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診療所医師と病院医師のコスト感覚の違い

コスト感覚


2018年がスタートして1週間が経ちました、今年初のレセプト送信も無事終わってほっと一息つかれている方も多いのではないでしょうか。

最近、近隣の市民病院が医師不足のせいか、当院に患者様を紹介してくることが多くなってきました。今日、紹介状を持って来られた患者様は、以前の病院で高血圧で処方を受けていらっしゃった方でした。お薬手帳を見てびっくりしたのは、処方が3か月分まとめて出されていたことです。確か2016年度の改定時に通常の場合は、長期処方が30日限にするようにとの通達もあったはずですが、未だに1回の診察でまとめて90日分処方をもらっていたとのことでした。聞くと「症状が安定しているから。」とのことでしたが、(もちろんカルテに長期処方の理由も書いてあるのでしょうが)当院ではよほどのことがない限り、30日処方を厳守しているので驚きました。

しかし、この患者様に限らず、どうも大きな病院ほど処方は長期にわたっている場合が多いように思います。小さなクリニックと比べて症状を細目にみることが出来ないので、このような傾向になるのかな、とは思いますが。




もったいない!


さて、ではこの病院のように長期処方をしているところは、例えば特定疾患療養管理料などはどうなっているのでしょうか。もちろん診察時にしか取れない指導のコストなので、月1回とれるものも当然3か月に1回になるのでしょう。診療所の場合、特定疾患療養管理料は病院よりも高めに設定されているので、「そのコストが取れないなんて!」非常にもったいなく感じてしまうのはクリニックに努めている事務の性でしょうか。ちなみに特定疾患療養管理料は月2回算定できます。看護にあたっている家族等を通じて療養上の管理を行った場合であっても算定できます。


  1. 診療所の場合 225点

  2. 100床未満の病院 147点

  3. 100床以上200床未満の病院 87点

  4. 200床以上では算定不可



診療所の場合は、このような医学管理料を取り漏れするのは、決してあってはならぬぐらい、重要な算定になります。


勤務医から開業医へ


当院の医師も実は勤務医から開業された方です。そのせいもあってか算定に関しては非常にナーバスになっています。事務にも当然それを望んでくるので、取れるべきコストを取り漏れした時は、結構きつくお叱りを受けます。勤務医の頃からこの医師を知っているので、人が変わったように思うこともあります。勤務医の場合ももちろんコスト意識はあるのでしょうが、開業した場合の方がその意識が高くなるように思います。当然、開業医の場合は経営者にもなるので、当然のことでしょうが。勤務医時代は給料制のところが、自分で人を雇って開業するのですから、仕方がありませんけどね。

それに加え、算定のことだけでなく、普段の生活でも結構口うるさいのも仕方がありませんかね。


  • 「電気は必ずつけたら消して下さい。」

  • 「昨日暖房の消し忘れがありました、」

  • 「無駄な残業はしないように。」


とか、なんだか口うるさいお母さんのようです。


事務員としての役割


私自身も病院から診療所に変わって、コスト意識が変わりました。例えば、病院時代はレセプトを見るにしても「薬や検査に対して、病名はあるかな?」、診察時の管理料に対しても、「同時算定不可なもので取りすぎではないかな?」とすべて引き算感覚でチェックしていました。
しかし、診療所で事務をするようになってからは、「この方は在宅寝たきり管理料が取れるんじゃないか?」とか「特定疾患の薬もあるから、てんかん管理料の方でも特処は取れるはず。」とか「特に拘りが無ければ、一般名処方にしましょう。」とドクターに進言したり、すべて足し算感覚で算定しています。


まとめ


診療所勤務になってからは、レセプトの再審査一つにしても、億劫がらずにとりあえず提出することにしています。これが勤務医に頼む場合であったら、面倒だからとそのままになってしまったケースもよくありました。しかしながら、診療所勤務になってからは、少しでも返ってくる可能性のあるものはドクター自ら、再審査請求するようになり、ドクターに依頼するというストレスはなくなりました。たとえ事務が再審査の必要を感じても、強面のドクターに頼みに行く方が嫌でしたからね。ドクターと事務の立場の違いは明らかでしたから。そういう意味では医師も看護師も事務もチームメイトという感じで、診療所勤務は楽しいです。





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