医療事務業務の大きな柱
医療事務には二つの大きな柱となる仕事があります。それは接遇と算定です。
受付や会計時など、患者様への対応、接し方を常に意識し、プロとして、技術を磨いていく必要があります。具体的には、患者様との話し方等の訓練が必要です。
医療事務のほとんどは、これに尽きるといっても過言ではありません。算定を勉強し、会計、レセプトに生かしていく必要があります。算定はとても細かく、どういう医療行為をするとどういう点数が取れるか、点数まで細かく覚える必要はありませんが、どういう理屈で点数が成り立っているか理解する必要があります。
医療事務能力をアップする
まずは当たり前ですが、診療報酬を勉強しましょう。これは説明するまでもありませんね。
それでは、診療報酬を学んで、尚一層の能力アップを図るのに必要な技術は何でしょう。
それは「薬の名前と効能」です。最近は、一般名処方が当たり前になってきましたので、先発薬と後発薬も覚えると便利です。
中医協から発表された、2018年の診療報酬改定にも「後発医薬品の使用促進」が盛り込まれていたので、益々、一般名処方が増えることも予想されます。
「医者や薬剤師でもないのに、そんなの覚える必要ある?必要ならその都度調べればいいじゃない。」って思われるかもしれませんが、覚えているか覚えていないかで、技術の差は歴然としてきます。
- 「アムロジン」→(一般名)アムロジピン→高血圧
- 「リピトール」→(一般名)アトルバスタチン→脂質異常症
- 「ベイスン」→(一般名)ボグリボース→糖尿病
というように、よく出てくる薬剤の効能と一般名、病名がすぐに思い浮かべるようになると、各段に医療事務能力がアップします。
医師は、診察をし、検査や画像で診断し、薬を処方するのが主な仕事です。ですので医療事務としては、薬の内容が分かれば、その医療行為が予想できるというわけです。
薬を勉強するのに便利な書籍
薬を知るためには、薬の本を手元に置いておくと便利です。以下に私のおすすめ本を紹介します。どちらも甲乙つけがたいほどの便利で引きやすい本です。ちなみに私は家では「今日の治療薬」を、仕事場では「治療薬ハンドブック」を使っています。医師や薬剤師向けに作られている書籍ですが、医療事務員でも、わかりやすく、どちらも持ち運ぶにも便利なサイズです。2018年版も発売されましたので、私もまた買おうと思っています。
まとめ

薬の名前ってカタカナの羅列で覚えにくいから、嫌いという人も多いかもしれません。特に後発医薬品まで覚えるとなると、膨大な数になりますからね。でも自分の診療所で使用する薬はそれほど多くないはずです。小さな子供がすぐに妖怪ウォッチの名前やポケモンの名前を覚えるように、楽しんで覚えてみましょう。受験勉強の英単語に比べると数は格段に少ないですし、その気になれば結構覚えられるものです。薬の名前がわかってくると、自分の医療事務能力が格段に上がるのが実感できると思います。ぜひ騙されたと思って、やってみてくださいね。
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