難しい言葉

これって、日常語?



お医者さんって、何故か難しい言葉使うなあ~って思いませんか?
当院のドクターも同じ。一度、担当医師に言ってみたことがあります。
「先生の言葉って、難しいですよね。」
「えっ?そう。普通だよ。」とバッサリ切り捨てられました。
私としては、診察中に「そんな難しい言葉で、患者様に話をしてもわかってないよ。」ってことが言いたかったのですが、伝わらなかったようです。確かに医学用語は分かりにくいだろうと、なるべく一般的な言葉で話されてますものね。頭頂葉を「頭の上の部分」とか拡張期血圧を「下の血圧」とかって言い換えたりしてね。先生にしてみれば、なるべく平易に患者様に説明しようとされてるのもよくわかってるんです。
その上で、全体的に言葉自体が難しいよって言いたかったんですけどね。先生にしてみれば、本当に極々普通の会話言葉だから、理解出来ないことが理解出来ないのでしょう。
みなさんは、この言葉分かりますか?

例題


耳できいたとして、すぐに意味を理解出来ますか?



  1. 「血糖値がぜんぞうしていますよ。」

  2. こうあつやくを出しときますね。」

  3. 「症状がとんざしています。」

  4. 「前回の薬がちょこうしていますね。」

  5. 「まだ、りだつするのは、厳しいですね。」

  6. 「症状がさいねんしたら、来て下さい。」

  7. 「よかったですね。この薬がそうこうしていますね。継続しましょう。」


解答



  1. 漸増  (段々と、増えること。反対語は漸減。)

  2. 降圧薬(血圧を下げる薬のこと。普通、血圧の薬と言うと、血圧を下げる為のものです。時に血圧が下がり過ぎないようにする薬もあります。)

  3. 頓挫(勢いが急に弱まること)

  4. 著効(優れた効きめ)

  5. 離脱(ある状態から抜け出すこと)

  6. 再燃(再発すること、再び燃え上がること)

  7. 奏功(目標どおりの成果が上がること)


まとめ




いかがでしたか?文字で書いてあればわかる言葉も、耳で聞くとかなり難しく感じる言葉ってありますよね。患者様の中には、耳の遠い方もいらっしゃいますし、その方々に応じた会話を心がけたいものです。でもドクターが難しい言葉を使うのは、一種ステータスのようなところもありますよね。立派な人に立派な言葉をかけて頂いたと感じ、かえって有り難く感じることもあります。ドクターが難しい言葉で話された内容を理解出来ていない様子が見られたら、周りのスタッフがさり気なくフォローをしてあげられる心遣いが大切ですね。

Faxの誤送信について

FAX送信手順


盆明け早々、事件が起きました。
訪問看護ステーションからの報告書がファックスで届きました。患者名、住所、生年月日、現在の症状が明記されているもので、当院の医師にその報告に対する返信をファックスで送り返して欲しいという内容のものでした。別段、特別な文書でもなく、以前からそのようなファックスはあちらこちらの訪問看護ステーションや施設などから届くものでしたので、通常通り、医師の意見を書いて頂いてから、ファックスで送り返す作業をしました。
当然ファックスで送る際は、間違いがないように工夫をしています。手順は以下の通りです。

  1. ファックスをファックス送信器機にセットする

  2. 1番目の操作者がファックス番号を押す

  3. 2番目の確認者が2で押したファックス番号が間違ってないか再度目視で確かめる

  4. 間違いがなければ、送信をする

  5. 送信した記録をファックス送信ノートに操作者・確認者の名前入りで記録する

  6. 送信した後、無事に送信されたか確認をするために、電話でファックス到着確認をする


今日もこの手順で無事、ファックス作業を終了するはずでした。


FAX番号ミスプリント


上記手順の5番までは無事終了したのですが、6の電話確認の段階で手順通り、訪問看護ステーションに電話を入れたところ、ファックスが到着していないとのこと。???となってしまった訳です。ファックス番号は間違いのないように二人の目で確認して送っています。念のため、ファックス番号を再度問合せてみたところ、なんと、ファックス番号が違っているではないですか!!!先方の訪問看護ステーションのファックス番号のミスプリントでした。では、あのファックスはどこに送信されたのでしょうか?個人情報満載のペーパーです。どこに届いたのか、誰に届いたのか確認して、謝罪し破棄して頂かなければなりません。慌てて間違って送ったファックス番号に電話してみると、「ピーヒュルヒュル」というファックスを迎え入れる音がむなしく響くだけ。その後何度も同じ番号に電話をしてみましたが、(家庭用ファックスだとしたら、電話とファックスが同じ番号だと思われるので)やはり繋がることはありませんでした。

