診療所と病院業務の違い
今日、仕事の帰りに、偶然昔の職場(市民病院)で一緒に仕事をしていた友人と出会い、立ち話に話が咲きました。
私は3年前にその病院を辞めて、今の診療所に勤務していますが、ちょうど同じ頃、その友人ももっと大きな規模の病院に異動があり、出会うのは実に3年ぶりでした。今、どんな業務をしているのか聞いたところ、外来の受付の主任をしているとのこと。「出世したねえ~。」と笑っていうと、「受付を束ねる仕事なので、算定やレセプトとは全く縁遠くなってしまってねえ。」と少し残念そうに見えました。やはり大きな病院になればなるほど、仕事が細分化してしまうのかもしれません。
一方私はというと、「どんな仕事してるの?」と聞かれ、「一応、メインは医師事務作業補助者だけど、事務の主任っていう肩書なんで、なんでもやるよ。」と答えました。実際問題、診療所の仕事は多種多様に渡っているので、「何をしているのか?」と聞かれると返答に困ってしまうのです。
診療所のお仕事
診療所で私が携わっている仕事を挙げてみます。
- 外来受付
- 算定
- 会計
- 患者電話応対
- レセプト出力
- レセプトチェック
- レセプト送信
- レセプト(返戻・再審査)
- レセプトデータ管理
- 紹介状整理、発送
- 診断書整理・発送
- 生活保護患者事務
- 在宅酸素関係事務
- 予防接種関連事務
- 特定健診関連事務
- 院内施錠
- 院内外清掃
- 院内植物、生け花世話
- 事務用品管理
- ゴミ出し
- 訪問客応対
- 院長スケジュール管理
- 院長御子弟様遊び相手
数え上げていくと、実にいろいろな業務をしています。電球が切れたら脚立に乗って替えますし、町内の回覧板だって持っていきます。診療所の仕事は、「これは私たちの仕事じゃないわ。」なんて言っていてはやっていけないのです。
診察時間内に書類の整理までする過酷さ
実は一番困っているのが、診察時間内にすべての書類整理をしなくてはいけないことです。病院と違って、午前のみ診察があって、午後は事務整理。なんてことはあり得ません。
その日の受付・算定・会計をしながらその合間に、主治医意見書の書類のチェックをしながら、レセプトチェックをし、合間に患者様のトイレの掃除。なんてことはざらに起きうることです。
午前と午後の合間の休み時間はもちろんあるし、病院よりも長い休憩ですが、その昼休みまでも仕事に費やしてしまうと、1日軽く10時間労働ってことになりかねませんので、院長命令で「休み時間はしっかり休んで下さい。」ってことになっていますしね。
「他の診療所さんはどういう風に仕事をこなしているんだろう?」いつも疑問に思っています。
まとめ
診療所と病院。医療事務とはいえ、所変われば、内容も変わります。どっちが大変でどっちがいいか。なんてことは比べようがありません。ただ、縁あって勤めている医療機関です。その医療機関にあった仕事を自分なりに一生懸命することが大切なのかな。と思います。
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