裏技シリーズ(レセプト点検)
レセプト点検の裏技
以前レセプト点検のきほんを書きましたが、レセプト点検で一番重要なのは早さと正確さ。月末でレセプトを締めて、10日までに点検と総括と送信を済ませなくてはなりません。正確さを求めるべく、忠実に点検していくと正直時間がありませんよね。今日は早さを極める外来レセプト点検の裏技を教えます。

裏技その①② 保険・氏名
裏技その③ 実日数
診療実日数の相違も、一旦返金ではなく、返戻で戻ってきます。ここもあまり気にしなくてもいいです。
裏技その④ 傷病名
ここは、重要なチェックポイント!⑤の部分から処方、処置、検査、点滴、画像の内容を読み取り、病名があるかどうかはしっかりチェックしましょう。病名のないレセプトは、ズバッと減点されます。後から症状詳記などをつけてもほとんど復活することはありません。薬の名前と効能、検査の項目の病名等は、常日頃から暗記して、見ただけですぐに病名が頭に浮かぶトレーニングが必要です。
裏技その⑤ 内容チェック
ここで一番重要なのは、診療行為や薬剤を見ただけで、病名が頭に浮かぶかどうかということ。レセプト一枚一枚について、本を広げたりマニュアルを開けたりなどしていては、まったく役に立ちません。薬をみたらすぐに効能がわかり、病名がわかり、ジェネリック薬がわかるようにしておくことが重要です。これは日ごろからの鍛錬しかありませんが。
(例えば)
テオドールと見れば、病名は気管支喘息、一般名はテオフィリン
点滴輸液と見れば、病名は脱水症
創傷処置と見れば、挫創や切創の病名
検査でCRPと見れば、炎症のある病名
レントゲンと見れば、部位をチェックし、それに見合った病名を!
といった具合にです。
そのほか、青線をひいた部分、特処か長期か、外来迅速の項目数も、落としてはもったいないので、お忘れなく。
このレセプトにはありませんが、摘要欄にコメントが必要なものがないか、手元に摘要欄一覧メモなどを作っておくと便利です。
(例えば)在宅酸素ならSPO2の値を記載する、NTXなら初回の検査日を記載する等です。
裏技その⑥ 療養の給付
ここも本来公費などの一部負担金の出方などがおかしくないかチェックすべきところですが、電子カルテを導入しているところなら、ほとんど間違うことはありません。コンピュータを信用して任せてしまいましょう。
まとめ
時間が本当にない時に、簡単にレセプトチェックをする方法を書いてみましたが、いかがでしたか?
一番重要な④病名⑤を中心にチェックすれば大抵のレセプトは通過できます。他の部分はみなくてもそんなに問題はありません。もちろんそのために処置検査画像のレセプト病名、処方の名前と病名等を日々覚えておくことが重要です。あとはレセプト特有の摘要欄への記載事項を書いたものを片手にテンポよくレセプト点検を済ませてしまいましょう。