在宅酸素導入!さてどうしますか?
慢性閉そく性肺疾患や、慢性心不全などで在宅酸素が必要になった場合、事務としては何をどうしたらいいかわかりますか?
実は今日、後輩から「在宅酸素のことがよくわからないんです。最初に導入する時って、何をどうしたらいいのかわからないんです。」と相談を受けました。
なるほど、毎月間違いなく算定していたので、当然わかっていると思っていたのですが、いつも前月を参考に同じ要領で算定していただけのようです。どうも導入時の算定にあやふやな部分があったようですね。
特に大切なのは、最初の導入時。酸素導入及び在宅酸素療法指導管理料を算定するまでには、確認しなければならないことがいくつかあります。一度算定してしまうと、次の月からは前回のを参考にコストを取ることになるので、一にも二にも最初が肝心。
今日は酸素導入の事務的手順について復習します。
在宅酸素導入の手順
- 医師が在宅酸素が必要と診断する
- 患者の了解を得て、酸素業者に連絡をする
- 医師と酸素業者(例:帝人、フィリップス等)の間で、契約書を交わす
- 医師が酸素業者に酸素の内容について指示書を提出する
- 酸素業者が指示書の通りに、患者に在宅酸素を提供する
- 診察時に患者の酸素の状態を確認、指導し、在宅酸素療法指導管理料の算定をする
- 酸素業者が契約者(医師や病院)に在宅酸素料の請求をする
事務の手順
1.指示書の確認
①病名は? (病名によって点数が違います チアノーゼ型先天心疾患 か その他か)
②加算は? (酸素の装置は何か。加算で何を取ったらよいか判断します)
③いつからか?(指示がいつから出ているかによって、算定開始がいつか判断します)
2.診察時に算定する(必ず酸素飽和度を測り、カルテ及びレセプト摘要欄に記載する)
3.毎月、在宅酸素算定の有無を酸素会社に報告する(酸素会社はそれを基に酸素料金を病院に請求します)
まとめ
後輩に在宅酸素導入の流れを指示書や契約書を見せたりしながら説明すると、やっと納得がいったようです。確かに毎月同じ点数を算定するので、疑問に思わなければ、そのままですものね。質問を受けて私もいい復習になりました。人に教えるのが一番勉強になります。
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