仕方なく、間違った送信先には、再度ファックスで、誤送信を詫び、文書の破棄をお願いする内容のものを送りました。それから、ミスプリントをした訪問看護ステーションから、患者様に名前入りの文書を誤送信した旨を謝罪していただくよう、お願いしました。


対策


このように万全を期していると思っていても、ファックス番号を間違えてしまうことは今後も起こってくる可能性があります。当院の院長に相談をし、以後このようなことがないように対策を立てました。


  1. 訪問看護ステーション、及び施設には、なるべく患者様の診察日にご同行願い、報告や対策を診察時に一緒に聞いて頂くこととする。

  2. ご同行頂けない場合は、なるべく急ぎでなければ、郵便を利用してもらう。

  3. どうしてもファックスを利用しなければならない時は、正しいファックス番号を記載して頂くのはもちろんであるが、文書の患者名をイニシャルにし、他者には個人を特定できにくくする。ファックス到着確認の電話の折に、文書内のイニシャルが誰であるか口頭で伝えることとする。


まとめ


最近、このような医師に問い合わせをしたり、確認したりする際の文書が増えています。このようにファックスで送信されてくるもの、郵便、メール、電話など様々な方法で医師に連絡をとってきます。訪問看護ステーションだけではなく、各施設、薬局など、文書のやりとりは増える一方です。今後は益々、医療・介護・薬局が連絡を取り合い連携をとる方向へと向かっていきます。その前段階として、各関係者がスムーズに正確に連絡を取り合えるルートを確保することが重要だと思います。



MRさん


MRさんって


病院には様々な製薬会社の方が、やってきます。なんとか新しい薬を使ってもらえないかと、医師の元を足しげく訪れます。いわゆる医薬品の営業マン。

正確にはMR(Medical representative)。医薬品の適正使用のために医療従事者を訪問することなどにより、医薬品の品質・有効性・安全性などに関する情報の提供、収集、伝達を主な業務として行うもののことを言います。

病院に勤めていた頃は、医局の周りを束になってウロウロしているスーツ姿の団体を、一体何をする人ぞ?と不思議に思っていました。医師が現れると、ペコペコ頭を下げてついて回る姿に営業の大変さを垣間見たものです。

診療所勤めに替わってからは、MRさんと身近に言葉を交わす機会が増えてきました。今日は医師とMRさんの関係について話します。


面談の約束


当院では、MRさんが、医師と話しをするための時間帯が設けてあります。

具体的には月曜日 金曜日の午前と午後の診察の間。1日に3社のみ(1社10分程度)

その予約枠の管理も、医療事務員の仕事です。病院でいうと、医療秘書の仕事をも事務スタッフが兼ねている感じですかね。予約枠のスケジュール管理、MRさんとの接待もすべて事務スタッフの仕事のひとつ。午前の診察が終わっても、MRさんの来られる日は、輪番制で接待にあたります。

この少ない枠を巡って、様々な製薬会社の方が来られるので、予約は3か月先までいっぱいになっています。


MRと医師の会話


面談当日、予約枠をゲットできたMRさんは、その短い10分の時間でなんとか自社製品の売り込みを図ろうと、あの手この手を使って営業を行っています。

医師の好みを調べあげている方。

自分のことをネタに医師の気分を盛り立てる方。

パンフレット、サンプルを手土産に手渡す方。

タブレット端末片手に説明する方。

医師との会話が弾めば、新薬を導入してもらえるので、彼らも必死なのが伝わってきます。


MRの商品説明会


めでたく、面談時に医師との会話がうまく成立すると、次の段階に進むことが出来ます。それが商品説明会。これは一か月に1枠のみ。木曜日の診察終了後に医師・スタッフ全員の前で、詳細な商品説明会を挙行できるのです。

商品説明会の枠をゲット出来たMRさんは、いつもより大人数で来院し、プロジェクターを携え、医薬品のサンプル、パンフレットを用いて商品説明会を行います。

パンフレットの中には、必ず、ボールペンやメモ用紙など、事務スタッフにとって嬉しいお土産もついているので、仕事でのボールペンには事欠きません。

更に嬉しいことには、商品説明時に、スタッフ全員にお弁当とお茶を用意して下さいます。お弁当に関しては、「どこぞの料亭で予約したの?」っていうほどの豪華なお弁当(多分3000円以上はするかな)が用意されるので、別名お弁当会と呼ばれています。当然、その日はおなか一杯になるのがわかっているので、朝ごはんを抜いて出勤するぐらいです。初めてこの恩恵に預かった時は、お弁当の豪華さに「なんて、診療所のスタッフは幸せなの!病院をやめて良かった!」と感動しました。

