(新設)CPAP 遠隔モニタリング加算

遠隔モニタリング加算とは


在宅酸素療法指導管理料と在宅持続陽圧呼吸療法指導管理料に遠隔モニタリング加算が新設されました。それぞれ150点の加算です。

これらは(要届出)でしたので、当院の院長にも届出をするのか尋ねてみたところ、最初はオンライン診療料と同じく、まだ「必要ないよ。」との返答でした。

理由は単純にオンラインの診察なんて何かと運用を考えるのも面倒だし、手間ばかりかかるし、まだ様子をみたいとのこと。

まあ確かに、オンラインの方々を普通の外来とは別に時間を定める必要もありそうですし、その通信機器を揃えるのも何かと面倒そう。おまけに30分以内で来院出来る距離というのも、制限が厳しすぎ、そのくせ診療料も安いしね~等々の理由でした。




「当院ではオンライン診療を届出しないなら、モニタリング加算もなしだな。まあその辺のところは端折っておこう。」と自分には関係ないと、私の頭の片隅に追いやっていた事項でしたが・・・事情は突然変わりました。




酸素会社さん来院


今日、いつもお世話になっているCPAPの会社の方が面談に来られました。新設の遠隔モニタリング加算の説明に来られたのです。
この度の診療報酬改定で在宅持続陽圧呼吸療用治療器加算 CPAPを使用した場合が、1000点になり、従来より100点減点になったのはご存知でしょうか。無呼吸症候群の方の治療に使うための機器使用の管理料のことです。
詳しくはこちらをどうぞ→在宅持続陽圧呼吸療法指導管理料についてASVとCPAPについて
従来から、患者様から頂くこの管理料が高いとはいえ、医療機関が酸素会社に支払う代金もかなり大きな金額で、実際のところ医療機関の利益はそれほどありません。それなのに、更に100点の減点とは!医療機関にとってはかなりの痛手なので、その説明に来られたのです。
酸素会社としては、保険点数が下がったので、契約金も下げます。というのではなく、将来を見越して、現在のCPAPの機器をモニタリング仕様に交換していっているとのことで、是非とも遠隔モニタリング加算の届出をして欲しいとの話だったのです。
マイナスになった点数をモニタリング加算で埋め合わする。なるほど理にかなった話ですね。
モニタリング機能のついたCPAPですと、外来を受診することなく、患者様の状況も把握できます。世の中全体の仕組みが、オンラインの方向へと動き始めているのですかね。


留意事項


遠隔モニタリング可算は以下の全てを実施する場合に算定する。


  • ア 在宅持続陽圧呼吸療法指導管理料2の対象で、且つ持続陽圧呼吸療法(CPAP)を実施している入院外の患者について、前回受診月の翌月から今回受診月の前月までの期間、使用時間等の着用状況、無呼吸低呼吸指数等がモニタリング可能な情報通信機器を活用して、定期的なモニタリングを行った上で適切な指導・管理を行い、状況に応じ、療養上必要な指導を行った場合に、2月を限度として来院時に算定することができる。

  • イ 患者の同意を得た上で、対面による診療とモニタリングを組み合わせた診療計画を作成する。当該計画の中には、患者の急変時における対応等も記載し、当該計画に沿ってモニタリングを行った上で、状況に応じて、適宜患者に来院を促す等の対応を行う。

  • ウ 当該加算を算定する月にあっては、モニタリングにより得られた臨床所見等を診療録に記載しており、また、必要な指導を行った際には、当該指導内容を診療録に記載している。

  • エ 厚生労働省の定める情報通信機器を用いた診療に係る指針に沿ってモニタリングを行う。

  • オ 遠隔モニタリングによる指導・管理に関する内容についてオンライン診療を行った場合、当該診察に関する費用は当該加算の所定点数に含まれており、A003オンライン診療料を算定することはできない。











まとめ


診療報酬改定が始まったこの1週間。レセプト時期も重なって、少々疲れ気味です。いつもより脳も気も使っているのか甘いものが無償に食べたくなる今日この頃です。気が付くと桜も葉桜に変わっていて、今年の春は早く終わってしまいそう。診療報酬改定は大変ですが、上手に息抜きをいれて、ほどほどに頑張ろうと思っています。皆様もお疲れ出ませんように。


(新設)処方料 処方箋料 向精神薬調整連携加算 12点

向精神薬調整連携加算とは


2018年の診療報酬改定の投薬で、向精神薬調整連携加算が新設されました。




処方料・処方箋料に向精神薬調整連携加算が新設された。向精神薬の多剤投与、又はベンゾジアゼピン系の抗不安薬・睡眠薬等を長期継続処方した患者について、減薬の上、処方料算定時又は薬剤師、看護師又は准看護師に、処方箋料算定時は薬剤師に症状の確認の指示を行っている場合、月1回に限り12点を加算する。ただし、同一月に薬剤総合評価調整加算及び薬剤総合調整評価管理料は算定できない。




