基本方針を読むべし
1月は診療報酬改定までまだ間があるため、ついついノンビリしてしまいますよね。でも今が実はチャンスなんです!まだ厚労省から大した取り決めが出ていない時期ではありますが、基本方針は既に決まっています。基本方針を知っていると実際に改定事項が発表された時に戸惑わずに、てきぱきと事務処理を勧める余裕が出来るもの。まずは厚労省の基本方針を読んでみましょう。
「え!10Pもあるじゃないの!それに同じことばかり羅列していて最後まで読む気がしないよ。」
確かに、ですよね。まあそこはちょっとぐっと我慢して小学生の頃の音読を思い出して口に出して読んでみるのもよし。アンダーラインを引きながら読むのもよし。結構政府のしたいこと、今必要なことが見えてきませんか。
繰り返し出てくるワードに注目
つまらないなあ~と思いながら基本方針を読んでいくと同じワードが繰り返されていることに気づきます。まずはワードだけでもピックアップしましょう。
- 新型コロナワクチン
- 医療機関間の役割分担と連携
- 人生100年時代
- 安心安全
- 住み慣れた地域
- 医師の働き方改革
- デジタル化
- かかりつけ医
- 患者ニーズ
政府は今のコロナワクチン化での医療を見ているのはもちろん、すぐその先にある超高齢化社会にどう対応していくか、それに向かって長いスパンで医療体制を見直していることがわかります。
2025年には段階の世代がすべて後期高齢者となるのにそれを支える若者が減り、医療を支える人間がいなくなる。そうなることを恐れて駆け足でデジタル化を進め、医療の分担化を図り、働き手の収入を上げ、地域で医療確保がしっかりと果たせるよう下準備をしてくださいよ。という狙いのようです。
具体的な改定案
ここには基本方針しか書いてありません。「○○すべきである、必要である、重要である」そういう表現の部分は見過ごしてもOK!
しかし、基本方針の後半部分になると「~を確保」「~取組」「~推進」などのように断定的に書いてある部分がありますね。これは何らかの具体案として出てくるんだなと、頭にいれておくとよいでしょう。
どうもこれを読むと
- かかりつけ医に対しての何らかの算定が変わりそう
- 医師の働き方改革で医師事務作業補助者の加算が増えそう
- 不妊治療の保険適用があるなあ
- 初診からのオンライン診療始まるんだ
- 精神医療、難病医療の点数アップしそう
- 後発医薬品益々推進されて、薬の名前しっかり覚えなきゃ
- 紹介状なしの患者の定額負担もっと上がりそう
- 長期処方から反復利用の処方箋が出るんだね
こんな風に自分なりに予習しておくと、すんなりと3月の診療報酬改定に対応しやすくなります。
まとめ

診療報酬改定は面白がった方が勝ちです。暇なときに厚労省のホームページをクリックしてみる。そこから始めてみませんか。
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