MRさんにしてみれば、スタッフの胃袋をがちっと掴んで、医師とのパイプを強めておきたいとの意向でしょう。まあもちろん経費でしょうしね。


新薬の導入後


めでたく、面談➡商品説明会を経て、医師に認められると新薬を導入することが出来るようになります。やっと会社と顔と名前が一致する頃には、次の担当者に替わっていくのが常です。印象として、1年で担当が替わっているのでは?という感じです。医師との癒着が強くなる前に、担当替えがあるのでしょうかね。

何しろ、営業職は本当に大変そうです。暑い日も寒い日もじっと医師の機嫌を伺い、ライバル会社の動向を伺いと。私の息子も他業界の営業職をしているので、若い新人MRさんが来られた時は、息子と姿がダブり、つい「がんばれ!」と応援したくなります。


まとめ


そんなこんなで我が家にもMRさんから頂いたボールペンが沢山あります。どれもこれも、社名や商品名が入っているのですが、書きやすいものが多いので実に助かっています。新薬の情報もいち早く耳に入りますし、おまけに普段食べたことのない豪華お弁当が頂けるので、MRさんには感謝感謝。

今日も暑い中、頑張って下さいね。

ヒフミルくんの謎

私のお仕えする院長様は、内科医である。専門は神経内科。頭についてはプロ中のプロ。しかし、皮膚の疾患に関してはどうも今一つ苦手らしい。「痒い、痒い」の訴えにはホトホト頭を痛めている。最近そんな院長様につよ~い味方がやってきた。その名も「ひふみる君」。彼は一体何者なのでしょう。


ヒポクラ(旧ヒフミル君)


ヒポクラというのが、最近の名前らしいです。うちの院長はヒフミル君と呼んでいますがね。なんとヒポクラはアプリの一つです。




ほら、このような誰にでも使えそうな普通のアプリです。これは医師専用の<医師専用メディカルアプリ>。➡ヒポクラ

説明書きには、専門外の疾患に困った時、治療について広く知見を集めたい時、治療のエビデンスを調べたい時など、医師のの臨床現場での課題解決をサポートする!とあります。

株式会社エクスメディオという会社が提供している無料アプリなんですね。

他にも「クスリバ」という薬について相談できるアプリも併設しているらしいです。ヒポクラの由来はヒポクラテス。「ITを通じて医師同士がつながること」でより多角的な視点での判断を可能にし、患者にとってより良い選択肢を提供できるようにするがモットーなんですね。


ヒポクラの使い方


①ヒポクラのアプリを開きます。
②皮膚の状態を写メで取ります。
③簡単な所見を記載し、送信。
④わずか10分程度(平均30分だそうです)で、ヒポクラの専門医から返信メールがあります。
⑤ヒポクラの専門医の診断を参考に処方をします。
なんとこれが全て無料!


驚きですよね。本当に返信が早くて、患者様をあまりお待たせせず、診断が返ってくるので当院の院長は、大変重宝しています。
何故無料なのかというと、「会員様向けのリサーチにご協力いただく事や、薬剤情報の提供により得られる収益によって、サービスの無料化が可能となりました。より多くの医師の方にご利用いただき、互助の力で、患者様を幸せにする医療を推進して参ります。」とありました。
ヒポクラの専門医は、スマートフォンのアプリやパソコンから素早く回答をすると謝礼が受け取れるようです。産休中や定年後の先生、勤務中の隙間時間に回答いただける先生を募集しているとか。
なるほど素晴らしいシステムですよね。まさに医師たちの痒い所に手が届くアプリです

まとめ


大きな病院では、いくつも科が存在するので、各科の医師同士、助け合うことが出来ます。しかし、診療所のようなところでは、大抵専門医は一人。他の科に関する疾患は、他の病院や診療所に行ってもらうことになります。しかし、診察を受けに来られる患者様は、ちょっとした皮膚疾患程度だったら一緒に薬をもらいたい。と考えている人が大多数。そんなとき、このヒポクラは、大活躍。診療所の大きな味方です。

患者の了承なしの家族のみの来院、どうしてますか

患者様の中には、病気を家族にも隠しておきたい。知られたくない。と思ってる方もいらっしゃいます。例えば癌の告知、治療の方針など、家族の協力が必要なとき、どうやって患者様に納得してもらいますか?今日は最近当院であった3件の事例を紹介します。


