わかる診療点数早見表ガイド 健康診断と初診料
健康診断と初診
医事の対応方法
- カルテを自費とは別に保険診療用を用意する。(電子カルテの場合は、自費と保険カルテを切り替える)
- 患者様に診察が必要なことを伝え、了解を得て、保険証の提示を頂き、カルテに保険を記入(入力)する
- 診療後、保険カルテに初診料は算定せず、「健診と同一日に初診にて算定せず」等のコメントを入れる(レセプトにも同様に記載する)
- 会計時、健診(自費)と保険の領収書を別々に発行し、患者様にお渡しする
どうして初診料は算定できないの?(早見表をチェック)
(解説!)
①健康診断で病気が発見されたとしても、初診料は健康診断の検査の費用に元々含まれているのです。だから初診料は算定出来ません。
②治療を開始したところから(薬が出されるなど)が保険給付の対象となり、はじめて診療報酬が算定できるというわけです。
④病気を発見した医師以外の医師(同じ医療機関内ではだめです)、違う医療機関の医師が治療を開始した場合には、初診料を算定できます。
レセプトの記載方法
まとめ

10年前に初めて医療事務を始めた頃、人間ドック担当をしていました。当時は何しろ新人の新人で右も左も分かりませんでしたので、ドックの後に診察室に回された人がいたら医事課に連絡が入るのですが、先輩に「保険のカルテを作って外来に持って行って。初診料はドックで算定って書くのよ。」と言われたものです。なんやらよくわからないまま、紙カルテを持って外来に走っていったことを思い出します。当時はなんで紙カルテがいるのか?初診料は算定?ってなんやねん!と疑問を抱きながらも言われるがまま仕事をしていたんですね。でもそんな時期があったからこそ、今の自分がいるんだと有り難く懐かしく思います。