高額療養費って?
8月1日より、70歳以上の方の自己負担限度額が変わります。「自己負担限度額?」って思われた方は、医学通信社の「診療報酬早見表」の裏表紙を見て下さい。↓これは2018年4月1日現在のもの
この裏表紙は、実に便利で、患者様に高額療養の説明をする時にもよく使わせてもらっています。
高額療養費って、簡単に言うと、病院や薬局の窓口で支払ったお金が、一定の金額を超えた場合に、その超えた分を支給してもらえる制度です。
医療事務員としては勿論ですが、家族や自分が入院した時、知っておくと大変便利です。「高い手術をしたけどお金が支払えるかな?」「入院費は一体いくらになるかな?」なんて時に、自分や家族の限度額を知っておくと、用意するお金も見当がつくので、安心できますね。
70歳以上の限度額の変更(8月1日より)
8月1日から70歳以上の方の限度額が変わります。どう変わるかというと赤線を引いたところが変更箇所です。
- (70歳以上)の現役並みが、現役並みⅢ、現役並みⅡ、現役並みⅠと別れ、70歳未満のアイウと同じような限度額の計算方法になりました。
- 一般が14000円から18000円に上がりました。
(70歳以上)↓
ちなみに、70歳未満は変更がありません。医療費の限度額もどんどん高くなりますね。取れるところから取らないと医療費が破綻してしまうからでしょう。私たち現役世代が高齢者になった時には、もっと値上がりしていることが予想されます。今のように気軽に病院で薬を出してもらうことが不可能になるかもしれませんね。
保険入力の確認
私のところでは電子カルテを使用していますので、本日業者から8月1日からの変更入力方法がメールで送られてきました。2日前ギリギリのタイミングで、スタッフ全員で急いで新しい入力方法を確認したところです。8月1日になると多くの方が新しい、保険証を持って来られますので、慌てて間違いのないように、事前に打ち合わせをしておく必要があります。
同時に高額療養費の計算方法も復習しておくと慌てずにすみます。意外と忘れているスタッフもいたりして、こういう機会にみんなで勉強しておくといいですね。
まとめ
私が子供の頃は、父がサラリーマンでしたので、確か被保険者の父は無料、家族は2割負担でした。その後、本人負担が1割に上がり、2割、3割と上がっていったのをなんとなく覚えています。当時は国民保険と組合健保との差があったのでそれを一律にしたのは良いことですが、当時を思うと本当に医療費が上がりましたよね。
制度は世の中の動きに連れて、どんどん変わって行きます。患者様に医療を安心して受けてもらうためにも、私たち医療事務員は制度を理解し、患者様への説明責任を果たすことが必要だと考えています。
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