事例1


先日、こんなFAXがありました。

「前略、私は、患者○○A子の父、○○B男と申します。(中略) 娘の病気のことで相談したく一度予約を取って頂けませんか。娘は私に病気のことを知られたくないのか、ほとんど話をしてくれません。敬具」

確かこんな内容であったと思います。

早速院長に相談したところ、①家族と言えども、個人情報であること。②本人不在のもとで、情報を伝えるわけにはいかないこと。③家族であるかどうか公的確認が取れていないこと。

などを理由に、「本人様了承の上、一緒に診察にお越しください。」と伝えることになりました。

その後、家族で話をされたのでしょう。患者様の予約時に、お父様も一緒に診察室に入られ、病状を説明し納得して頂きました。


事例2


認知症の患者様です。いつもおひとりで受診されます。「今度、家族の方とも話をしたいので、一緒に来てもらえますか?」と再三頼んでも、やはり一人で来られます。どうも家族には認知症であることを知られたくないようです。(認知症なので忘れてしまうのも仕方がありませんが・・・)
そんな時は、こちらから、うまく患者様のご家族の携帯番号等を聞き出したり、それもうまくいかない場合は、行政に介入を依頼します。
その後、行政の介入で離れて暮らす息子さんと連絡を取り、来院していただき、現病状を説明することができました。「認知症がかなりすすんでいること。車の運転は危険なこと。などなど。」離れて暮らしていた息子さんにとっては寝耳に水だったようで、かなり驚かれ、その後治療に家族が係わってくれるようになり、患者様の状態は安定してきました。


事例3

独居の女性です。少し認知症が心配であると来院されました。診察の結果、軽度認知症の診断。毎月、定期的にきちんと模範的に受診されます。薬の飲み忘れもないようです。
先日、この患者様の姉と名乗る方から突然電話がありました。「実は、妹のことで家族が困っています。認知症が原因かもしれません。妹とは関係がうまくいっていないので、彼女に内緒で先生にお話を伺いたいのですが、よろしいでしょうか。」と。
事例1と同じく、①家族と言えども、個人情報であること。②本人不在のもとで、情報を伝えるわけにはいかないこと。③家族であるかどうか公的確認が取れていないこと。を理由に、一緒に来院されるようお伝えしました。
この患者様は以前診察の折に、「姉があれこれうるさくて、ストレスになっている。」と話されていたこともあり、たとえ家族という証明があったとしても、患者様の人権を尊重し、家族と言えども本人不在の場での診察は不適当と判断しました。
「その後は家族でまず話をします。」と電話をきられました。どういう結論になったのか。現在進行形の事例のため、今はお伝えできません。


まとめ


病気になると家族の協力は不可欠です。しかしながら、家族の関係は他人からは推し量ることはできません。様々な角度から患者様の現在おかれている状況を的確に判断することが必要です。事務として出来ることは、来院されるときの患者様の状況(付き添いはいるか。家族の関係性はどんな様子か。仲がいいのか。険悪なのか。)を観察し、スタッフ全員と共有することが必要です。出来れば本人のみならず、家族の連絡先も聞き取り、カルテに記載するなどしておくと後々とても役に立ちます。
スポンサーリンク
FC2アフィリエイト
訪問有難うございます
プロフィール

なつこ

Author:なつこ
某クリニックの医療事務をしております「なつこ」と申します。
全国の医療事務員の皆さま。診療報酬でつまずいた時、どうされてますか?

診療報酬早見表を調べる
(((uдu*)ゥンゥン
国保・社保に問い合わせる
(((uдu*)ゥンゥン
よくわからないまま算定する
(゚Д゚;)

特にクリニック勤務の場合、病院勤務に比べ、相談する相手がいなくて困っていませんか?
かく言う私がその一人。
平成30年度診療報酬に向けて日々学習していきますね。

最新記事
最新コメント
月別アーカイブ
カテゴリ
ブログ内の記事から探す
入力した語句が含まれる記事を探せます!
はてなブックマーク
このエントリーをはてなブックマークに追加
『最後までお読み頂きありがとうございました。』
『励みにします』
こちらも(*'▽')
これが無ければ始まらない。是非とも一人一冊お勧めします
一度使ってみて下さい。手放せなくなります。
一歩先行くレセプト点検学べます。
貴方の?の答えがここにあるかも。1038問ものQ&Aで悩み解決。
薬のことならこの1冊で全て解決。持ち歩くのにも最適なサイズ感。絶対おすすめです。
メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

リンク
リンク
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR
.posi { margin:5px 0px 20px 5px; }