医師事務作業補助者という仕事 その3

クリニックでの医師事務作業補助者の仕事とは?


以前の「医師事務作業補助者という仕事 その1 その2」で、医師事務作業補助者を病院に導入すると入院初日に加算をつけることが出来るが、専任であること(一般の医療事務(レセプト、受付等)には携われない)という条件があるとを述べました。


最近、クリニックでも医師の隣に座って、クラーク業務をする姿を多々みかけるようになりました。クリニックでの医師事務作業補助者はどうでしょう。目立つのは、電子カルテの入力補助者として配置するというパターン。医師が電子カルテの入力作業に追われるとほとんど患者の方を向かずに診察を終えてしまうことになりかねない。医師の業務の一部をゆだねることで患者とのコミュニケーションの時間を確保することが狙いです。しかし、今の段階では、残念ながらまだ医師事務作業補助加算のような評価はクリニックにはありません。しかしその一方、専任である必要はないので、受付、レセプト、請求業務等、医師事務作業補助者に加えて全体的に事務に係われるメリットが経営者にも事務員にもあります。


私のクリニックでの業務について


私は現在クリニックに勤めています。医師事務作業補助者の傍ら、受付、会計、レセプトチェック、レセプト送信、請求業務まですべての医療事務に係わっています。比重にすると(医師事務作業補助者:その他医療事務 8:2)といったところでしょうか。現在、クラーク業務は私一人のため、クリニックでも次期医師事務作業補助者を育てている最中です。理想は全事務員が、クラーク業務も含めすべての医療事務に携われることだと思っています。




医師事務作業補助者としての業務



診察室内に医師とクラーク用の机とパソコンの端末が隣同士に設置してあり、医師とクラークがそれぞれの端末で同じ患者のカルテの画面を見て入力できるようになっています。


  • 医師が診察の最中、主訴(患者の訴え)を入力。


医師が所見、処方、検査の内容などを口述。その内容を入力。但し、高度な医学知識を要する部分については医師が直接入力。


  • 管理料を入力

  • 次回の予約を入力

  • 患者退室後、医師が病名、文面のチェック。同時にクラークも目視確認。

  • 最後に算定漏れがないか再チェック






医師事務作業補助者に必要なもの


電子カルテの入力をこなすには、一定の医学知識が必要です。基礎的なパソコン入力技術はもちろん、医学用語の使い方を習得するのも必須。

患者の訴えを入力しながら、どんな検査が必要なのか?どんな薬が処方されるのか?医師の診察の流れを予見し、入力する体制を整えておく必要があります。医師に指示されてから検査や処方を入力すると数秒の遅れを生じてしまいます。特に当クリニックは患者数が多いため、1患者の数秒数分の遅れが診察終了時間に大きく影響してしまうからです。その数秒の遅れを生じさせないために、例えば、医師が処方すると思われる薬の名前を先発だけではなくジェネリック薬を頭に入れておき、薬の名前をみて病名は何?最大投与量?併用禁忌があるか?など考える必要があります。もちろんそのような業務は医師の仕事ですが、ともにチェックできる技術を身に付けることで、臨機応変な対応が出来るようになります。



手放せないもの


私の業務で欠かすことのできないものは、クラークノートです。医師が使用する薬剤(先発、ジェネリック)、病名、検査項目、検査病名、医療用語、紹介先の病院名(医師名)、ありとあらゆることを書き込んだノートです。この全内容を頭に入れてしまうことは不可能なので、いつでもすぐにさっと広げ確認することが重要です。

医師事務作業補助者のもう一つの目的



医師事務作業補助者は医師や看護師、患者との全体の様子を見渡せる位置にいるため、医療職側というより審判に近い目線で診察を見ることができます。医師と看護師との中間に入り指示を伝えたり、医師が診察に熱心で患者さんの本音が見えなくなることがある時に、冷静に事実を伝えることが出来るのもクラークの立ち位置だと思います。


まとめ



2025に向けて医療事務職に求める条件も大きく変わってきています。

これまで、事務職のスキルアップのあり方は、「医事・総務などローテートさせてゼネラルな視点を養う」というよりは、「特定領域に秀でたスペシャリストになる」というのが一般的だったかと思います。これからは「医事も総務も分かる事務職」、つまりゼネラリスト型の事務職を求められてくるでしょう。特にゼネラルな視点が求められる医師事務作業補助者は重要な役目を担ってくると思います。



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