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先日インフルエンザワクチンについて記事を書きました。あれから1週間。事態は深刻になってきました。
ワクチン予定供給量が大幅減!
取引をしている卸売業者からの連絡で11月初旬に供給予定であったインフルエンザワクチンが、中旬にずれ込むそうです。入荷数も今は未定。12月以降であれば、順次、順を追って供給予定であるとか。
全体的に入荷出来る数も、当院が毎月打っている本数の8割程度だそうです。
さて、困りました。入ってくるワクチンの数だけ予約制をとっていたのですが、急きょ一時的に予約も受けられない状況になりました。
慌てて、インフルエンザ予約制の掲示物を剥がし、「インフルエンザワクチンの不足状況」という文書に張り替えました。患者様への案内も「現在不足しておりますので、次回入荷は11月中旬になっていますので、再度お問い合わせ願います。」とのアナウンスに変えることに。
しかし、ワクチンが不足と聞けば聞くほど、打ってほしくなるもの。患者様からの問い合わせがつきません。患者様の中には、「お宅が来月になったら打てるって言ったじゃないか!今日、予約も取れないのか!」と怒り出される方も。
施設利用者の方は、施設から「ワクチンを打って来て下さい。」と言われているようで、大変困っているようです。
こちらとしては、状況が刻一刻と変わるだけに、前回と同じアナウンスが出来ないことに、平謝りをするしかありません。ワクチンに関する問い合わせの電話も次から次へとかかってくる状況。スタッフ一同、対応に疲れ果ててしまいました。
完全入荷は12月
結局のところ、ワクチンがスムーズに入ってきて自由に接種できる見込みは12月に入ってからになりそうです。それまでは入荷数をみながら予約を入れていくしかありません。
例年ですと、10月から打ち始めて12月初旬には、ワクチン接種も終了するのですが、今年は、来年までに持ち越しそうです。12月と言えば、インフルエンザそのものが蔓延しはじめる時期。ワクチンを打ちながら、インフルエンザ検査をするということになりそうです。
恐ろしいのはワクチン接種を待っていらした患者様が、先にインフルエンザにかかること。なんでも病院のせいにされがちですので、病院のせいで、「インフルエンザワクチンが打てなくて、かかってしまった!」など文句を言われることになりそうです。
問題は、症状が万が一重症化したときのこと。ワクチン接種が出来なかったせいだとなると、事態は深刻です。こういう場合、誰が責任を取ってくれるのでしょうね。
患者様の話
患者様の話です。当院で現在打てない事情をお話ししたところ、あちらこちらの病院医院に聞いてみたらしく、中には「いつでも来てください。」と言ってくれる病院医院もあるそうです。
ワクチンはあるところには、あるということでしょうか。
当院以外にもかかることの出来る患者様には、「早めに打ちたいなら、他の病院医院さんも聞いてみて下さいね。」と言ってはいるのですが、なんせ高齢者が多いこともあり、かかりつけの当院でしか打てない方もいらっしゃり、もし余っているところがあるなら分けて欲しいぐらいです。
皆さんの病院医院では、どうですか?
まとめ

この辺では、65歳以上の方は、インフルエンザワクチンは無料です。これも地域によっては違ってくるのでしょうが、無料なだけに、この地域の高齢者は毎年接種するのが当たり前になっています。当たり前のことが当たり前に出来ない。ないとわかると、却って焦って欲しくなる。
今年のインフルエンザワクチンは、民衆の心理をつく、負のスパイラルに陥ってしまいました。
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