わかる診療点数早見表ガイド 皮膚欠損用創傷被覆材
皮膚欠損用創傷被覆材
創傷処置とは
早見表(材料)をチェック
解説
(2)皮下組織に至る創傷用(真皮より下の組織のことです。深い傷をおうと皮下組織まで至ります。)
(3)筋・骨に至る創傷用(筋肉や骨までの深い深い傷を言います。)
☆傷の深さは(真皮)<(皮下組織)<(筋・骨)といった感じですかね。
ア 傷を保護するだけの被覆材の費用は、創傷処置に含まれて算定できません。
イ 皮膚欠損用創傷被覆材はいずれも2週間を標準として、特に必要な場合は3週間を限度として算定を認められます。また同じ部位に対して複数の創傷被覆材を貼った場合は、主な大きな部分の大きさで算定します。
ウ 皮膚欠損用創傷被覆材は、手術の時や軽い傷の時には使用したものは算定できません。
皮膚欠損用創傷被覆材とは何ぞや!
早見表の定義を読んでいるだけでは一体何のことやらさっぱりわかりませんよね。何を使ったら真皮なんだか、皮下組織なんだか、医事ではさっぱりわかりません。
これは昨年発行された早見表からの抜粋ですが、実はもっと以前の早見表には、親切に商品名を載せていてくれていたんです!それがこれ!これ便利でしょう。この商品名が分かれば算定もしやすく本当に助かっています。

なんで最近の早見表からこの部分がカットされたのかは、疑問ですが(やはり商品名を出すのは・・・)となったのでしょうか。ジェネリックも増えて商品名が書ききれない程になったからかもしれませんが。
簡単に説明すると市販されているキズパワーパットのようなものですね。もっと詳しく知りたい方はこちらをクリックしてみて下さいね。➡皮膚欠損用創傷被覆材一覧
算定できない被覆材は
商品名「テガダーム」、「オプサイトウンド」、「バイオクルーシプ」「キュティフィルムEX」「パーミエイドS」などのポリウレタンフィルム・ドレッシング材については、創面保護を主目的とするものなので、皮膚欠損用創傷被覆材として認められていないので算定できません。
病名・算定について
ただの擦過傷や創傷では、通らない場合もあるので、当院では外傷性皮膚欠損や褥瘡などの病名を付けています。使用した材料の大きさも記載して下さい(例:5cm×5cm等)
まとめ

医事にいて一番わからないのがこの材料の算定ではないでしょうか。現場にいないので、実際のものをみる機会がないのでイメージが湧きにくいのです。ましてや検査や処置、手術にどう使うのか見当もつきません。本などの知識だけでは理解できないのではないでしょうか。習うより慣れろですね。私は材料や検査器具など、看護師さんや技師さんに頼みどしどし本物を見せてもらうようにして、やっと理解できるようになりました。