毎日すること
毎朝、私は必ず自宅を出る時に、必ず、我が家の愛犬をケージの中に入れていきます。我が家は二世帯住宅ですので、普段家族がいる時は、二階の部屋で一緒に過ごしているのですが、出かける時は一階の義父母世帯の目の届くところにケージがあって、そこに入れて出かけるのです。
しかし、今朝はどういうわけか、私は愛犬をケージにいれて行くのを忘れて、二階に置いたまま出かけてしまいました。今日は、たまたま夫がまだ家にいたので、「犬をケージに入れ忘れているよ。」とメールをくれて、代わりにいれてくれましたが。
別に大した出来事でもないのですが、愛犬を飼い始めて11年間、毎朝同じことを繰り返しているのに、「なんで忘れたんだろう?」と少し自分が心配になりました。まさか認知症のはじまりか?冷静に分析すると、今朝は少し気になることがあったので、そのことを考えすぎていて、すっかり犬のことは忘れてしまったのではと思います。
ルーティン仕事にご注意
家のことは忘れても家族しか問題になりませんが、仕事で「あっ!うっかりしてた!」というのは通じません。
例えば最近こんなことがありました。
受付で保険確認をして、すぐに患者様に保険証をお返しして、その後患者様は診察室に呼ばれました。そして診察が終わり会計も済み、帰宅されました。しかしそのあと薬局に行かれた患者様が戻って来られて「保険証返してもらったっけ?」と尋ねてきたのです。
当院では受付時に保険証確認のために保険証を一旦は預かっても、確認をしたらすぐに返すようにしているので、「先ほどお返ししましたよ。」と伝えても中々納得してもらえません。「返してもらっていない」の一点張りなのです。
保険証確認を担当したスタッフも「返しましたよ」と言っても、ルーティン仕事にしているので、自信を持って返答できず、事務スタッフであちこち置忘れがないか、調べた挙句、患者様のカバンの中に入っていたことがあります。
保険証を預かり、保険確認をし、返却する。この単純なルーティン仕事にも気を配って、その時の光景を記憶に刻みながら確認して仕事をする必要があります。
メモでも構わないので、『○○さんに返却した☑』のように一人仕事の場合は確認してすることも必要です。
算定もルーティンになっていませんか
診療報酬改定があって新しく加わった算定などは、とても気を配るので算定ミスはありませんよね。妊婦加算を取り忘れることは、まずないと思います。
しかし本当は一番注意しなくてはならないのは、慣れっこになっている普通の算定です。例を挙げれば切りがありませんが、慣れている人ほどむしろ失敗しやすいものかもしれません。
当院でも調査をしたところ、一番ミスしやすい算定は、特定疾患療養管理料とか診療情報提供料とかいつもよく出てくる算定でした。算定についてはそれぞれの医療機関で漏れがないように様々な工夫がなされているとは思いますが、まず必要なのはルーティン仕事だと思ってさらっと仕事をするのではなく、集中力を持って算定することだと思います。
レセプトをチェックするのも同じですよね。算定ミスを見つける技術も必要ですが、それよりもまずは集中力。集中力をもってどれほどその仕事に従事できるか、それに尽きると思います。
まとめ
集中力を高めるといっても、そう簡単ではありません。一流のアスリートが記録を出したときなどは「ゾーン」に入り、ボールが止まって見えたとか、思わぬ力が発揮できた等とよく言われますが、それも集中力のなす技です。集中力はすべて日ごろの練習の賜物とか。ここぞという時に集中力を発揮するためには普段からの練習が大事だそうです。
私たち医療事務はそこまでの域に至ることは勿論ありませんし、そこまでの必要もありませんが、常日頃から集中力を高める仕事が出来るように、普段の勉強が大切なのかもしれません。
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