要するに、向精神薬を減薬した際に、薬剤師や看護師等に患者さんの状態を確認するように指示した場合に12点取れますよ。ということ。具体的にはこんな感じでしょうか。





  • 処方料の場合:ドクター「○○さん(看護師)。Aさんの睡眠薬をいつもの半分に減らしたので、体調に変化がないか、睡眠に変化がないか確認しておいて下さい。」

  • 処方箋料の場合:ドクターが処方箋等に記載して薬剤師に指示「睡眠薬の減薬に伴う心身の状態変化の確認をお願いします。」と処方箋に記載し指示をする。



思い切って算定してみました


実は今日、向精神薬(デパス)を減薬した患者様の診察に居合わせたので、思い切ってドクターに向精神薬調整連携加算を取りませんか?と提案してみました。

正直、疑義解釈もまだない状態で、具体的にどういう風に指示するのかわからない状態にも関わらず算定するのには、少し勇気がいりましたが、ここが診療所の良いところ!


ドクターとの距離が近いこともあり、気軽に初めての算定を試みてみたのです。当院は院外処方ですので、処方箋に薬剤師さんあてのコメント「減薬に伴う心身の状態変化の確認をお願いします。」と記載し、カルテにその状況を記載してもらった上で、算定してみたのですが・・・結果はどうなるかわかりませんが、無事に通過してくれることを祈るばかりです。


向精神薬とは


向精神薬とは、抗不安薬、睡眠薬、抗うつ剤などを指します。具体的には、以下のような薬が挙げられます。

  • (抗不安薬)セレナール、セパゾン、ワイパックス、メイラックス、コンスタン、グランダキシン、エリスパン、レスミット、デパス、リーゼ、アタラックス、セルシン等

  • (睡眠薬)サイレース、ユーロジン、レンドルミン、ドラール、ハルシオン、アモバン、マイスリー、ロゼレム、ベルソムラ、ラボナ、リスミー、ベンザリン等

  • (抗うつ剤)ジェイゾロフト、リフレックス、サインバルタカプセル、パキシル、ルジオミール、デジレル等



精神科でなくてもよく処方される薬ばかりです。減薬の際には注意しておくといいですね。



まとめ


病院の医療事務と違って、診療所の医療事務の面白いところは、ドクターとの距離が近く、算定のことも含めて自分の意見が採用されやすいこと。こういう新設の算定は、中々ドクターも一歩を踏み出せない時もあって、共に考え、思い切って算定しよう~とチャレンジが出来るところは、実に面白いところです。
今までも、初めて算定してみて、レセプトの摘要欄のコメントに不備があって、返戻されたり、減点されたり。失敗を繰り返しながら今日に至っているのも事実。
『事実は小説よりも奇なり』『当たって砕けろ』『失敗は成功の母』
トライ&エラーを繰り返しながら日々過ごしている私を雇い続けてくださっている院長にこの場を借りて深く感謝致します。





特定疾患処方管理加算1.2(旧:長期と特処)誕生

診療報酬改定1日目


とうとう診療報酬改定の日が来ましたね。

「電子カルテは順調に動くかなあ?」

「妊婦さんが来たら、妊婦加算だよね。」

「分割処方の処方箋がうまく出るかなあ?」

などなど、色々と心配した一日でしたが、電子カルテトラブルもなく、妊婦さんも来ず、分割処方もなくと、大した混乱もなく無事に1日目が過ぎていきました。

ほっと一息ついている所です。




特定疾患処方管理加算1、2


この度の診療報酬改定で、名称が変わったものもあります。

従来、短縮形の呼び方で馴染みが深かった「特処」「長期」の特定疾患処方管理加算の名称が変更になりました。


  • (従来の特処)診療所又は許可病床数200床未満の病院である保険医療機関において、入院中の患者以外の患者(別に厚生労働大臣が定める疾患を主病とするものに限る)に対して処方を行った場合は、特定疾患処方管理加算1として、月2回に限り、1処方につき18点を加算する。

  • (従来の長期)診療所又は許可病床数200床未満の病院である保険医療機関において、入院中の患者以外の患者(別に厚生労働大臣が定める疾患を主病とするものに限る)に対して薬剤の処方期間が28日以上の処方を行った場合は、特定疾患処方管理加算2として月1回に限り、1処方につき66点を所定点数に加算する。ただし、この場合において同一月に特定疾患処方管理加算1は算定できない。


要するに


  • 特定疾患処方管理加算(特処)→特定疾患処方管理加算1      18点(従来通り)

  • 28日以上の長期投薬加算(長期)→特定疾患処方管理加算2 66点(+1点)


になったということです。


以前のブログで、長期と特処についても書いていますのでご覧ください→①長期と特処について難病、てんかん管理料+特定疾患処方管理加算


まとめ


単純な名称変更ですが、正直、なんだかわかりにくくなりました。明確化、合理化を図る観点とはいえ、長年、「特処」、「長期」と慣れ親しんだ名前だったので、少し慣れるのに時間がかかりそうです。
ちなみに処方箋の「箋」の字が漢字になったのにはお気づきになりましたか?処方せん→処方箋へ。処方箋の「箋」が常用漢字に書き加えられたのが2010年。その後しばらくは「処方せん」でも差し支えないとなっていたようですが、今回の改正で処方箋になっていましたね。


