レセプト減点
医療事務歴10年以上も経つというのに、先月、医療事務の基本の基本、外来迅速検体検査加算なんぞで、減点されてしまいました。血液や尿検査などの検体検査を実施し、その日のうちに結果を出して、患者様にその結果を印刷して説明したら、1日当たり5項目(10点×5=50点)まで加算できるという、検査の加算、外来迅速検体検査加算の減点でした。
当院では、簡単なスクリーニング検査や尿検査、血糖、脂質、肝機能、腎機能の値などは、院内で検査をしています。そのため、外来迅速検体検査加算を算定するのは、医療事務員の必須業務と言ってもいいぐらい。なのにうっかり減点されてしまいました。
Mgで減点
最近、便通薬(マグミット)などを連用する患者様にMgの値が上がるのを心配して、検査の項目にMg(マグネシウム)が追加されることが多くなりました。あまり覚えのない検査項目はとりあえず、基本に戻って外来迅速検体検査加算の対象ではないか、チェックするべきだったのに、慣れというのは恐ろしいもので、何も考えずに外来迅速検体検査加算を算定してしまったのです。
数か月たってから、当然のように減点して戻ってきたのを見て愕然。やってしまったなあ~という感じでした。基本を忘れるなんて本当駄目ですね。ここらでしっかり復習しておこうと思ったわけです。
外来迅速検体検査加算とは
- 厚生労働大臣の定める検体検査を外来患者に実施した場合、検査実施の同日中に検査結果について、説明したうえで文書で提供し、これに基づく診療が行われた場合、1日当たり5項目を上限に1項目につきそれぞれ10点が加算できる。(引き続き入院となった場合も算定可)。同一患者に対して、同一日に2回以上、そのつど迅速に検体検査を行った場合も、1日につき5項目を限度に算定する。
- 外来迅速検体検査加算の対象となるすべての検体検査について同日内に結果を報告した場合のみ加算する(同日内に結果の出ない検査が含まれている場合は算定できない)
- 院内検査であること(要件を満たせば外注でも可)
- 時間外緊急院内検査加算と同時には算定できない
外来迅速検体検査加算の対象
まとめ
当院の電子カルテはとても優秀で、検査を入力すれば判断料を自動算定したり、病名から管理料を自動算定したりと普段から頼りっぱなしなのですが、何故だがこの外来迅速検体検査加算は手入力です。検査を院内でオーダーした段階で自動的に算定してくれればいいのですがねえ。
電子カルテは、とても便利なものですが、常に人間が監視してやる!ぐらいの気合でチェックすることが大切です。
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