診療点数早見表って、医療事務には必要不可欠ですよね。でもどうして難しく書いてあるんでしょう。ここではもっと簡単にわかりやすく解説します。
在宅寝たきり患者処置指導管理料 1050点
1.在宅における(自宅で生活をしている人が)創傷処置等(傷の消毒や、火傷の治療、痰の吸引など)の処置を行っている(の手当を受けている)入院中の患者以外の患者であって(入院してる人はだめですよ)、現に(今)寝たきりの状態にあるもの(いつもベッドで寝ている状態=病気がとても重くて、起き上がることができない人)又はこれに準ずる状態にあるものに対して(また、これにほとんど近い状態の人達に対して)、当該処置に関する(この方たちの処置に対して)指導管理を行った場合に算定する。(こうした方がいいですよ。などの助言をしたり、やり方を教えたりした時に、お金をもらいます。)
2.区分番号B001の8に掲げる皮膚科特定疾患指導管理料を算定している患者については算定しない。
(これらの病気で指導をしている場合は、二重になるので取ったらだめですよ。)
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さらに細かく解説!
(1)在宅における創傷処置等の処置とは?
創傷処置
➡擦過傷、褥瘡、手術創や縫合の必要のない比較的小さな切傷、咬傷、刺傷などの処置。(切除、縫合が必要な場合は創傷処理で算定する)
皮膚科軟膏処置
➡皮膚科の処置で最も基本的なもの。塗り薬を塗ること(100㎠未満の場合は基本診療料に含まれるので算定できない)
留置カテーテル設置
➡亀頭をひっぱり前部尿道をまっすぐにしてからカテーテルにグリセリンなどをぬり、挿入する。カテーテルを24時間以上留置した場合に算定できる。
膀胱洗浄
➡カテーテルを用いて膀胱内の洗浄や膀胱への薬液注入を行うこと。
鼻腔栄養
➡口から栄養が摂れない場合、鼻にチューブを挿入し、流動食を流しこんで栄養を体内に入れる方法。
ストーマー処置
➡様々な病気や障害などが原因で、腹壁に造られた便や尿の排泄口のことを人工肛門・人工膀胱といいます。 人工的につくった便や尿などの排泄口(ストーマ)を洗浄したり、皮膚保護剤を塗るなどの処置のこと。
喀痰吸引
➡痰の排出が出来ない場合、ネラトンカテーテルを鼻や口から挿入し、吸引器を使って喀痰を吸引排除すること。
介達牽引
➡介達牽引とは、骨折の整復のために用いられる牽引方法の一つ。
消炎鎮痛等処置
➡整形外科疾患のほとんどが対象である。湿布処置、マッサージ、あんま、指圧、電気療法、温熱療法、マイクロ波、低出力レーザー、低周波、熱気浴、パラフィン浴、ホットパックなどをいう。
(2)「これに準ずる状態にあるもの」とは?
イ.「特定疾患治療研究事業について」に掲げる疾患とは?
スモン
プリオン病(ヒト由来乾燥硬膜移植によるクロイツフェルト・ヤコブ病に限る。)
次の2疾病については、平成26年12月31日までに特定疾患治療研究事業の受給者として認定され、その後も継続的に認定基準を満たしている方に限られます。
次の疾病については、平成26年7月1日から平成26年12月31日までに特定疾患治療研究事業の受給者として認定された方であって、その有効期限の範囲内であるものに限られます。
(3)原則、医師が患者の自宅を訪問して、指導管理を行った場合に算定する。ただし、家族などに連れられて、病院に来院して診察を受ける場合も寝たきりの指導料を算定できる。(レセプトコメントに家族と共に来院した旨を記載すると査定されません。)
(4)在宅寝たきり患者指導管理料を算定する時に以下の処置料は同時に算定できません。
爪甲除法(麻酔を要しないもの)
穿刺排膿後薬液注入
皮膚科軟膏処置
留置カテーテル設置
膀胱洗浄
後部尿道洗浄(ウルツマン)
導尿(尿道拡張を要するもの)
鼻腔栄養
ストーマー処置
喀痰吸引
干渉低周波去痰器による喀痰排出
介達牽引
矯正固定
変形機械矯正術
消炎鎮痛等処置
腰部又は胸部固定帯固定
低出力レーザー照射及び肛門処置の費用(薬剤及び特定保険医療材料に係わる費用を含む)
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