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難病外来指導管理料(指定難病)の減点

医療事務として、絶対にしてはいけないミスでした。
今月、数か月前のレセプトが減点されて戻ってきました。何をミスしたのか、算定もれがあったのか、チェックしてみると、難病外来指導管理料の減点でした。
?と思い、カルテを確認してみると、数か月前に他院から紹介で来られた患者様で、紹介状によると、主病はギランバレー症候群。当然、難病外来指導管理料の対象者であり、迷わず、初診時に、担当医師に難病外来指導管理料の算定をお勧めしたはずです。何故、これがいけないのか?減点の対象になるのかさっぱりわからず、もう一度病名を確認したところ・・・

ギランバレー症候群は「指定難病」ではありません。



その後、数か月に1回のペースでしか来院されていなかったこともあり、この患者様の病名の漏れに気付くことなく、国保連合会から増減点連絡票が送られてきた次第。

病名を勘違いする


なぜ、数か月にもわたって、ギランバレー症候群が難病だと勘違いしてしまったのか。原因を考えてみると、なんと、いつもバイブルにしているはずの診療点数早見表にあったのです。
早見表で「指定難病」の対象疾患を調べると




こんな感じで、全306疾病がもれなく書いてあります。これをチェックさえすれば、ギランバレー症候群が指定難病でないことは一目瞭然のはずでした。

しかし、何を勘違いしたのか、早見表のこのページを確認してしまい・・・

  👇





この「難リ」が勝手に難病(指定難病の意)だと勘違いしていたのです!


よくみれば、この表は特定疾患療養管理料の一覧表で、
「難リ」とは難病患者リハビリテーション料の対象疾患と書かれています。
一度思い込んでしまうと、間違っているという認識は全く起こらず、レセプトチェック時もスルーしてしまったという情けなさ。これがもっと大きい病院なら、もっと複数の目でチェックが出来てこのようなミスなど起きずに修正できたことでしょうが、ここが診療所の弱いところ。診察室からレセプトチェックまで同じ事務員が係わるので、正しいと思い込んだものはミスとして発見できないのです。


減点を素直に受け入れる


こうなると今更何の言い訳もできません。院長に報告し、素直に減点を受け入れ、患者様に返金の手続きを致しました。「今後はこのようなミスがないよう、気を付けて下さい。」との院長からのお言葉。事務員同士で今回の事例を反省し、次回につながるよう、早見表の正しい見方を確認しあいました。普段から当たり前と思っていたことも、ひとつひとつ確認するためにも、早見表を読み直していかなくてはと思います。

まとめ


時々、こんなとんでもない間違いを起こします。医療事務員として失格だなあ。と反省しかり。わかってると思っていることが、実は勘違いだったりする。ブログを通じて、自分の知識を整理しなおそうと心に決めた出来事でした。

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