医療事務を目指す方へ
あなたはどうして医療事務を志したのですか?
私が医療事務を始めた訳
私が、医療事務の世界に足を踏み入れたのは、今から12年前のことです。末娘が小学校に上がったのをきっかけに、何か仕事をしたいな。と思って仕事を探し始めました。
夫との話し合いの末、以下のような条件で仕事探しをすることにしました。
❷転勤族の夫に合わせて全国レベルで職場を変えられるところ
❸事務職
この条件に合う仕事が医療事務だったのです。早速、〇〇○学館の資料を取り寄せ(友人からの紹介で講座費が若干安くなると聞いたので)、資格を取るべく、夫に子供を預けて土曜日3か月の講座に通いました。

最初の仕事は、受付に座って、診察券、保険証を受け取り、紙カルテを診察室に持っていく。ただそれだけの業務でした。
しかし、その仕事が私にとって久しぶりの社会との窓だったのです。第一子が生まれるまでは銀行務めをしていましたが、その後は3人目の子供が小学校にあがるまでの約13年間、専ら子育てに専念していた日々。神戸の片隅の小さなクリニックの小さな受付からみる社会は、ちっぽけな世界でしたが、私にとっては大きな社会へとつながる大きな窓だったのです。
その後、夫の転勤、転居等で病院を変わり、ドック、外来、入院、医師事務作業補助者と色々な業務を経験し、現在のクリニック務めに至っております。➡(同ブログ内の医師事務作業補助者のカテゴリーをご覧下さい。現在の私の業務や待遇についても書いてあります☛医師事務作業補助者の仕事その1 医師事務作業補助者の仕事その2 医師事務作業補助者の仕事その3 医師事務作業補助者の仕事その4)
算定業務を覚えましょう
医療事務は、はっきり言って地味です。華がありません。給料もとても安いです(週5日7~8時間労働程度で、月12~15万ぐらいが相場でしょうか)しかし、その一方、働き口はあちらこちらにあるし、条件も色々と選べます。私のように子育ての傍らで条件が色々とある方でも、働き口が割と簡単に見つかるものです。加えて病院の知識は一生役に立つものなので、身に付けておいて絶対に損はないです。
大きな病院だと、医事課といっても仕事の内容は細かく分けられています。受付・カルテ・会計・外来・入院・事故・労災・健診・クラーク・医師事務作業補助者・医療秘書・レセプト・総務などなど。病院の希望によっても千差万別。自分がどの担当に就くかによって大きく将来が左右されます。黙っていたら一生カルテ庫の整理しかできないかもしれません。せっかく医療事務につこうと思ったんです。色々なことを経験しましょう。そして、この道でエキスパートになりましょう。エキスパートになるには、レセコンを使える人=算定ルールを覚える人になる!まずは、そこを目指しましょう。
まずは中規模の病院、ベッド数100床位で、外来の数にして毎日300人程度の病院勤務をお勧めします。そのぐらいの病院だと大まかに入院担当外来担当と分けられる事はあっても仕事は案外色々とやらせてもらえるはずです。まずそういうところで病院業務の大まかを学習し、一通り医療事務の流れを理解したところで、算定に関わる仕事を希望しましょう。やはり、医療事務を勉強した以上、算定業務が花形です。最初は外来から、そして次は入院の算定、病院の雰囲気によって、部署替えは難しいところもあるかもしれませんが、とにかく積極的に算定業務(レセコン)に、つかせてもらうことです。最初はわからなくても否応なしに仕事となると自分を追い込んで学んでいけるもの。教科書を眺めているだけでは絶対に身につきません。習うより慣れろです。算定のイロハがわかれば、どこの病院に行ってもやっていけるはずです。
次に入院業務を希望しましょう。外来算定はもちろんですが私は、入院の算定を覚えることを強くお勧めします。外来算定を基本とすると、入院は応用。この2つを身に付けてしまえば鬼に金棒。後はどの担当についても大抵うまく行きます。中規模病院の算定をマスターすれば、後は大病院を受けても、小さなクリニックを受けても絶対に役立つ人間と判断されて、採用されます。そして必ずや、どこの病院に行っても重宝がられる存在になれます。だまされたと思って、とにかく上司に算定業務をしたいと言ってみましょう。そこからが第一歩です。その後は診療情報管理士、医療秘書、医師事務作業補助者、など幅広くステップアップしていくことも可能です。
まとめ
小さい時から転勤族の娘で、結婚した夫も転勤族。日本全国色々な土地で暮らしてきました。どこへ行ってもすぐによい結果が生まれることはまずありません。
・1年で少し周囲を見渡せるようになります。
・2年でやっと楽しさを見いだせます。
・3年でようやくその環境から認められます。
石の上にも三年。まずは3年間頑張ってみましょう。きっと、よい結果が待っていますよ。