「自動車保険」とは
さあ、どうしましょう。
実は私、この診療所に来てからまだ一度も交通事故請求に当たったことがありません。「事故なら大半外科か整形外科だし、当院は内科と神経内科だし関係ないね。」と高をくくっていたのです。なので全くその知識はゼロに近い・・・。
しかし先週、ある保険会社からこんな電話がかかってきました。
「○○保険の△△と申しますが、実は今度そちらの診療所にAさんが治療に行かれます。この方は交通事故の患者様で××整形外科で検査治療を受けたものの、手のしびれが治まらず、今度そちらの診療所に行かれますので、よろしくお願いします。」とのこと。
さあ、大変です。全く事故関係は処理をしたことがないのに、困ったことだなあ~と慌てて勉強をし始めたというのが実情。丁度その時、私のブログを読んで頂いた方からも「労災と自賠責について教えて欲しい。」とコメントをもらったこともあり、今日から少しづつ勉強したいと思います。
自賠責保険
- 加入・・・法律によって車両の所有者に義務付けられています
- 目的・・・被害者保護のため、最低限の補償を確保します
- 保険料、補償内容・・・法令により定められています
- 賠償範囲・・・対人賠償のみ
- 示談交渉・・・自分でしなければなりません
任意保険
自賠責保険と違って自分の意思で、各種の保険会社を選んで加入するのが任意保険です。大半の人が車を所有するときに、加入するのではないでしょうか。自賠責の上乗せが任意保険という訳です。
- 加入・・・任意で加入する
- 目的・・・自賠責保険の不足分を補います
- 保険料、補償内容・・・自分で選択する
- 賠償範囲・・・保険商品によって異なるが対人だけでなく対物補償もあります
- 示談交渉・・・保険会社が代行するサービスがあります
保険会社とのやりとり
通常、医療機関での医療費は患者様に直接保険割合に応じて請求をし、残りを患者様の加入している保険者にレセプトで請求します。しかし、交通事故の場合は加害者に直接もしくは、加害者の加入している自賠責保険または任意保険の保険会社に対して請求することになります。
任意保険に加入されている場合が多いので、任意保険の保険会社がまとめて支払う「一括払い」が大半。先ほど自賠責の上乗せが任意保険と言いましたが、自賠責と任意保険の会社が違ったとしても、任意保険が自賠責保険を立て替えることにより一括で処理することが可能となります。
保険会社からこういう電話かかってきたことありませんか?「○○さんの事故は、一括でお願いします。」
こういう電話がかかってきたら、その後はこの任意保険の保険会社とやりとりをして治療費の支払いをしてもらうこととなります。患者様が先に治療に来られる場合、前もって保険会社から連絡が来る場合、ケースは様々ですが、窓口での対応がとても重要となってきます。
窓口での確認事項
まとめ
前回記事にした「労災」にしろ、この「自動車保険」にしろ、自分に関係のないものはどうも私は目を瞑って過ごしてきたように思います。診療所にいるとどうしても、知識の範囲が狭まってしまうのが弱点です。知らなくてもそれなりの仕事をして、それなりのお給料を頂けてしまうので。だからこそ、意識してアンテナを広げていけたらいいですね。