処方箋の「箋」正しく書けますか?案外難しい字ですね。


読み方: セン ふだ








たけかんむりに、「戈」「戈」で 
このような言葉がありますよ。
「処方箋(ショホウセン)」「便箋(ビンセン)」「付箋(フセン)」






ブログのコメントに感謝です。

コメントはありがたい


ブログを始めて1年が経ちました。自分の失敗談を基に医療事務の事、診療報酬のこと等、私なりの見解で好き勝手に書いてきたブログです。

そんなブログでも時々コメントやメールを下さる方がいます。

「励みになりました。」

「楽しみにしています。」などと言われると本当に嬉しい限りで、次もまたブログを頑張ろう~と思える原動力になります。

今までコメントをくださった方々、本当にありがとうございます。




妊婦加算のコメント


数日前にこんな記事を書きました。→(新設)妊婦加算について

意外にも数人の方からコメントを頂き驚きました。みなさん、やはり診療報酬改定には頭を悩ませているのだと少し、ほっとしました。もちろん私もその一人で、ブログを書くことで頭を整理し、且つコメントを頂くことで、より深く考え、今は以下のように算定しようと考えています。





  • 医師に診療の際に、妊婦かどうか判断してもらう(母子手帳等の確認は特に必要ない)

  • 妊婦と判断したら、初再診料+妊婦加算を算定する

  • 病名は(例)風邪で来院の場合・・・「感冒」+「妊娠」又は「妊娠中感冒」とする

  • カルテに妊婦である旨を記載してもらう





コメント追加訂正


コメントのやり取りの際に、私の見解で、病名に「妊娠〇週」などは必要ないのでは・・・と申し上げましたが、産婦人科以外の場合は、妊婦かどうかなどは生年月日でわかるものでもなく、本人の申し出だけになるので、何か証拠を残すためには病名をつけるしかないのではないかと思い至りました。

もちろん、これが正しい形であるかどうかは、疑義解釈が出る前ですので、よくわかりませんが、現在のところの私の見解です。

まとめ


この度、コメントを頂くことで、一方的な発信だけのブログが、どなたかに読んで頂き、また意見を戻してもらうという有益な情報交換のツールとなりうる体験が出来てとても新鮮でした。

診療所のようなところだと、誰かに自分の疑問をぶつけることが出来にくく、一人で考え込んでしまうことも多々ありますが、全国に同じような仲間がいることがわかって、とても心強かったです。今後も未熟なまま思いつくままでブログを発信していきますので、どしどし、意見交換の場に使用して頂けるといいなと思っています。

コメントをして頂いた方全員に深く感謝致します。












長谷川式、MMSEも点数がつきます(80点)

認知機能検査の項目が増えました。


2018/4の診療報酬改定により、認知機能検査の項目が増えました。

以前のブログでも書いたことがありますが、今までは認知機能で一番よく施行する検査(長谷川式簡易知能評価スケール、MMSE等)は基本診療料に含まれるとされ、算定できませんでした。こちらをご覧ください→認知症は早期発見、早期治療が大切です

しかし、遂に今回の診療報酬改定で認められ、認知機能検査その他心理検査「操作が容易なもの 80点」に堂々と仲間入りすることになりました。めでたしめでたしというところですか。




改定の概要(臨床心理・神経心理検査)


D285認知機能検査その他の心理検査の「1 操作が容易なもの(80点)」に、長谷川式簡易知能評価スケール、M-CHAT、STAI-C、MMSE等8項目が追加された。また「3 操作と処理が極めて複雑なもの(450点)」に子ども版解離評価票が追加された。




長谷川式簡易知能評価スケール(HDS-R)


実際の検査の内容はこんな感じです。聖マリアンナ医科大名誉教授の長谷川和夫氏が考え出された検査で、その名前を取って長谷川式というのですね。

大の大人を相手にするテストにしては少し小馬鹿にした質問内容もあるかなという印象もあるので、患者様の協力と理解がないと実施できない検査だそうです。しかし、大がかりな機材が必要なく時間も15分程度で実施できる検査で、ある程度、客観的に認知症を診断する材料になる検査のようです。


MMSE


MMSEの方は、こんな検査です。こちらはアメリカのフォルスタインさんらによって考案されました。長谷川式と違って、紙を利用したりする動作を必要とする検査が含まれています。














まとめ


私のクリニックでは今までずっとこの2種類の検査を無料で行って認知症の診断に役立ててきました。今回の診療報酬改定で算定可能になり、やっとやっと報われたという気持ちでいっぱいです。


今後、認知症が益々増える時代。簡易に検査も実施できますし、手広く多くの医療機関で認知症患者様に役に立つ検査として利用されることと思います。





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