N2)
B型株- B/プーケット/3073/2013 (山形系統)
- B/テキサス/2/2013 (ビクトリア系統)ワクチン だとか。
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首都圏では既にインフルエンザ患者もチラホラ出てきた模様です。ワクチンを接種したからといって、インフルエンザにかからないわけではありませんが、感染した時に少しでも軽症ですむことが出来ます。家庭環境、個人の体質などを見極めて、ワクチン接種を決めて欲しいと思います。
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