力価の求め方
医師事務作業補助者としてドクターの隣に座っていると色々な場面に出くわします。ドクターがいつも出している錠剤の薬を散剤に計算しているところに一人の救急患者様が来られました。救急患者様への対応のため、急きょドクターがその場を離れることに。「力価出しといて。」そう言ってその場を離れてしまいました。
「力価???」自慢じゃないけど、小学校中学校と算数数学が大の苦手だった私。バリバリの文系人間です。「力価なんてわかる訳ないじゃん!」ただの医療事務なんだし・・・
でも、こういう時にさらっとドクターのお役に立てること、それが医師事務作業補助者として一番大切なことです。そう、どんな手を使ってでも。
ドクターのいない間にあれこれ、過去のマニュアルを探してみると、ありました!
誰でもわかる力価計算方法と書いたページが!
Q:リン酸コデイン1%散剤 20mg(力価)
力価の出し方➡医薬品の濃度(%)の数字を10倍して、それで力価の数字を割る
つまり、1×10=10 20÷10=2
A:2g
マニュアル通り計算すると、理屈がわからないまま、答えを出せてしまいました。ドクターが帰ってきてから、「先生、2gですかね~。」と答えてみると、ニッコリ笑って「正解」と言って下さいました。ドクターからすると本気で私に力価を計算させようと思った訳ではなく、お手並み拝見といったつもりだったのでしょう。どんな手を使ってもドクターの片腕に近づけるのは嬉しいものです。
一応詳しい計算方法を説明すると
リン酸コデイン1%散剤 20mg(力価)
1%というのは、リン酸コデインという医薬品1g中に含まれる成分が1%(つまり10mg)ということです。
それを20mg必要なら何g必要か?と考えると
1g:10mg=X:20mg
X=2g
医療事務でも最低必要な単位
正直、上記のような力価など、医療事務で求める必要はありませんが、それでも最低限知っておくといい単位表があります。小学生に戻った気持ちで復習しておきましょう。
更にこれを覚えておくと便利です。
まとめ
如何でしたか?gとか%とかって、算数の基本なんでしょうが、昔から「10gの食塩で5%の食塩水を作るには何gの水が必要?」なんて問題が大嫌いな私にとって、このような単位は本当に難問奇問。何事も小学校の基本って、大切ですよね。今更ですが、もっと勉強しておけばよかったなあ~と思います。
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