年の瀬
年の瀬ですね。明後日からは待ちに待った8連休です。長い休みに入る前は、決まって患者様が押し寄せて来ます。「年末年始で薬が足りなくなるから」と朝早くから夜遅くまで、途切れることなく患者様が来られます。数にして、普段の1.5倍から2倍近くの患者様が来られている感じです。
そんな状態ですから、待合室も芋洗い状態。テレビの音もかき消されるような賑わいです。
待合室が満杯なので、当然、駐車場も満車状態。車が止められなくてクレームをつけてくる方も。地方では車での来院が普通ですので、仕方がありません。
駐車場内での事故
駐車場が満車に近い状態の時、時々、患者様同士で車の接触事故が起きたりします。駐車する際の事故ですので、大きな事故というよりは、軽い接触事故がほとんどです。
今日も接触事故で軽く擦り傷をおわれた患者様がいらっしゃいました。接触事故を起こした車は、気付いたのか気付かなかったのか、そのまま逃走してしまったようです。パトカーも来て、それでなくてもごった返している駐車場が大変なことになっていました。
そういう時は、病院側としてはどうしたらいいでしょう。
基本は、あくまでも駐車場内の事故は、病院とは関係ないので、当事者同士の解決となります。警察を呼ぶのも個人の責任。病院としては、何もしないのがほとんどです。
しかし、今日はちょっと困ったことになりました。接触事故でけがを負われた方は、当院の患者様で予約で来られた方でした。
事故の怪我の処置
「さっき、そこの駐車場で、隣の車と軽く接触して、腕に傷が出来たんですけど、ちょっと消毒してくれないでしょうか・・・」みると確かに軽い切傷のようです。医療機関としては、当然処置を施したくなるところですが、ちょっとストップ!
こういう場合、簡単に処置をすることは出来ません。なぜなら、当院では事故を扱っていないクリニックなのです。もし、これが事故扱いになった場合、少し面倒なことになります。
患者様に話を聞くと、警察を呼んだけど、軽く車と擦っただけの怪我だし、事故扱いはしないということです。
その話を聞いてから、「それなら保険で」と創傷処置をしました。
事故の場合の費用
交通事故の場合、健康保険ではなく、自賠責保険や任意保険を使うことになります。診療の費用は自費診療となり、基本的には各医療機関で1点あたりの価格を自由に設定できます。(概ね1点=11.5円~12円)の労災に準ずる算定協定があります。)
事故の診断書も自費になり、医療機関によって差はありますが3000円から5000円といったところでしょうか。費用は自賠責保険に請求することとなります。
まとめ
基本的に医療機関の駐車場に限らず、事故になった場合は、当事者同士で警察を介入しての処理になります。病院としては、馴染みの患者様同士の事故であっても、言い方が悪いですが、見て見ぬふりです。勿論、敷地内で患者様同士の喧嘩が起こったとしたら、他の患者様に迷惑がかからないよう介入せざるを得ない場合もあるでしょうがね。
年の瀬は道路も大変混みあいますし、皆さんも十分事故には気を付けましょうね。
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